最終更新日:2026年8月1日
このガイドでわかること
- インドへペットを連れて行くために満たしておく基本要件
- NOC(輸入許可)とは何か、誰が・いつ申請するものか
- 移住・赴任、再輸入、短期滞在など渡航形態による手続きの違い
- 準備をいつから、どんな順番で進めればいいか
- ペットを受け入れられる空港・海港が限られている点
- 費用の内訳と、気候面で気をつけたいポイント
インドへペットを連れて行くための基本要件は?
インドへ犬・猫を輸送する際は、年齢・マイクロチップ・狂犬病ワクチン・NOC(輸入許可)という4つの基本要件を満たす必要があります。中でも狂犬病ワクチンは接種してからの経過期間に上限と下限の両方が定められている点が見落とされやすいポイントです。
| 項目 | 主な要件 |
|---|---|
| ペットの年齢 | 狂犬病ワクチンを接種できるのは生後3ヶ月以降 |
| マイクロチップ | ISO規格11784及び11785に適合するもの |
| 狂犬病ワクチン | 搭乗(渡航)予定日の1ヶ月超〜12ヶ月以内に接種していること(下限・上限の両方に注意) |
| NOC(輸入許可) | インド政府機関AQCSが発行する事前許可の取得 |
狂犬病ワクチンについては「接種から30日以上経過していればよい」と下限だけで考えてしまいがちですが、接種から12ヶ月を超えると有効な証明として扱われません。渡航予定日から逆算して、ワクチンの有効期間内に出発できるようスケジュールを組んでおくことが大切です(出典: AQCS公式サイト、2026年8月確認)。
NOC(輸入許可)とは?誰が、いつ申請するもの?
NOC(No Objection Certificate)は、インド政府機関AQCS(Animal Quarantine and Certification Services、動物検疫証明サービス)が発行する、ペットの輸入に対する事前許可です。Advance NOCと呼ばれる方式では、自己証明済みの書類の写しをもとに、渡航予定日の7日前以内に発行される仕組みになっています(出典: AQCS公式サイト、2026年8月確認)。
「渡航の直前に発行されるもの」と聞くと慌ただしく感じるかもしれませんが、これはあくまでAdvance NOCが発行されるタイミングの話です。実際に安心して臨むには、マイクロチップの装着や狂犬病ワクチンの接種、必要書類の収集を数ヶ月前から計画的に進めておき、NOC自体の申請・発行は渡航直前の期間に合わせて行う、という2段階で考えるのがおすすめです。
PetAirJPNでは、NOC申請に必要な書類の整理や準備の進め方のご案内、日本の動物検疫所とのやりとりに関する情報整理、航空会社との輸送条件の確認調整をサポートしています。NOCの申請そのものは飼い主様(またはインド国内の受け入れ先)が行うものであり、申請の可否や発行時期を保証するものではありません。
渡航形態によって必要な手続きは変わる?
インドへの輸入手続きは、渡航形態によって大きく3つのパターンに分かれます。ご自身がどれに当てはまるかによって、必要な証明や手続きの窓口が変わってくるため、早い段階で確認しておくと安心です。
| 区分 | 対象になりやすいケース | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Transfer of Residence (生活拠点の移転) |
海外からインドへ移住・赴任する場合 | 海外に2年以上継続して居住していたことの証明などが必要とされます |
| Re-import (再輸入) |
一度インドから輸出したペットを再びインドへ連れ戻す場合 | 出国時の記録との照合が必要になります |
| Short Stay (短期滞在) |
出張や短期滞在にペットを帯同する場合 | DGFT(インド対外貿易総局)のライセンスが関わる扱いになります |
この区分は、原文書類の準備や申請窓口に直接影響します。ご自身の渡航形態がどれに該当するか、また必要な証明書類は何かは、渡航前にAQCS・DGFTの公式サイトで最新情報をご確認いただくか、PetAirJPNまでお問い合わせください(出典: DGFT ペット輸入FAQ、AQCS公式サイト、いずれも2026年8月確認)。
準備はいつから、どんな順番で始めればいい?
インドへの渡航準備は、できるだけ早い段階から始めるのが安心です。狂犬病ワクチンの有効期間(1ヶ月超〜12ヶ月以内)を踏まえた逆算と、日本側の輸出手続き、AQCSのNOC申請という異なる性質の準備を並行して進める必要があるためです。
準備開始(できるだけ早めに)
- マイクロチップがISO 11784及び11785の両規格に適合しているか確認し、未装着なら早めに装着
- 渡航予定日を仮決めし、狂犬病ワクチンの有効期間(1ヶ月超〜12ヶ月以内)から逆算して接種時期を計画
- 渡航形態(移住・再輸入・短期滞在)を確認し、必要になりそうな証明書類を洗い出す
出発2〜3ヶ月前ごろ
- 狂犬病ワクチンをまだ接種していない場合は、この時期までに接種を済ませておくと日程に余裕が生まれます
- 健康診断を受け、獣医師発行の健康証明書の準備を進める
- 輸送ケージを手配し、IATA基準に適合したサイズ・構造かを確認
- 航空会社へペット輸送の予約と条件を確認
輸出検査希望日の14日前まで
- 日本の動物検疫所へ、検査希望日の14日前までにNACCS(動物検疫関連業務)で輸出検査を申請(出典: 動物検疫所)
出発10日以内
- 動物検疫所で輸出検査を受け、輸出検疫証明書の交付を受ける(出典: 動物検疫所)
出発直前(7日前以内)
- AQCSへ自己証明済みの書類の写しを提出し、渡航予定日の7日前以内にAdvance NOCの発行を受ける(出典: AQCS公式サイト)
- 航空会社へフライトスケジュールと輸送条件の最終確認
インド到着時
- 到着空港・海港のAQCS窓口で書類審査、マイクロチップの照合、健康チェックを受ける
- 健康状態に疑義がある場合は、空港での検疫観察の対象となることがあります。詳細はAQCS公式サイトでご確認ください
ペットを受け入れられる空港・海港は限られている?
