最終更新日:2026年8月1日
このガイドでわかること
- 愛犬とハワイへ渡航する場合、いつ・何から準備を始めればいいか
- ハワイ州の動物検疫(AQS)とDirect Airport Releaseの仕組み
- ハワイ州の手続きとは別に必要な米国連邦(CDC)の要件
- ホノルル以外の島(隣島)に到着する場合の注意点
- 宿泊施設・レストラン・観光スポットを選ぶときに確認しておきたいこと
- 帰国時に必要な手続きと、準備でよくある失敗
ハワイが愛犬との旅行先として選ばれる理由は?
ハワイが愛犬との海外旅行先として人気なのは、検疫の手順が明確なこと、年間を通じて気候が安定していること、ペットフレンドリーな施設が増えていることの3点が理由です。特に必要な準備をきちんと整えれば、条件を満たした場合に到着後スムーズに入国できる仕組みが用意されています。
「長時間のフライトが心配」「入国手続きが複雑そう」と感じる方も多いと思いますが、ハワイの動物検疫システムは手順自体は明確に案内されています(出典: ハワイ州動物検疫(AQS)公式ページ)。ただし、条件を満たしていることが前提になるため、準備状況によって当日の流れは変わります。年間の気候が比較的穏やかで、緊急時に対応できる動物病院も複数あることも、旅行先として選ばれやすい理由です。
渡航準備はいつから始めればいい?
愛犬とのハワイ旅行は、できるだけ早い段階から準備を始めるのが安心です。日本側の輸出手続きに加えて、ハワイ州の動物検疫(AQS)、そして米国連邦のCDC要件という、性質の異なる3種類の準備を並行して進める必要があり、狂犬病ワクチンの2回接種やFAVN抗体価検査には日数の条件があるためです。
準備開始(できるだけ早めに)
- マイクロチップがISO 11784及び11785の両規格に適合しているか確認し、未装着なら狂犬病ワクチン接種より前に装着
- 狂犬病(不活化)ワクチンの1回目を接種
- 飼い主のパスポート確認、航空券・宿泊先のリサーチを開始
出発3ヶ月前ごろ
- 狂犬病ワクチンの2回目を接種(1回目から30日以上の間隔をあけて)
- 航空会社・宿泊先を予約し、ペット同伴の事前申請を確認
出発2〜3ヶ月前(ハワイ州側の要件を満たしているか確認)
- 生涯で2回以上接種した狂犬病ワクチンについて、直近の接種から到着予定日まで30日以上経過していることに加え、2回分すべての接種証明書を提示できるかを確認。ワクチンを2回接種すること自体は前述1・2の日本帰国向け準備と共通ですが、ハワイ州AQSが確認するのは「経過日数」だけでなく「生涯2回以上の接種歴とその証明書一式」の両方です(出典: ハワイ州動物検疫(AQS)公式ページ)
- FAVN抗体価検査を実施(OIE-FAVN方式に限られ、承認された検査機関で実施する必要があります)。検査機関が血液検体を受領した日から到着まで30日以上の間隔が必要です(起点は採血日ではなく検体受領日である点にご注意ください。出典: ハワイ州動物検疫(AQS)公式ページ)
出発10日以上前
- ハワイ州動物検疫のAnimal Quarantine Stationへ、必要書類一式を到着10日以上前に届くよう提出(出典: ハワイ州動物検疫(AQS)公式ページ)。これはホノルル到着の場合の期限です。コナ・カフルイ・リフエなど隣島でNeighbor Island Inspection Permitを利用する場合は、書類提出期限や指定獣医施設との事前調整など、ホノルル到着とは異なる手続きが必要です。詳細と最新の期限は同ページでご確認ください
- 日本からの輸出検査は、検査希望日の14日前までにNACCS(動物検疫関連業務)で申請(出典: 動物検疫所)
ハワイ到着時
- 到着後は、空港の案内に従って動物検疫(AQS)のカウンターへ
- 条件を満たしていれば、隔離施設に移送されず空港内で検疫手続きを進められるDirect Airport Releaseの対象になります。ただし書類確認や検疫窓口の対応時間帯によって所要時間は変わるため、乗り継ぎがある場合は余裕を持ったスケジュールを組んでおきましょう。なお、本記事で紹介した狂犬病ワクチン・FAVN抗体価検査・書類提出は主な条件であり、これ以外の確認事項が追加される場合があります。詳細は渡航前に必ずAQS公式ページでご確認ください
- コナ・カフルイ・リフエなど隣島に到着する場合は別の手続きが必要(詳しくは後述)
帰国に向けて早めに(日本到着予定日の40日前までに)
- 日本の動物検疫所へ事前届出(日本到着予定日の40日前までに、到着予定の空海港を管轄する動物検疫所へ)
帰国直前(ハワイ出発の10日以内)
- 滞在国(米国)政府機関発行の健康証明書を取得(狂犬病・レプトスピラ症の兆候がないことの証明)
