ペットのクレート選び方|IATAのサイズ基準と安全対策【2026年版】

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ペットのクレート選び方|IATAのサイズ基準と安全対策【2026年版】

ペットと旅する / 2025.04.11

最終更新日:2026年7月29日

「クレートは何を基準に選べばいいのだろう」「うちの子のサイズだとこれで大丈夫だろうか」。飛行機の貨物室でペットが安全に過ごせるかどうかは、クレート選びで大きく変わります。この記事では、正確なサイズの測り方とIATA基準の計算式、構造面の安全基準、短頭種や複数頭を運ぶ際の注意点まで、一次情報にもとづいて解説します。

目次

なぜクレート選びが安全な空の旅の鍵になるのか?

ペットとの旅行や引っ越しで飛行機を利用する際、輸送用クレート(キャリー、ケージ)の選択は、ペットの安全とストレス軽減を大きく左右します。慣れない環境となる貨物室では、適切なクレートが輸送中の怪我や脱走、体調不良のリスクを抑える役割を果たすためです。

逆に、サイズが合っていなかったり構造が基準を満たしていなかったりするクレートは、空港のチェックインで搭乗を断られる可能性もあります。このガイドでは、主に受託手荷物として貨物室で輸送する場合を想定し、クレート選びの必須ポイントを順番に解説します。

ペットのサイズはどう測る?4つの寸法の測り方

クレート選びの第一歩は、ペットのサイズを正確に知ることです。以下の4つの寸法を、ペットが自然に立っている状態で測りましょう。

  1. A:体長(鼻先〜尻尾の付け根)
  2. B:肘までの高さ(地面〜前脚の肘関節)
  3. C:体幅(肩幅など最も幅広な部分)
  4. D:体高(地面〜頭頂部。立ち耳の場合は耳先まで)

測定のコツ

  • 柔らかいメジャーを使い、体に沿わせて測りましょう。
  • ペットが動いてしまう場合は、二人で行うか壁などを利用すると測りやすくなります。
  • 何度か測って最も大きな値を使うと、サイズ選びで失敗しにくくなります。

クレートの内寸はどう決める?IATA基準の計算式

ペットの測定値をもとに、クレートの内寸を決めます。国際航空運送協会(IATA)は、最低限必要な内寸の計算式を定めており、多くの航空会社がこの基準を採用しています。

IATA基準の計算式(クレート内寸の最低ライン)

  • 長さ = A(体長) + 1/2 B(肘までの高さ)
  • 幅 = C(体幅) × 2
  • 高さ = D(体高) + 敷物の厚さ

これはあくまで最低基準です。短頭種(鼻ぺちゃの犬・猫)は、これより10%程度大きいサイズが推奨されています(出典: IATA Live Animals Regulations, Container Requirement 1、2026年7月確認)。

計算式はあくまで目安です。最も重要なのは、ペットがクレート内で次の動作を無理なくできるかという機能的な要件です。

立つ:頭や耳が天井に触れず、無理なく自然に立てるか
方向転換する:無理なく体の向きをくるっと変えられるか
横になる:楽な姿勢で体を伸ばして横になれるか

迷ったら少し大きめのサイズを選び、必ず利用する航空会社の規定を確認しましょう。小さすぎると搭乗を断られるリスクがあり、大きすぎても輸送中に体が揺れて不安定になることがあります。

クレートの構造で確認すべき安全基準とは?

クレートの構造で確認すべき安全基準は、材質・固定方法・換気口の広さ・扉の施錠の4点です。サイズが決まったら、これらの基準を満たしているかを確認しましょう。航空会社は安全輸送のために細かい規定を設けています。

材質は何を選べばいい?

区分 内容
使用可 硬質プラスチック
使用可 金属、ファイバーグラス
使用可(条件あり) 木材・合板(側面の厚さが犬用12mm以上・猫用6mm以上などIATAの規定を満たすもの)
NG 布製、籐(とう)製、折りたたみ式、全体が金網や格子状のもの、段ボール製など(強度が不十分で破損や脱走のリスク)

材質・強度の基準はIATAの規定にもとづく一般的な目安です。細部の条件は利用する航空会社によって異なる場合があるため、あわせてご確認ください(出典: IATA Container Requirement 1、2026年7月確認)。

構造・固定方法はどうすればいい?

