日本からタイへペット同伴渡航|手続きと準備ガイド【2026年7月】

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日本からタイへペット同伴渡航|手続きと準備ガイド【2026年7月】

国別ペット事情 / 2025.08.05

最終更新日:2026年7月29日

タイへの赴任・移住・旅行が決まったら、愛犬・愛猫・うさぎと一緒に渡航するための手続きも早めに確認しておきたいところです。タイ側の手続きは近年変わった部分があり、以前の情報のまま準備を進めると戸惑うことがあります。在日タイ王国大使館と動物検疫所の公式情報をもとに、2026年7月時点の手続きの流れをまとめました。

このガイドでわかること

  • タイへのペット同伴渡航で、事前申請の扱いがどう変わったか
  • ハンドキャリー(同伴)と貨物輸送、それぞれの手続きの違い
  • 日本出国前に動物検疫所で行う手続きとスケジュール
  • タイ入国時にスワンナプーム空港で行う手続きの流れ
  • 準備の過程でよくある失敗と対策
  • タイから日本に帰国するときに早めに知っておきたい注意点

タイへのペット同伴渡航、事前申請はまだ必要?

犬・猫・うさぎを同伴(機内持ち込みまたは預け荷物)でタイへ連れて行く場合、以前必要だった事前のメール申請(輸入許可申請)は現在不要になっています。必要書類はタイ到着時に、スワンナプーム空港動物検疫所(DLD=タイ畜産振興局所管、手荷物受取ターンテーブル8番付近)へ提出する形に変わりました(出典: 在日タイ王国大使館領事部「タイにペットを連れていく際の手続きについて」、2026年7月確認)。

以前は「スワンナプーム空港なら現地申請と事前申請を選べる」「それ以外の空港は事前申請が必須」という案内が一般的でしたが、この前提自体が変わった可能性があります。スワンナプーム空港以外(ドンムアン空港、チェンマイ空港など)から入国する場合の扱いは、本記事の一次資料からは確認できませんでした。搭乗予定の空港が決まったら、必ず在日タイ王国大使館・タイ王国大使館農務官事務所の公式情報で最新の要否をご確認ください。

手続きの前提が変わっています。審査期間の日数やR1/1申請書(輸入許可申請書)の事前提出フローなど、以前案内されていた事前申請の具体的な手順は、事前申請そのものが不要になった現行制度のもとでは前提が変わっている可能性が高い部分です。本記事では断定せず、大使館公式情報の確認を前提にご案内します。

渡航方法はハンドキャリーと貨物輸送、どちらを選ぶ?

タイへのペット渡航は、大きく分けて「ハンドキャリー(同伴)」と「貨物輸送(カーゴ)」の2つの方法があります。それぞれの特徴は次のとおりです。

方法 主な手続き 注意点
ハンドキャリー(同伴・機内持ち込みまたは預け荷物) 到着時にスワンナプーム空港動物検疫所へ書類を提出 以前は事前のメール申請が必要でしたが、現在は不要になっています。スワンナプーム空港以外から入国する場合は、大使館公式情報で個別にご確認ください
貨物輸送(カーゴ) 輸入者/荷受人としての手続きが必要 事前申請の要否を含め、ハンドキャリーとは手続きが異なる可能性があります。詳細はタイ大使館・DLD(タイ畜産振興局)公式情報で必ずご確認ください

上記の手続きは在日タイ王国大使館領事部の案内をもとにしています(出典: 在日タイ王国大使館領事部「タイにペットを連れていく際の手続きについて」、2026年7月確認)。

ペットの輸送方法そのものの選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。

▶︎ ペットの航空輸送完全ガイド:選び方から準備まで

予防接種・健康要件は何を確認すればいい?

犬・猫のタイ入国では、狂犬病ワクチンの接種と獣医師発行の英文証明書が中心的な要件になります。接種を完了させておくべき具体的な期間(入国何日前から何日前までか)は、本記事の一次資料では確認できなかったため、断定した日数は記載しません。規定の期間内に接種を完了させる必要があるため、搭乗予定日が決まったら早めにタイ大使館の公式情報で最新の期間をご確認ください。

このほか、タイ王国大使館農務官事務所(Office of Agricultural Affairs)は、犬については狂犬病ワクチンに加えてジステンパー・犬伝染性肝炎・パルボウイルス感染症・レプトスピラ症の混合ワクチン、猫については狂犬病ワクチンに加えて汎白血球減少症のワクチン接種を求めています。健康管理としての任意接種ではなく、書類確認の対象になり得るため、渡航前にかかりつけの獣医師と接種スケジュールを確認し、証明書の準備についてもタイ王国大使館農務官事務所の公式情報でご確認ください。