- 航空会社へペット同伴の再確認と必要書類の最終チェック
ハワイは動物検疫所の「指定地域」(狂犬病清浄地域)の一覧に含まれています(出典: 動物検疫所「指定地域」一覧、2026年7月確認)。指定地域からの帰国では、日本または指定地域だけで継続して飼養されてきたことを証明できるかどうかによって、必要な手続きが変わることがあります。今回のような短期旅行から帰国する場合の手続きは動物検疫所「犬、猫の旅行・短期滞在編」で案内されています。本記事のタイムラインで紹介したワクチン2回接種・抗体価検査は帰国に備えた準備の一例であり、実際にどの手続きが適用されるかはケースによって異なるため、出発前にお近くの動物検疫所へ直接ご確認ください。あわせて、出発前10日以内に滞在国政府機関発行の健康証明書が必要になる点も覚えておいてください。
ハワイ州の検疫(AQS)と米国連邦(CDC)の要件はどう違う?
ハワイに愛犬を連れて行く場合、ハワイ州が管轄する動物検疫(AQS)と、米国連邦政府が管轄するCDCの犬輸入要件という、2つの別々の手続きを満たす必要があります。どちらか一方だけでは不十分なので、両方を確認しておくことが大切です。
| 区分 | 主な条件 | 一次情報 |
|---|---|---|
| ハワイ州 AQS (Direct Airport Release) |
狂犬病ワクチン接種(生涯2回以上の接種歴と2回分の証明書一式が必要。直近の接種から到着予定日まで30日以上経過。2回接種そのものは日本帰国向け準備と共通)/FAVN抗体価検査(OIE-FAVN方式に限る。検査機関が血液検体を受領した日から到着まで30日以上の間隔が必要。承認検査機関はカンザス州立大学・オーバーン大学・ミズーリ大学・DOD Labなど)/必要書類一式を到着10日以上前にAnimal Quarantine Stationへ提出。上記は主な条件です | ハワイ州動物検疫(AQS)公式ページ |
| 米国連邦 CDC (Dog Import Form) |
生後6ヶ月以上/到着時に健康であること/ユニバーサルスキャナーで読み取れるマイクロチップ/CDC Dog Import Formのオンライン申請のレシートを携帯、が基本の要件です。ただし追加のワクチン証明や検査が必要かどうかは、犬の渡航・滞在履歴によって条件が変わります。ご自身のケースに当てはまる要件は、必ずCDC公式ページで最新情報をご確認ください | CDC |
上表はAQS・CDCそれぞれの主な条件を整理したものであり、実際に必要な書類・処置はケースによって異なる場合があります。この2024年8月に施行されたCDCの要件は、ハワイを含む米国のすべての空港・海港・陸路国境で適用されます。2024年8月施行と比較的新しい要件のため見落とされやすいポイントです。適用される具体的な条件は渡航・滞在履歴によって変わるため、渡航前に必ずAQS・CDCそれぞれの公式ページで最新情報を確認しておきましょう(上表の出典・確認日はいずれも2026年7月)。
隣島(マウイ・ハワイ島・カウアイ)に到着する場合の注意点は?
ホノルル(ダニエル・K・イノウエ国際空港)に到着する場合は、条件を満たしていればDirect Airport Releaseの対象となり、隔離施設に移送されず空港内で動物検疫の手続きを進められます(書類確認や窓口の対応状況により所要時間は変動します)。一方、コナ・カフルイ・リフエなど隣島の空港に直接到着する場合は、Neighbor Island Inspection Permit(NIIP)という別の許可申請が必要になり、書類の提出期限や指定獣医施設との事前調整、手数料の体系もホノルル到着とは異なります。
| 到着地 | 手続き |
|---|---|
| ホノルル(オアフ島) | 条件を満たしていれば、隔離施設に移送されず空港内で検疫手続きを進められるDirect Airport Releaseの対象(書類確認等の状況により所要時間は変動) |
| コナ・カフルイ・リフエなど隣島 | Neighbor Island Inspection Permit(NIIP)の申請が別途必要。書類の提出期限や指定獣医施設との事前調整、手数料の体系もホノルル到着とは異なります |
マウイ島など隣島のホテルに宿泊する予定で、隣島の空港に直接到着する旅程を検討している場合は、書類の提出期限や指定獣医施設との事前調整が前述の「出発10日以上前」(ホノルル到着の場合の期限)とは異なる点を見落としやすいので特に注意してください。詳細・最新の期限や手数料はハワイ州動物検疫 公式FAQページでご確認ください(上表の出典・確認日は2026年7月)。
宿泊施設はどう選べばいい?