床は頑丈で防水性があり、排泄物が漏れない構造にしましょう。屋根も同様に頑丈な素材で、上に他の貨物が置かれても壊れたり、破損したりしない強度が必要です。屋根に開口部があるタイプを使う場合は、その開口部が他の貨物でふさがれない構造かどうかを、購入前に確認しておくと安心です。

上下分割式のクレートは、プラスチック製のクリップだけで固定されているものは使用できません。IATAは、すべての穴を金属製のボルトとナットで固定することを推奨しています(出典: 前掲IATA CR1、2026年7月確認)。輸送中の衝撃でクリップが外れると、破損や脱走の原因になるため、購入時や使用前に固定方法を必ず確認してください。

換気口はどのくらい必要?

クレートの4側面すべてに、十分な換気口が必要です。IATAの基準では、4側面を合計した換気面積が側面全体の16%以上であることが求められています(出典: 前掲IATA CR1、2026年7月確認)。換気口や扉の網目は、ペットの鼻先や爪先が出ない細かさにしてください。目安は犬が最大2.5cm角、猫が最大1.9cm角です。網目が大きい場合は、内側から目の細かい金網などで補強しましょう。

また、他の貨物で換気口がふさがれないよう、クレートの両側面と背面にスペーサー(突起や縁)を設けることもIATAで求められています。

扉と施錠はどうする?

扉はプラスチック、木材、合板、または溶接・鋳造された金属で作られ、ペットが体重をかけても曲がったり歪んだりしない十分な厚さが必要です。プラスチック製の扉を使う場合は、ヒンジ(蝶番)とロックピンが金属製であることが必要です。ロックピン(かんぬき)は、クレート本体の穴に少なくとも1.6cm差し込まれる構造であることが基準とされています(出典: 前掲IATA CR1、2026年7月確認)。施錠は確実で、ペットが内側から開けられない構造にしましょう。

車輪(キャスター)が付いている場合は、輸送中に動かないよう必ず取り外すか、テープなどで完全に固定してください。クレート内部に鋭利な突起物がないかも、あわせて確認しておきましょう。

これらの基準を満たさないクレートは、空港でのチェックイン時に受け入れを拒否される可能性があります。お手持ちのクレートが基準を満たすか不安な場合は、PetAirまでお気軽にお問い合わせください。

短頭種や複数のペットを運ぶときに気をつけることは?

短頭種は熱中症や呼吸困難のリスクが通常より高いため、大きめで換気の良いクレートと航空会社への事前確認が欠かせません。複数のペットを運ぶ場合は、原則として1クレートにつき1匹が基本です。

短頭種(パグ、フレンチ・ブルドッグ、ブルドッグ、シーズーなど)

短頭種は鼻が短く気道が狭いという身体的な特徴(短頭種気道症候群:BOAS)を持っています。そのため、暑さやストレスによる呼吸困難や熱中症のリスクが他の犬種・猫種より高いとされ、輸送中に体調を崩す可能性があります。

多くの航空会社が夏季を中心に短頭種の受け入れを制限・停止しており、季節を問わず通年で受け入れを行わない航空会社も増えています。航空会社によっては、クレートのサイズや換気の条件を満たしていても、短頭種の貨物室輸送自体を受け付けていない場合や、特定の犬種・猫種を対象外としている場合もあります(出典: IATA Live Animals Regulations Addendum I、2026年7月確認)。対象の犬種・期間は航空会社によって異なるため、必ず利用予定の航空会社の最新の規定を確認し、事前に獣医師にも飛行適性を相談してください。クレートを用意する場合は、前述のとおり通常より10%程度大きい、換気の良いものを使用し、温度管理(クールマットなど)にも特に注意しましょう。航空会社ごとの受け入れ状況は短頭種は飛行機に乗れる?航空会社別の受け入れ状況と対策で詳しくまとめています。

複数のペットを同一クレートで輸送する場合

原則は「1クレート=1匹」です。輸送中の狭い空間では、普段は仲の良いペット同士でもストレスから攻撃的になったり、思わぬ怪我をさせ合ったりするリスクがあります。そのため、多くの航空会社が、1つのクレートに1匹ずつ入れることを求めています。

IATAの規定では、体重14kg以下で普段から同居している成体2匹まで、または生後6ヶ月未満・体重14kg以下で普段から同居している幼体3匹までを、同一クレートで運べる例外が定められています。ただし、これは必ず事前に航空会社の許可を得る必要があり、それぞれのペットが十分に立つ・回る・横になれる広さのクレートを用意しなければなりません。この場合の内寸の幅は、2匹でC(体幅)×3、3匹でC×4を目安に、余裕を持ったサイズを選びましょう(出典: 前掲IATA CR1、2026年7月確認)。安全のためには、可能な限り1匹ずつ別のクレートで輸送することを強くおすすめします。

クレート選び、うちの子に合っているか不安ですか?