うさぎを連れて行く場合の注意点

うさぎは犬・猫と扱いが異なる場合があります

うさぎは犬・猫と同じくタイへの持ち込みが認められている動物ですが、狂犬病ワクチンの要否や輸出検疫証明書への記載方法について、犬・猫とは別の確認が必要になることがあります。「日本は狂犬病の清浄国だから一律に免除される」といった断定はできず、証明書への記載内容も含めて、在日タイ王国大使館・動物検疫所の公式情報で個別にご確認ください。

狂犬病予防接種の基本的な考え方は、以下の記事でも解説しています。

▶︎ 知っておくべき狂犬病予防接種の基礎:ペットと安全に海外へ行くために
▶︎ ペットとの海外渡航|必須の予防接種とワクチン、抗体価検査を専門家が解説

ワクチン接種のスケジュール、これで合っているか不安な方へ

渡航予定時期とペットの現在の接種状況をお知らせください。
準備すべき順番と目安の期間をお伝えします。

出発までのスケジュールはどう組めばいい?

タイ側の事前申請が不要になったことで、日本出国前の準備は「動物検疫所での輸出手続き」が中心になります。大まかな流れは次のとおりです。

1

早めの準備期間

  • マイクロチップが装着されているか確認(未装着なら病院を予約)
  • 狂犬病ワクチンの接種状況を確認し、必要であれば動物病院に相談
  • 渡航方法(ハンドキャリー・貨物輸送)と搭乗便を検討
  • 短頭種など航空会社の受託制限がないか、搭乗予定の航空会社公式ページで確認
2

出発が近づいてきたら

  • 狂犬病ワクチンが未接種であれば接種し、英文証明書の準備を獣医師に依頼
  • タイ大使館の公式情報で、渡航当日に必要な持参書類の最新一覧を確認
  • 航空会社への予約・ペットケージの手配を確定
3

検査希望日の14日前まで

動物検疫所へNACCS(動物検疫関連業務)を利用して輸出検査を申請します(出典: 動物検疫所「犬、猫を輸出するには」、2026年7月確認)。

4

出発10日以内

動物検疫所で輸出検査(臨床検査)を受け、英文の輸出検疫証明書を受け取ります。

5

出発当日

  • 英文の輸出検疫証明書・ワクチン接種証明書を携帯
  • ペットケージの最終確認(航空会社基準に適合しているか)
  • ペットの体調を最終確認
6

タイ到着時

大型荷物受け取りエリアでペットを受け取り、手荷物受取ターンテーブル8番付近のスワンナプーム空港動物検疫所へ移動して書類を提出します。

タイ入国時にはどんな書類が必要?

英文の狂犬病ワクチン接種証明書
獣医師が発行する英文の証明書が必要です。
日本の輸出検疫証明書(英文)
出発10日以内に行う輸出検査の終了後、動物検疫所で交付されます。
ペットの写真
顔がはっきり写るカラー写真の準備を求められることがあります。
飼い主のパスポートコピー
顔写真ページのコピーを求められる場合があります。

このうち英文の狂犬病ワクチン接種証明書と日本の輸出検疫証明書は、タイ入国にあたって必要になる書類です。ペットの写真や飼い主のパスポートコピーは、一般的な国際ペット渡航で求められることが多い書類の例としてご案内していますが、大使館の案内は「必要書類をタイ到着時に提出する」という説明にとどまり、書類の詳細な一覧までは本記事の一次資料から確認できませんでした。実際に必要な書類は渡航前に必ず公式情報で最新の一覧をご確認ください。

なお、以前案内されていたR1/1申請書(輸入許可申請書)は、事前のメール申請に付随する様式でした。同伴渡航では事前申請自体が不要になっているため、現時点でこの様式の提出が必要かどうかは大使館公式ページでご確認ください。申請様式の最新版は在日タイ王国大使館またはタイ王国大使館農務官事務所の公式サイトで案内されています。

貨物輸送(カーゴ)の場合に気をつけることは?

ペットを貨物として送る場合、申請者は輸入者/荷受人という扱いになります(出典: 在日タイ王国大使館領事部FAQ、2026年7月確認)。ハンドキャリーの書類に加えて、日本国内とタイ国内の住所、動物の個体情報(種類・性別・年齢・毛色・マイクロチップ番号など)、ペットの写真、入国予定の日時と便名、出発空港名といった追加情報が必要になるのが一般的です。

貨物輸送では事前申請の要否も含めて、ハンドキャリーとは手続きが異なる可能性があります。断定はできないため、貨物輸送を検討する場合は必ずタイ大使館・DLD公式情報で最新の要件をご確認ください。

タイ入国にかかる費用はどれくらい?

