このガイドでわかること
- カナダ移住・赴任にあたって、ペットの手続きをいつ・何から始めればいいか
- 狂犬病ワクチン証明書・マイクロチップなど、入国前に整えておきたい条件
- 日本の動物検疫所での輸出手続きと申請スケジュール
- 渡航後、ペットとの新生活を整えるためのポイント
- 準備の過程でよくある失敗と対策
- 帰国に向けて早めに知っておきたい注意点
カナダ移住・赴任でまず確認すべき3つのポイントは?
ペットを連れてカナダへ移住・赴任する場合、最初に確認したいのは次の3点です。これらの準備状況によって、その後のスケジュールの組み方が変わってきます。
狂犬病ワクチンを接種し、獣医師の署名入り証明書を保持している必要があります。最新はCFIA公式ページ(またはAIRS判定ツール)でご確認ください。対象となる月齢や証明書の細かい条件はペットの状況によって異なります。
動物検疫所が発行する証明書です。必要な言語・書式は動物検疫所にご確認ください。検査希望日の14日前までにNACCS(動物検疫関連業務)を利用して輸出検査を申請し、出発10日以内に検査を受けたうえで交付されます。「申請は10日前まで」と混同しやすい部分なので、この2段階を分けて覚えておくと安心です。
ISO 11784/11785規格のマイクロチップは、日本からの輸出手続きそのものを一律に義務づける要件ではありません。動物検疫所の輸出手続き上は、渡航先の入国条件としてマイクロチップが必要な場合に、その装着・検査結果を輸出検疫証明書へ記載する扱いです。渡航先の入国条件や航空会社の要件、将来の日本帰国時の要件を踏まえて、装着しておくことをおすすめします。
日本は現在、狂犬病清浄国の一つです。日本は、カナダの検疫当局CFIA(カナダ食品検査庁)が現在指定する狂犬病清浄国の一つとされています(出典: CFIA「Rabies free countries」、2026年7月確認)。清浄国指定の有無によって、狂犬病抗体価検査など個人ペットに関する要件が変わる場合があります。具体的な要否や今後のリスト見直しの可能性もあるため、出発前に必ずCFIA公式ページ(またはAIRS判定ツール)で最新の指定状況とあわせてご確認ください。
渡航準備から現地定着までのスケジュールは?
カナダ移住・赴任は「住まい探し」と「ペットの手続き」を並行して進める必要があります。おおまかな流れは次のとおりです。
早めの準備期間
- ペットの健康診断を実施し、狂犬病ワクチンの接種状況を確認
- マイクロチップが装着されているか確認(未装着なら病院を予約)
- ペット可の住まい探しと、現地での受け入れルールの確認を開始
- 航空会社の運送ルール(短頭種の制限など)を確認
出発が近づいてきたら
- 狂犬病ワクチンが未接種であれば接種
- マイクロチップが未装着であれば装着
- 動物検疫所への申請書類を準備
- 渡航方法(機内同伴・貨物)と便を確定
検査希望日の14日前まで
検査希望日の14日前までに、動物検疫所へNACCS(動物検疫関連業務)を利用して輸出検査を申請します。
出発10日以内
動物検疫所で輸出検査(臨床検査)を受け、英文の輸出検疫証明書を受け取ります。
出発当日
- 英文検疫証明書・狂犬病ワクチン証明書を携帯
- ペットケージの最終確認(航空会社基準を確認)
- ペットの健康状態を最終確認
カナダ到着時
- CBSA(カナダ国境サービス庁)へ入国を申告し、書類一式を提示
- 必要な許可証・証明書がない場合、動物の健康状態に疑いがある場合、または輸送方法が非人道的とみなされる場合は、追加確認や入国拒否の対象になり得ます
到着後〜新生活の定着まで
- 現地の動物病院を早めに見つけておく
- 迷子札や自治体への登録など、地域ごとのルールを確認(州・自治体により異なります)
- 環境の変化によるペットのストレスに注意し、徐々に慣らしていく
カナダ入国に必要な書類と条件は?
ここまでの内容は主に犬を念頭に整理したものです。CFIAの要件はペットの種類や個体の状況によって条件が分かれる場合があるため、下表は一般的な流れの目安としてご覧ください。猫を連れて行く場合を含め、具体的な要否はCFIA公式ページ(またはAIRS判定ツール)で個別にご確認ください。
| 項目 | 内容・条件 | 一次情報 |
|---|---|---|
| 狂犬病ワクチン証明書 | 狂犬病ワクチンを接種し、獣医師の署名入り証明書を保持している必要があります。最新はCFIA公式ページでご確認ください。対象月齢など条件はペットの状況により異なります | CFIA |
| マイクロチップ | ISO 11784/11785規格。日本からの輸出手続きそのものの一律必須要件ではなく、渡航先の入国条件や航空会社の要件、将来の日本帰国時の要件を踏まえて装着しておくことをおすすめします | 動物検疫所 |
| 輸出検疫証明書(英文) | 動物検疫所が発行。検査希望日の14日前までにNACCSで申請し、出発10日以内の検査を経て交付されます | 動物検疫所 |
| 狂犬病抗体価検査 | 日本は現在、狂犬病清浄国の一つとされています。清浄国指定の有無によって個人ペットの要否が変わる場合があるため、具体的な要否は必ずCFIA公式ページ(またはAIRS判定ツール)でご確認ください | CFIA |
猫の場合も、マイクロチップの装着や狂犬病ワクチン証明書の準備といった基本的な考え方は犬と重なる部分がありますが、猫固有の要件はCFIAの条件分岐によって犬と異なる可能性があり、本記事では確認できていません。犬種・猫種ごとの詳しい要件の違いや、輸入許可証の要否といった細かい論点は、輸送手続きに特化した日本からカナダへのペット輸送ガイド、およびCFIA公式ページで必ず個別にご確認ください。
航空会社選びで気をつけることは?