犬種・サイズ・渡航予定をお聞かせください。
適合するクレートの選び方を一緒に整理します。

クレート内部はどう準備する?敷物・給水・食事・識別情報

クレート内部は、吸水性の高い敷物、固定できる給水容器、出発前の軽い食事、識別情報を記載した紙の4点を整えます。クレート本体が決まったら、内部環境を整えてペットの快適性と安全性を高めましょう。

寝床(敷物)

吸水性の高いもの(ペットシーツ、吸水マット、タオルなど)を底に敷くのは必須です。輸送中に排泄しても、体が濡れるのを防げます。普段使っている匂いのついたタオルや毛布を一緒に入れると、ペットが安心しやすくなります。ただし、誤飲や窒息、体に絡まる危険があるもの(中綿入りのクッション、破れやすいおもちゃなど)は避け、敷物で換気口をふさがないよう注意しましょう。

水飲み

クレートに確実に固定できる給水容器が必要です。水をあらかじめ凍らせて入れておくと、溶けた分だけ飲める上にこぼれにくいためおすすめです。給水容器の種類(受け皿タイプかノズル式か)は航空会社によって規定が異なります。たとえばANAの国際線では、給水器はノズル式のものに限り預かってもらえます(受け皿タイプは水がこぼれるおそれがあるため不可)(出典: ANA国際線ページ、2026年7月確認)。搭乗予定の航空会社・路線が給水容器にどのようなタイプを求めているかは、予約時にあわせて確認しておきましょう。ノズル式を使う場合は、事前にペットが使い方に慣れているか確認しておくと安心です。

食事

通常、輸送中の給餌は行いません(誤嚥を防ぐため)。食事は出発の2時間以上前までに、消化の良い軽めのものを済ませておきましょう(出典: 前掲IATA CR1「出発の少なくとも2時間前に軽い食事を」、2026年7月確認)。満腹の状態での輸送は乗り物酔いや嘔吐の原因になります。緊急時や遅延に備えて、空の食器をクレート内に固定しておくことや、少量のドライフードをビニール袋に入れてクレートの外側に貼り付けておくことも推奨されます。

温度調節

夏場はクールマットや、凍らせたペットボトルをタオルで巻いてクレートのそばに置く方法があります(クレート内に固定できないものは航空会社により不可の場合があります)。冬場は毛布を追加したり、ペット用の使い捨てカイロをクレートの外側(ペットが直接触れない場所)に貼ったりする工夫もできますが、低温やけどや誤飲などの安全性には十分注意し、航空会社の指示に従ってください。

識別情報

「Live Animals(生きた動物)」ラベルと「This Way Up(天地無用)」の矢印ラベルは、通常チェックイン時に航空会社が用意し、貼り付けてくれます。加えて、ペットの名前・犬種猫種・性別・年齢、飼い主の氏名・住所・緊急連絡先、目的地の情報、搭乗便名などを記載した紙を防水性の袋(ジップロックなど)に入れ、クレートの外側にしっかり貼り付けておくと、万が一の際に役立ちます。

クレートに入れる前に、首輪・ハーネス・服・リード(引き綱)、GPSトラッカーなどはすべて外しておきましょう。クレート内側の格子や隙間に引っかかると、窒息やけがの原因になります(出典: 前掲IATA CR1、2026年7月確認)。連絡先などの識別情報は、前述の防水袋に入れた紙で十分に伝わります。おもちゃ、ガム、骨など誤飲や窒息の危険があるものも入れないでください。

ペット自身の準備は?クレートトレーニングと健康管理

ペット自身の準備で欠かせないのは、数週間〜数ヶ月かけたクレートトレーニングと、事前の健康診断・必要書類の確認です。飛行機輸送の成否を分けると言っても過言ではないのが、この事前のクレートトレーニングです。

クレートトレーニングの目標

ペットがクレートを「閉じ込められる怖い場所」ではなく、「自分だけの安全で落ち着ける巣穴(デン)」と認識するようにすることです。

1

慣らし始め(数週間〜数ヶ月前)