タイ側の動物検疫にあたっては手数料が発生します。具体的な金額は本記事の一次資料からは確認できなかったため、断定した数字は記載しません。渡航前にタイ大使館・DLD公式情報で最新の金額をご確認ください。

費用項目 内容
タイ側の動物検疫手数料 到着時に発生します。金額は在日タイ王国大使館・DLD公式情報でご確認ください
航空会社のペット輸送費 航空会社・搭乗クラス・ケージサイズにより異なります。搭乗予定の航空会社公式ページでご確認ください
予防接種・健康診断・証明書発行費用 動物病院により異なります。かかりつけの獣医師にご確認ください
日本側の動物検疫にかかる費用 動物検疫所の案内をご確認ください(出典: 動物検疫所

入国できないペット・制限事項はある?

在日タイ王国大使館のFAQでは「連れていける犬種の制限はありますか?」という質問に対し「ありません」と明記されています(出典: 在日タイ王国大使館領事部FAQ、2026年7月確認)。ただし、月齢や妊娠の有無など犬種以外の条件については、情報源によって内容が一致しない部分があり、本記事の一次資料だけでは断定できませんでした。念のため渡航前に必ず在日タイ王国大使館・DLD公式情報で最新の制限事項をご確認ください。

また、短頭種(フレンチブルドッグ、パグなど)は、タイの入国規制とは別に、航空会社側の貨物室受託制限の対象になっていることがあります。対象犬種は航空会社ごとに異なるため、搭乗予定の便が決まったら、必ずその航空会社の公式ページで最新の条件をご確認ください。短頭種全般の注意点は短頭種は飛行機に乗れる?でも解説しています。

準備でよくある失敗・注意点は?

「事前申請が必要」という古い情報のまま準備を進めてしまう — 同伴渡航では事前のメール申請が不要になっています。以前の記事やブログの情報を鵜呑みにせず、大使館の最新ページを確認しましょう。
NACCS申請と検査実施の期限を混同する — 「輸出検査の申請は検査希望日の14日前まで」「検査の実施は出発10日以内」という2段階の期限を、1つの期限だと思い込んでしまうケースが目立ちます。
英文書類の不備に気づかない — 日本語のみの証明書は使用できません。マイクロチップ番号やワクチン接種日の転記ミスにも注意しましょう。
短頭種の航空会社受託制限を渡航直前まで確認しない — 対象犬種・条件は航空会社ごとに異なります。搭乗便が決まった時点で早めに確認しておくと安心です。
帰国の準備をタイ到着後まで考え始めない — タイは動物検疫所が定める指定地域に含まれていないため、帰国時は180日間以上の待機を含む手続きが必要です(犬・猫の場合。うさぎの帰国要件は異なります)。渡航する時点から帰国スケジュールもあわせて検討しておくと安心です。

日本帰国時に気をつけることは?(犬・猫の場合)

タイは動物検疫所が定める指定地域に含まれていないため、帰国の手続きは渡航時よりも長い準備期間が必要です。以下は犬・猫の帰国条件です。うさぎの帰国要件は異なりますので、動物検疫所「うさぎを輸入するには」の公式ページで別途ご確認ください。日本の動物検疫所が案内する犬・猫の主な条件は次のとおりです(出典: 動物検疫所「犬、猫の日本への入国(指定地域以外編)」、2026年7月確認)。

タイから日本への帰国で必要になる主な条件(犬・猫の場合)

  • ISO 11784および11785規格に適合したマイクロチップの装着(狂犬病ワクチン接種より前に装着)
  • マイクロチップ装着後、狂犬病ワクチンを2回以上接種(1回目から30日以上の間隔をあけて2回目、接種は生後91日齢以降)
  • 農林水産大臣指定検査施設での狂犬病抗体価検査(0.5 IU/ml以上、採血日から2年間有効)
  • 抗体価検査の採血日から180日間以上の待機
  • 日本到着の40日前までに、到着予定の空海港を管轄する動物検疫所への事前届出

この流れを積み上げると、マイクロチップ装着からワクチン2回接種、抗体価検査、180日間の待機を経るまでに、非常に長い準備期間が必要になることがわかります(犬・猫の場合)。タイへ渡航する時点から、将来の帰国スケジュールもあわせて検討しておくことをおすすめします。帰国手続き全体の流れは日本帰国の完全ガイドでも解説しています。

PetAirにできることは?

