📋 この記事でわかること
- ドイツへ犬・猫を連れて行くために必要な書類と条件(2026年最新)
- 2026年4月22日から施行されたEU新規則(AHC義務化)の影響
- 6ヶ月前から逆算した準備スケジュール
- 航空会社(ルフトハンザ・ANA・JAL)ごとの機内持込・貨物室の条件
- ドイツ到着後に必要な「犬税(Hundesteuer)」と「EUペットパスポート」の手続き
- よくある失敗例と対策
日本(EU域外の第三国)からドイツへペットを連れて行く場合、動物衛生証明書(AHC: Animal Health Certificate)が全渡航で必須となりました。従来のEUペットパスポートは第三国からの入国には使用できません。すでに準備を進めている方も、最新の書類様式をご確認ください。
ドイツへのペット持ち込み:まず知っておくこと
日本はEUにとって「第三国」扱い
ドイツはEU加盟国です。そのため、日本からペットを連れてドイツへ移住・赴任する際は、「EU域外の第三国から持ち込む」ためのルールが適用されます。EUペットパスポートは原則としてEU域内の移動や、EU加盟国の居住者が対象であり、日本から新たに入国する場合は動物衛生証明書(AHC)が必要です。
また、犬と猫でルールに大きな違いはありませんが、どちらも同じくマイクロチップ・狂犬病ワクチン・AHCが必須です。フェレットも同様のルールが適用されます。
必須条件①:マイクロチップ(ISO規格)の装着
ISO 11784/11785準拠チップが必須
ドイツを含むEU全加盟国は、ISO 11784/11785規格に対応した15桁のマイクロチップの装着を義務付けています。日本で装着されるマイクロチップは多くがこの規格に対応していますが、装着時に発行された証明書で規格番号を必ず確認してください。
特に重要なのは「マイクロチップは狂犬病ワクチン接種の前か、遅くとも同じ日に装着されていること」です。この順序が逆になっていると、ドイツ到着時に書類が無効とみなされる場合があります。マイクロチップについてはこちらの記事も参照してください:犬猫のマイクロチップについて知っておくべきこと
日本で装着済みの場合の確認方法
すでに装着済みの場合は、かかりつけの動物病院でマイクロチップの番号と規格を記載した証明書を発行してもらい、輸出申請書類と一致しているか確認しましょう。番号が書類と一致しないと入国検査で問題になる場合があります。
必須条件②:狂犬病ワクチン接種(21日ルール)
接種のタイミングが命取りになる
ドイツ(EU)への入国には、生後12週齢以降にマイクロチップ装着後に狂犬病ワクチンを接種し、さらに接種から21日以上経過した後でなければ入国できません。この「21日ルール」を満たさないと、現地の検疫所で別途係留や送還の対象になる場合があります。
また、ワクチンの有効期限(多くは1〜3年)も証明書に明記されている必要があります。有効期限が切れた状態では再接種が必要で、再接種後もまた21日待機が必要になります。狂犬病ワクチンの基礎知識はこちらも参照ください。
日本出国時に必要な書類
EU統一書式の動物衛生証明書(AHC)
2026年4月22日以降のEU新規則に基づき、日本からドイツへ渡航する場合は毎回の渡航ごとに動物衛生証明書(AHC)の取得が必要です。この証明書は一度取得すれば再使用できる性質のものではなく、渡航ごとに新規発行が必要です。
AHCはEU到着の10日以内に動物検疫所の認定獣医官が発行します。有効期間はEU到着後4ヶ月間、または狂犬病ワクチンの有効期限のいずれか早い方までとなります。英語またはドイツ語で記載されている必要があります。
| 書類 | 発行機関 | タイミング | 備考 |
|---|---|---|---|
| マイクロチップ証明書 | 動物病院 | 装着時 | ISO 11784/11785規格、番号一致確認 |
| 狂犬病ワクチン接種証明書 | 動物病院 | 接種時(マイクロチップ後) | 有効期限の記載が必要 |
| 動物衛生証明書(AHC) | 動物検疫所(認定獣医官) | EU到着の10日以内に発行 | 英語またはドイツ語、渡航ごとに新規取得 |
| 輸出検疫証明書 | 農林水産省 動物検疫所 | 出発前 | 日本の輸出手続きに必要 |
| 飼い主の申告書 | 飼い主が記入 | 渡航時 | EU統一書式に従う |
AHCの審査では、マイクロチップ装着日→狂犬病ワクチン接種日→接種後21日以上の経過、という順序が書類上で証明されているかを厳格に確認します。日付の記載ミスや、証明書の様式が最新でない場合は現地で問題になる場合があります。
書類の準備、何から始めればいい?