渡航手段は、直行便または乗継便を利用するのが一般的です。各社でペットの取り扱い条件は異なり、短頭種は貨物室での受託を制限している航空会社もあります。対象となる犬種や条件は各社で異なるため、搭乗予定の便が決まったら、必ずその航空会社の公式ページで最新の条件をご確認ください。カナダ入国時の書類確認や輸送方法の適切性はCBSA(カナダ国境サービス庁)が判断します(出典: CBSA公式ページ、2026年7月確認)。航空会社ごとの詳しい比較は日本からカナダへのペット輸送ガイド、短頭種全般の注意点は短頭種は飛行機に乗れる?で確認できます。なお、各社の運航状況は予告なく変更されることがあるため、最新の運航状況は各航空会社の公式サイトでご確認ください。
準備でよくある失敗・注意点は?
カナダから日本に帰国するときの注意点は?
カナダは動物検疫所が定める指定地域に含まれていないため、帰国の手続きは渡航時よりも準備期間が必要です。日本の動物検疫所が案内する主な条件は次のとおりです(出典: 動物検疫所「指定地域以外からの犬、猫の輸入」、2026年7月確認)。
カナダから日本への帰国で必要になる主な条件
- ISO 11784/11785規格のマイクロチップ装着(狂犬病ワクチン接種より前に装着)
- 狂犬病ワクチンを2回以上接種(1回目から30日以上の間隔をあける)
- 農林水産大臣指定検査施設での狂犬病抗体価検査(0.5 IU/ml以上)
- 抗体価検査の採血日から180日間以上の待機
- 日本到着の40日前までに、到着予定の空海港を管轄する動物検疫所への事前届出
180日間の待機を見落とすと、帰国のタイミングに大きく影響します。カナダへ渡航する時点から、帰国の準備もあわせて検討しておくことをおすすめします。カナダの渡航・輸送手続きの詳細は日本からカナダへのペット輸送ガイド、帰国手続き全体の流れは日本帰国の完全ガイドでも解説しています。
PetAirにできることは?
PetAirは、カナダ移住・赴任にあたって、書類準備の進め方のご案内や動物検疫対応に関する情報整理を行っています。また、航空会社の手配調整、通関対応のご案内、空港での引き渡しまで、渡航に関わる一連のサポートを行っています。渡航先・出発予定時期・ペットの状況をお知らせいただければ、必要な準備期間と進め方をご案内します。
書類の作成や各種申請そのものを代行するものではなく、必要な情報整理や手続きの流れのご案内が中心です。輸入許可の取得やフライトの確約、ペットの健康状態を保証するものでもありません。動物病院での処置やワクチン接種、健康管理については、飼い主さまとかかりつけの獣医師にご相談ください。料金は渡航先・時期・ペットの状況により異なるため、お問い合わせの際に概算をお伝えします。
よくある質問(FAQ)
まとめ:早めの準備と正確な書類がカギ
カナダ移住・赴任にペットを連れて行く場合、鍵になるのは「狂犬病ワクチン証明書」「マイクロチップ」「動物検疫所での輸出検査申請と輸出検疫証明書の取得」の3点です。日本は現在、CFIAが指定する狂犬病清浄国の一つとされています。ただし、入国要件はペットの種類や個体の状況、清浄国指定の見直しの可能性によって変わる場合があります。出発前に必ずCFIA公式サイトで最新情報をご確認ください。
そして、住まい探しやペットとの新生活の準備を進めるのと同時に、忘れずに視野に入れておきたいのが帰国です。カナダから日本へ戻る際は180日間以上の待機を含む手続きが必要になるため、渡航のタイミングから帰国スケジュールもあわせて検討しておくことをおすすめします。輸送手続きや規制の詳細は日本からカナダへのペット輸送ガイドで解説していますので、あわせてご覧ください。
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渡航先・出発希望時期・ペットの状況をお知らせください。
必要な手続きと期限をまとめてご案内します。
完全無料|オンライン対応可|土日祝も受付
執筆: PetAirJPN 編集部(国際ペット輸送の実務チーム)
※この記事の情報は2026年7月時点のものです。各国の検疫規制・航空会社のポリシーは予告なく変更されることがあります。本記事は一般的な情報提供であり、個別の渡航可否・要件の確定判断は、各国当局・動物検疫所・航空会社の最新の公式情報を必ずご確認ください。