旅行の数週間〜数ヶ月前から日常生活の中にクレートを置き、扉を開けたまま自由に出入りできるようにします。

2

ポジティブな関連付け

クレートの中でおやつを与えたり、お気に入りの安全なおもちゃを入れたりして、「クレート=良いことがある場所」と関連付けます。

3

滞在時間を延ばす

ペットがリラックスしてクレート内にいられるようになったら、扉を閉めてみます。最初は数秒から始め、徐々に時間を延ばします。

4

飼い主が離れる練習

扉を閉めた状態で、飼い主が少し離れてみます。短い時間から始め、徐々に距離と時間を延ばしていきましょう。

トレーニング中は、いたずらの罰としてクレートに入れないこと、吠えてもすぐに扉を開けないこと(静かになったタイミングで褒める)、嫌がる場合は無理強いせず前のステップに戻ることが大切です。

健康管理と必要書類

必ず事前にかかりつけの獣医師に相談し、健康診断を受けて飛行機での輸送に適しているかを確認してください。特に高齢のペット、持病のあるペット、妊娠中のペット、短頭種は必須です。

健康証明書の有効期間は、航空会社や渡航先によって定められています。有効期間を過ぎると受け付けてもらえない場合があるため、出発日から逆算していつ発行してもらうかを、利用する航空会社と渡航先当局にあわせて確認しておきましょう。狂犬病などのワクチン接種証明や、国際線ではマイクロチップの装着・登録が必要な場合も多く、渡航先の輸入許可証・検疫手続きについても早めの確認と準備が欠かせません。狂犬病予防接種とマイクロチップについては、知っておくべき狂犬病予防接種の基礎犬・猫のマイクロチップ徹底ガイドで詳しく解説しています。

鎮静剤について

原則として鎮静剤は使用しないでください。鎮静剤は気圧の変化や環境の変化に対する体の自然な反応を鈍らせ、呼吸抑制などの予期せぬ深刻な副作用のリスクを高めるため、多くの航空会社や獣医師団体が使用を推奨していません(出典: IATA Container Requirement 1、2026年7月確認)。もし獣医師が治療上の理由で鎮静剤の使用を指示した場合でも、必ず事前に航空会社にその旨を申告し、許可を得る必要があります。無断での使用は避けてください。

出発前のケア

  • 水分補給:出発直前まで水を与えて問題ありません。
  • 散歩と排泄:空港に向かう前やチェックイン前に、十分な散歩と排泄を済ませておきましょう。
  • 爪切り:クレートの網目などに爪が引っかかるのを防ぐため、事前に切っておきましょう。

空港当日の流れは?搭乗までの最終確認

空港当日は、出発数日前の航空会社への最終確認、時間に余裕を持った到着、チェックインでの書類とクレートの確認という順に進みます。準備が整ったら、いよいよ出発です。

航空会社への最終確認(出発数日前)

予約後も規定が変更される可能性があるため、出発の数日前に再度、航空会社に次の点を確認しましょう。

ペットの予約が確実に取れているか
最終的な受け入れ条件(クレート規定、短頭種制限など)
必要書類の最終確認(健康証明書の有効期間など)
輸送にかかる料金と支払い方法
チェックインカウンターの場所と締切時間
当日の機材(飛行機の種類)に変更がないか(機材によってはペットを搭載できない場合があります)
同意書が必要な場合は、事前にダウンロードして記入・持参する

空港へは余裕を持って

ペットのチェックインは、通常の搭乗手続きよりも時間がかかることが多いです。書類の確認、ペットの状態確認、クレートの検査などが行われるため、航空会社が指定する締切時間よりもさらに余裕を持って空港に到着しましょう。具体的な受付締切時間は航空会社や路線によって異なるため、予約時にあわせて確認しておくと安心です。遅れると搭乗できなくなる可能性があります。

チェックイン

指定されたカウンターで、ペット、クレート、必要書類を提示します。係員がペットの健康状態、クレートが規定を満たしているか、書類に不備がないかなどを確認します。ここで不備が見つかると、搭乗を断られることもあります。料金を支払い、ペットをクレートに入れる前に最後のトイレ休憩や水分補給をさせましょう。クレートに入れたら、扉が確実にロックされているか最終確認します。飼い主様が不安な様子を見せるとペットにも伝わってしまうため、落ち着いて優しく声をかけてお別れしましょう。