インドでは、ペットの輸入を受け付ける空港・海港が限定されています。デリー・ムンバイ・コルカタ・チェンナイ・ベンガルール・ハイダラバードといった主要都市の空港にAQCSの検疫証明サービス拠点が設けられており、これに加えて2024年10月にはコーチン国際空港でも新たにAQCS施設が開設されました(出典: インド政府系ニュースポータル「News on Air」、2026年8月確認)。
対象となる空港・海港の最新の一覧や、それ以外の地点での受け入れ可否は、渡航前に必ずAQCS公式サイトでご確認ください。渡航先の到着空港が対象に含まれているかどうかは、フライトを予約する前に確認しておくと安心です。
費用はどのくらいかかる?
インドへのペット輸送では、日本側の輸出手続きに関するサポート費用、健康診断・予防接種費用、輸送ケージの調達費用、航空運賃といった複数の費用項目が発生します。金額はペットの体重・大きさ、渡航時期、航空会社によって変動するため、本ガイドでは具体的な金額の掲載を控えています。
PetAirJPNへお問い合わせいただければ、渡航予定時期とペットの状況をもとに費用の概算をお伝えします。
気候面で気をつけたいポイントは?
インドは地域によって気候が大きく異なるため、渡航先に応じた対策を考えておくと安心です。デリーなど北部の都市では、冬季に大気質が悪化しやすい時期があります。屋外での活動を控えめにする、室内で過ごす時間を増やすなど、その時々の状況に応じた対応が有効です。
ムンバイなど西海岸の都市では、雨季に湿度が高くなる時期があります。輸送時のケージの防水対策や、現地到着後の湿気対策を考えておくとよいでしょう。また、夏季は地域によって非常に高温になることがあるため、早朝や夜間の移動を検討したり、水分補給や冷却グッズの準備をしたりといった対策もあわせて検討してください。いずれも季節ごとの傾向であり、渡航時期が近づいたら現地の最新の気象情報もあわせてご確認ください。
出発前の準備チェックリスト
Advance NOCは渡航予定日の7日前以内に発行される仕組み
搭乗予定日の1ヶ月超〜12ヶ月以内の接種であることを確認
ISO 11784及び11785の両規格に適合
獣医師発行のもの
日本の動物検疫所発行
移住・再輸入・短期滞在のいずれかに応じた証明
IATA基準に適合したサイズ・構造で、通気性を確保
トラブルを防ぐには?緊急時はどう対応する?
書類の不備は、輸入手続きの遅れにつながる最も避けたいトラブルです。出発前に必要書類をすべてそろえ、記載内容に誤りがないかを複数回確認しておきましょう。また、渡航先での万が一に備え、ペット輸送保険への加入も検討しておくと安心です。
現地で予期せぬトラブルが起きた場合は、以下の順番で対応することをおすすめします。
- まず現地の獣医師に相談する
- 必要に応じて在インド日本大使館に連絡する
- 航空会社・輸送手配窓口に連絡する
- 状況を記録・文書化しておく
PetAirにできることは?
PetAirは、インドへのペット輸送にあたって、書類準備の進め方のご案内、日本の動物検疫所とのやりとりに関する情報整理、航空会社の手配調整のサポート、通関対応のご案内、空港での引き渡しまで、渡航に関わる一連のサポートを行っています。渡航予定時期とペットの状況をお知らせいただければ、必要な準備期間と進め方をご案内します。
NOCの申請や官公署への提出書類の作成そのものを代行するものではなく、必要な情報整理や手続きの流れのご案内が中心です。NOCの発行可否やフライトの確約、ペットの健康状態を保証するものではありません。ワクチン接種や健康管理については、飼い主様とかかりつけの獣医師にご相談ください。料金は渡航先・時期・ペットの状況により異なるため、お問い合わせの際に概算をお伝えします。
よくある質問(FAQ)
まとめ:スケジュールと渡航形態の確認が準備の鍵
インドへのペット輸送では、狂犬病ワクチンの有効期間(1ヶ月超〜12ヶ月以内)を踏まえた逆算、渡航形態(移住・再輸入・短期滞在)による手続きの違い、そして受け入れ可能な空港・海港が限られている点の3つを早めに確認しておくことが準備の鍵になります。NOCの申請・発行自体は渡航直前の期間に合わせて行うものですが、そこに至るまでの書類収集やワクチン接種は数ヶ月前からの計画が必要です。
いずれの規制・手続きも変更される可能性があるため、渡航前には必ずAQCS・DGFT・動物検疫所など各公式ページで最新情報をご確認ください。
🐾 インドへのペット輸送、まずは無料相談から
渡航先・出発希望時期・ペットの状況をお知らせください。
必要な手続きと期限をまとめてご案内します。
完全無料|オンライン対応可|土日祝も受付
執筆: PetAirJPN 編集部(国際ペット輸送の実務チーム)
※この記事の情報は2026年8月時点のものです。インドの検疫規制・NOC発行の運用や航空会社のポリシーは予告なく変更されることがあります。本記事は一般的な情報提供であり、個別の渡航可否・要件の確定判断は、AQCS・DGFT・動物検疫所など各当局および航空会社の最新の公式情報を必ずご確認ください。