EU規則の変更で、必要書類が複雑になっています。
まずLINEで無料相談——スケジュールと必要書類を一緒に整理します。
ドイツへのペット渡航スケジュール(逆算タイムライン)
出発6ヶ月前|全体計画と動物病院の確認
- マイクロチップ装着状況を確認(未装着の場合は早急に)
- 狂犬病ワクチンの接種歴・有効期限を確認
- かかりつけ獣医師にドイツ渡航の旨を伝え、必要書類を共有
- PetAirJPNへの無料相談でスケジュールを確定
- 航空会社のペット輸送ルールを確認し、フライトを検討
出発4ヶ月前|ワクチン接種・健康チェック
- 狂犬病ワクチンを接種(マイクロチップ装着後であることを確認)
- 接種後21日以上の待機期間を計算し、出発日に反映
- その他必要なワクチン(ノミ・ダニ・内部寄生虫駆除)も確認
- 動物病院に英語の健康証明書作成を依頼(AHC用)
出発2ヶ月前|書類整備・輸出申請準備
- 動物検疫所への輸出申請に必要な書類を揃える
- ケージ(クレート)のサイズと航空会社基準を確認・購入
- ドイツ到着後の住居でのペット飼育可否を確認
- 現地の動物病院・かかりつけ獣医師の目星をつける
出発10日前|AHC(動物衛生証明書)発行
- 動物検疫所の認定獣医官による最終健康診断
- AHC(EU統一書式)の発行(この時点で10日以内の出発が確定)
- 輸出検疫証明書の申請・受け取り
- 全書類の最終確認(日付・マイクロチップ番号・氏名の一致)
出発当日|空港での手続き
- 航空会社のカウンターでペットのチェックイン(早めに到着)
- 書類一式を手荷物で携帯(預け荷物に入れないこと)
- ドイツ到着後、入国審査でAHCと書類一式を提示
飛行機での輸送:機内持込 vs 貨物室
ドイツへの直行便はルフトハンザが主要で、ANA・JALも対応しています。航空会社ごとにペットの扱いが大きく異なります。ペット飛行機輸送の安全ガイドはこちらも参照してください。
🛫 ルフトハンザ
- 機内持込:8kg以下(キャリア含む)のみ可
- 貨物室(AVIH):8kg超の犬猫が対象
- 短頭種(フレンチブルドッグ等):貨物室は2020年より全面禁止。機内持込のみ(小型かつ8kg以下の場合)
- ペットの事前登録が必要(出発の少なくとも72時間前)
🛫 ANA
- 機内持込:国際線は原則不可(例外あり)
- 貨物室(超過手荷物):対応路線で受付
- 短頭種:国際線貨物室は通年不可(2026年時点)
- 日本→ドイツ直行便は運休の場合あり。経由便のルールも確認が必要
🛫 JAL
- 機内持込:国際線は原則不可
- 貨物室:対応路線・サイズに限り受付
- 短頭種:各路線・季節により規制あり(要事前確認)
- 日本→ドイツの直行便設定なし(2026年時点)。コードシェア・経由便を利用
ドイツ到着後に必要な手続き
空港での入国検査
ドイツ(フランクフルト国際空港・ミュンヘン国際空港が主要入国地点)での入国時に、AHC・マイクロチップ証明書・ワクチン接種証明書の確認が行われます。書類に不備がある場合は係留や送還の対象になる場合があります。担当官が書類をスキャンしてマイクロチップ番号の一致を確認するため、ペットも一緒に提示できるよう準備してください。
現地でEUペットパスポートを取得しよう
ドイツ到着後、現地の動物病院(Tierarzt)でEUペットパスポートを取得できます。EUペットパスポートはEU域内を移動する際に使用できる便利な書類で、フランスやオーストリアなど隣国への旅行にも役立ちます。発行費用は現地獣医師によって異なりますが、おおむね50〜100ユーロ程度が相場です(2026年現在、地域により変動あり)。