PetAirは、タイへの渡航にあたって、書類準備の進め方のご案内や動物検疫対応に関する情報整理を行っています。また、航空会社の手配調整、通関対応のご案内、空港での引き渡しまで、渡航に関わる一連のサポートを行っています。渡航先・出発予定時期・ペットの状況をお知らせいただければ、必要な準備期間と進め方をご案内します。

書類の作成や各種申請そのものを代行するものではなく、必要な情報整理や手続きの流れのご案内が中心です。輸入許可の取得やフライトの確約、ペットの健康状態を保証するものでもありません。動物病院での処置やワクチン接種、健康管理については、飼い主さまとかかりつけの獣医師にご相談ください。料金は渡航先・時期・ペットの状況により異なるため、お問い合わせの際に概算をお伝えします。

よくある質問(FAQ)

Q. タイへの渡航に事前申請は必要ですか?
現在、犬・猫・うさぎを同伴(機内持ち込み・預け荷物)でタイへ連れて行く場合、事前のメールでの輸入許可申請は不要になっています。必要書類はタイ到着時にスワンナプーム空港動物検疫所(手荷物受取ターンテーブル8番付近)へ提出します(出典: 在日タイ王国大使館、2026年7月確認)。
Q. スワンナプーム空港以外から入国する場合はどうなりますか?
本記事で確認できた情報は主にスワンナプーム空港からの同伴渡航に関するものです。ドンムアン空港・チェンマイ空港など他の空港から入国する場合の手続きは、在日タイ王国大使館・DLD公式情報で個別にご確認ください。
Q. 日本出国前にはどんな手続きが必要ですか?
動物検疫所に検査希望日の14日前までにNACCS(動物検疫関連業務)を利用して輸出検査を申請し、出発10日以内に検査を受けたうえで、英文の輸出検疫証明書が交付されます(出典: 動物検疫所「犬、猫を輸出するには」、2026年7月確認)。
Q. 貨物輸送(カーゴ)の場合、手続きは同じですか?
貨物として送る場合、申請者は輸入者/荷受人という扱いになります。事前申請の要否を含め、ハンドキャリーとは手続きが異なる可能性があるため、タイ大使館・DLD公式情報で必ずご確認ください(出典: 在日タイ王国大使館領事部FAQ、2026年7月確認)。
Q. タイから日本に帰国するときの注意点は何ですか?(犬・猫の場合)
犬・猫の場合、タイは動物検疫所が定める指定地域に含まれていないため、帰国時はマイクロチップ、狂犬病ワクチン2回以上の接種、狂犬病抗体価検査(0.5 IU/ml以上)、採血日から180日間以上の待機、日本到着40日前までの事前届出などが必要です(出典: 動物検疫所、2026年7月確認)。うさぎの帰国要件は異なりますので、動物検疫所「うさぎを輸入するには」の公式ページで別途ご確認ください。渡航時点から帰国準備もあわせて進めることをおすすめします。
Q. 手続きや準備について相談したい場合はどうすればいいですか?
渡航先・出発予定時期・ペットの状況をお知らせいただければ、必要な準備期間や進め方について個別にご案内します。料金は状況により異なるため、お問い合わせの際に概算をお伝えします。

まとめ:事前申請不要でも、書類準備は早めに

日本からタイへのペット同伴渡航は、以前必要だった事前のメール申請が不要になり、到着時にスワンナプーム空港動物検疫所で書類を提出する形に変わりました。ただし、この変更はスワンナプーム空港からの同伴渡航に関するもので、他の空港からの入国や貨物輸送の扱いは別途確認が必要です。渡航前に必ず在日タイ王国大使館の公式情報で最新の要件をご確認ください。

そして、タイでの新生活の準備を進めるのと同時に、忘れずに視野に入れておきたいのが将来の帰国です。犬・猫の場合、タイから日本へ戻る際は180日間以上の待機を含む手続きが必要になるため、渡航のタイミングから帰国スケジュールもあわせて検討しておくことをおすすめします(うさぎの帰国要件は異なります。動物検疫所「うさぎを輸入するには」の公式ページでご確認ください)。手続きにかかる期間の目安はペット輸送手続きにかかる期間の目安でも解説していますので、あわせてご覧ください。

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執筆: PetAirJPN 編集部(国際ペット輸送の実務チーム)

※この記事の情報は2026年7月時点のものです。各国の検疫規制・航空会社のポリシーは予告なく変更されることがあります。本記事は一般的な情報提供であり、個別の渡航可否・要件の確定判断は、各国当局・動物検疫所・航空会社の最新の公式情報を必ずご確認ください。

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