ハワイでペット可のホテルを選ぶ際は、立地・設備・ペットの受け入れ条件を総合的に見て選ぶのがポイントです。長期滞在や食事管理を重視する場合は、キッチン付きの部屋かどうかも確認しておくと安心です。ペットの体重・頭数制限や追加料金はホテルごとに設定されており変更されることもあるため、本ガイドでは具体的な金額は掲載せず、予約時に必ず公式サイトでご確認いただく前提でご紹介します。
アロヒラニ リゾート ワイキキビーチ
- ワイキキビーチ沿いの高層ホテルで、ビーチまで徒歩圏内
- ペットの体重・頭数条件や追加料金は変更されることがあるため、予約時にホテル公式サイトのポリシーページでご確認ください
上記以外にも、ワイキキやマウイ島などにはペット同伴可能な宿泊施設が複数あります。施設名や受け入れ条件は入れ替わり・変更が起こりやすいため、本ガイドでは個別の施設名の網羅は避け、予約サイトの「ペット可」条件で絞り込んで検索し、必ず公式サイトで現行のペットポリシーをご確認いただく方法をおすすめします。マウイ島など隣島のホテルに宿泊し、その島の空港に直接到着する場合は、前述の隣島到着の検疫手続き(Neighbor Island Inspection Permit)が別途必要になる点にご注意ください。
キッチン付きでペット同伴可能なホテルは選択肢が限られる傾向にあるため、早めの予約と条件の確認をおすすめします。
レストランやアクティビティは愛犬と楽しめる?
ハワイでは、テラス席のあるレストランを中心に愛犬と食事を楽しめるお店があります。ただし同じ店名で複数の店舗がある場合や、営業状況・ペット同伴のルールが変わっている場合もあるため、訪問前の確認は欠かせません。
Barefoot Beach Café(クイーンズ・サーフ・ビーチ店、2699 Kalākaua Ave)は、ワイキキのビーチ沿いにある屋外テラス席のあるカフェです。愛犬同伴で利用できるという情報もありますが、ペット同伴の可否・ルールは変更される場合があるため、訪問前に公式サイトや地図アプリで、営業状況とあわせてペット同伴のルールも必ずご確認ください。同名で別住所の店舗もある点にもご注意ください。
屋外での散歩やハイキングを楽しみたい場合、オアフ島にはドッグパークやペット同伴で歩けるビーチも複数あります。ただし、ペット同伴のルールや利用可能時間は施設・公園ごとに定められており変更されることもあるため、本ガイドでは個別の施設名は挙げず、ハワイ州や各郡(County)の公園局公式サイト、または現地の観光案内で最新のペット同伴可能な施設情報をご確認いただくことをおすすめします。
なお、人気のハイキングスポットであるDiamond Head State Monumentは、サービスアニマルを除きペットの同伴が認められていません(出典: ハワイ州立公園(DLNR)、2026年7月確認)。愛犬同伴での訪問先には含めないようご注意ください。あわせて、2022年以降は非居住者の事前予約が必須となっており、予約なしでの入場はできません。予約開始時期などの詳細は公式ページでご確認ください(出典: Diamond Head State Monument 予約案内、2026年7月確認)。
現地での体調管理・暑さ対策はどうすればいい?
ハワイは比較的過ごしやすい気候ですが、日中は気温が上がることもあります。早朝や夕方の散歩、こまめな水分補給、クーリンググッズの準備など、暑さ対策は日本にいるとき以上に意識しておくと安心です。
飲み水や与え方に不安がある場合は、出発前にかかりつけの獣医師に相談しておくと安心です。
移動後の食事量や与え方に迷ったら、かかりつけの獣医師にあらかじめ確認しておきましょう。
現地の気候は日本と異なるため、宿泊先の空調を活用し、犬が快適に過ごせる環境を整えましょう。
普段と違う様子があれば、早めに現地の動物病院に相談しましょう。
帰国時に必要な手続きは?