犬の場合は「犬税(Hundesteuer)」と自治体登録が必要
ドイツでは犬を飼う際に自治体への届け出と犬税の納付が義務付けられています。猫や小動物には犬税はありません。各市区の市民課(Einwohnermeldeamt)や税務局(Finanzamt)に届け出ます。
| 都市 | 1頭目(年額) | 2頭目以降(年額) | 闘犬(年額) |
|---|---|---|---|
| ベルリン | 120ユーロ | 180ユーロ/頭 | — |
| デュッセルドルフ | 96ユーロ | 150ユーロ/頭 | 600ユーロ |
| フランクフルト | 102ユーロ | 102ユーロ/頭 | 900ユーロ |
犬税の届け出が完了すると「犬税プレート(Hundemarke)」が交付されます。これはドイツを散歩する際に首輪に付けることが義務付けられているため、紛失しないよう注意してください。
⚠️ よくある失敗と対策
狂犬病ワクチン接種から21日未満で出発しようとした場合、EUへの入国が認められない場合があります。対策:ワクチン接種日を確定したうえで出発日を逆算する。接種後21日を過ぎてから出発日を設定してください。
病院のシステム入力ミスや証明書の記載ミスで、書類上の日付が逆転していることがあります。対策:出発前に全証明書の日付を必ず確認し、不一致があれば発行機関に修正を依頼する。
AHCはEU到着日から逆算して10日以内に発行されたものでなければ有効ではありません。対策:出発日が確定したうえでAHCの発行タイミングをギリギリに合わせる(10日以内)。余裕を持たせすぎない。
2026年4月22日のEU新規則施行以降、旧書式のAHCや旧様式の書類は受け付けられない場合があります。対策:書類作成前に動物検疫所または専門家に最新様式を確認する。
ルフトハンザ・ANA等は短頭種の貨物室輸送を禁止しています。対策:航空会社のウェブサイトで最新の対象犬種リストを確認し、8kg以下なら機内持込を検討する。
よくある質問(FAQ)
PetAirJPNに相談すると楽になるケース
以下に当てはまる場合は、特に早めにご相談ください。
PetAirJPNでは、相談→条件確認→スケジュール策定→書類取得サポート→検疫申請代行→出発前確認まで、ペットの安全と飼い主の不安軽減を第一に伴走します。まずは無料でご相談ください。
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まとめ:ドイツ渡航は「早めの準備」と「書類の順序」がすべて
ドイツへのペット渡航で最も重要なのは、マイクロチップ→狂犬病ワクチン→21日待機→AHC発行(出発10日以内)という手順の順序と時間軸です。2026年4月22日からのEU新規則で書類の要件が厳格化されているため、過去の体験談や古い記事をそのまま参考にするのはリスクがあります。
準備は出発6ヶ月前からが理想です。書類の不備や手順のミスを防ぐには、早い段階で専門家のサポートを活用することをお勧めします。愛犬・愛猫と一緒に、安心してドイツへの新生活をスタートしてください。
本記事の情報は2026年4月時点のものです。EU規制・各航空会社のペット輸送条件・ドイツ当局の要件は変更になる場合があります。渡航前には必ず最新情報を農林水産省動物検疫所・ドイツ大使館・各航空会社の公式サイトでご確認ください。


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