帰国時は、日本側の事前届出と、ハワイ滞在国側の健康証明書という2つの手続きが必要です。どちらも期限が決まっているため、渡航前からスケジュールに組み込んでおくと安心です。あわせて、ハワイは動物検疫所の「指定地域」に指定されており、日本または指定地域だけで継続して飼養されてきたことを証明できるかどうかで、実際に必要な手続きが変わる場合があります。
- 日本の動物検疫所への事前届出 — 日本到着予定日の40日前までに、到着予定の空海港を管轄する動物検疫所へ届出をします。受理された書類は帰国時に持参します。
- 滞在国(米国)政府機関発行の健康証明書の取得 — ハワイ出発の10日以内に検査を受け、狂犬病・レプトスピラ症の兆候がないことの証明を受けます。
- 航空会社への再確認 — ペット同伴の再申請、必要書類の最終確認を行います。
出国前のマイクロチップ装着、狂犬病ワクチンの2回接種、抗体価検査といった条件を満たしていない場合、日本到着後に最長180日間の係留検査が必要になることがあります。前述の「渡航準備はいつから始めればいい?」で紹介した準備を出発前に整えておくことが、帰国時の係留期間を左右する重要なポイントです(出典: 動物検疫所「犬、猫の旅行・短期滞在編」、2026年7月確認)。
ハワイは動物検疫所の「指定地域」の一覧に含まれていますが、指定地域だからといって上記の準備が一律に不要になるわけではありません。日本または指定地域のみで飼養されてきた証明の有無を含め、具体的にどの手続き・要件が適用されるかはケースによって異なるため、渡航前の準備については前述の「渡航準備はいつから始めればいい?」をあわせてご確認いただき、不明点は動物検疫所へ直接お問い合わせください。
準備でよくある失敗・注意点は?
上記に関わる規制の詳細・最新情報は、CDC Dog Import FormについてはCDC公式ページ、隣島到着のNeighbor Island Inspection Permitについてはハワイ州動物検疫 公式FAQページ、日本側の事前届出(40日前まで)については動物検疫所「犬、猫の旅行・短期滞在編」でご確認ください(いずれも2026年7月確認)。
PetAirにできることは?
PetAirは、ハワイへの愛犬同伴旅行にあたって、書類準備の進め方のご案内、動物検疫対応に関する情報整理、航空会社の手配調整のサポート、通関対応のご案内、空港での引き渡しまで、ペットの渡航に関わる一連のサポートを行っています。渡航予定時期とペットの状況をお知らせいただければ、必要な準備期間と進め方をご案内します。
書類の作成や各種申請そのものを代行するものではなく、必要な情報整理や手続きの流れのご案内が中心です。入国の可否やフライトの確約、ペットの健康状態を保証するものではありません。ワクチン接種や健康管理については、飼い主さまとかかりつけの獣医師にご相談ください。料金は渡航先・時期・ペットの状況により異なるため、お問い合わせの際に概算をお伝えします。
よくある質問(FAQ)
まとめ:3種類の手続きを早めに整理しておく
愛犬とのハワイ旅行では、日本側の輸出準備、ハワイ州の動物検疫(AQS・Direct Airport Release)、米国連邦のCDC Dog Import Formという、性質の異なる3つの手続きを並行して整理しておくことが鍵になります。マウイなど隣島に直接到着する場合は、さらにNeighbor Island Inspection Permitの確認も必要です。
いずれの規制・手続きも変更される可能性があるため、出発前には必ず動物検疫所やハワイ州の動物検疫担当機関、CDCなど各公式ページで最新情報をご確認ください。帰国時の手続きも渡航前からスケジュールに組み込んでおくと、現地での滞在を安心して楽しめます。
🐾 ハワイへの愛犬同伴旅行、まずは無料相談から
渡航先・出発希望時期・ペットの状況をお知らせください。
必要な手続きと期限をまとめてご案内します。
完全無料|オンライン対応可|土日祝も受付
執筆: PetAirJPN 編集部(国際ペット輸送の実務チーム)
※この記事の情報は2026年7月時点のものです。各国・各地域の検疫規制や航空会社のポリシーは予告なく変更されることがあります。本記事は一般的な情報提供であり、個別の渡航可否・要件の確定判断は、動物検疫所・ハワイ州の動物検疫担当機関・CDCなど各当局および航空会社の最新の公式情報を必ずご確認ください。