よくある失敗と注意点

クレート選びと準備でつまずきやすいポイントには、いくつかの典型的なパターンがあります。

基準ギリギリのサイズで妥協してしまう — 計算式の最低ラインぴったりで選ぶと、実際にはペットが窮屈に感じることがあります。迷ったら少し大きめを選び、必ず航空会社の規定も確認しましょう。
プラスチック製の留め具だけで固定されたクレートを使う — 輸送中の衝撃で外れる可能性があり、多くの航空会社で認められていません。上下分割式は金属製のボルト・ナットでの固定を確認してください。
クレートトレーニングをせずに出発当日を迎える — クレートに慣れていないと、輸送中のストレスが大きくなります。数週間〜数ヶ月前からの準備が理想です。
航空会社の最新規定を出発直前まで確認しない — クレート規定や短頭種の受け入れ条件は予告なく変更されることがあります。予約後も定期的に確認しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. クレートのサイズはどうやって決めればいいですか?
まず、ペットの体長・肘までの高さ・体幅・体高の4つを正確に測り、IATAの計算式(長さ=体長+肘高の1/2、幅=体幅×2、高さ=体高+敷物の厚さ)で最低限の内寸を確認します。そのうえで、クレート内でペットが無理なく立つ・方向転換する・横になる動作ができるかを実際に確認してください。短頭種は10%程度大きいサイズが推奨されます(出典: IATA Container Requirement 1、2026年7月確認)。
Q. プラスチックの留め具だけで固定されたクレートは使えませんか?
使用できません。IATAの基準では、上下分割式のクレートをプラスチック製のクリップだけで固定することは認められておらず、金属製のボルトとナットですべての穴を固定することが推奨されています。輸送中の衝撃でクリップが外れると、破損や脱走の原因になります。購入時や使用前に、固定方法を必ず確認してください(出典: IATA Container Requirement 1、2026年7月確認)。
Q. 短頭種のペットには特別なクレートが必要ですか?
はい。短頭種は気道が狭いという身体的な特徴があるため、通常より10%程度大きく、換気の良いクレートを使うことが推奨されています。ただし、航空会社によってはクレートの条件を満たしていても短頭種の貨物室輸送自体を受け付けていない場合があるため、多くの航空会社が短頭種の受け入れを季節や通年で制限しています。利用予定の航空会社の最新規定を必ず確認してください。詳しくは短頭種犬の航空会社別の受け入れ状況をまとめた記事もご覧ください。
Q. 複数のペットを同じクレートで運んでもいいですか?
原則として、クレートは1匹につき1つが基本です。IATAの規定では、体重14kg以下で普段から同居している成体2匹まで、または生後6ヶ月未満・体重14kg以下で普段から同居している幼体3匹までを同一クレートで運べる例外がありますが、事前に航空会社の許可が必要です。安全のためには、可能な限り1匹ずつ別のクレートで輸送することをおすすめします(出典: IATA Container Requirement 1、2026年7月確認)。
Q. 出発前に鎮静剤を使ってもいいですか?
原則として使用しないことが推奨されています。鎮静剤は気圧や環境の変化に対する体の自然な反応を鈍らせ、呼吸抑制などの深刻な副作用のリスクを高めるとされているためです。獣医師が治療上の理由で使用を指示した場合でも、必ず事前に航空会社へ申告し、許可を得る必要があります(出典: IATA Container Requirement 1、2026年7月確認)。
Q. クレート選びに迷ったら、誰かに相談できますか?
PetAirでは、渡航先・出発希望時期・ペットの状況をお伺いしたうえで、クレート選びや必要な準備についてご案内しています。お手持ちのクレートが基準を満たしているか不安な場合も、お気軽にご相談ください。

まとめ:正確な採寸と安全基準の両方を満たすクレート選びを

ペットとの飛行機移動は心配事も多いものですが、入念な準備が安心につながります。以下のステップを一つずつ進めましょう。

  1. 測る:まずはペットのサイズを正確に測定することから始めましょう。
  2. 選ぶ:計算式は最低限の目安とし、ペットが中で快適に動けるサイズで、かつ航空会社の安全基準を満たす頑丈な構造のクレートを選びましょう。特にボルト・ナット固定は重要です。
  3. 備える:クレート内は吸水性の良い敷物や固定式給水器で快適に。そして何より、ペット自身をクレートに慣れさせ(クレートトレーニング)、健康状態を万全に整え、必要書類を早めに準備しましょう。
  4. 確認する:利用する航空会社の最新情報を必ず確認し、短頭種制限や必要書類、手続きについて把握しておきましょう。空港へは時間に十分な余裕を持って向かいましょう。

これらのステップを一つ一つ丁寧に踏むことで、輸送中のペットのストレスやリスクを抑え、安全な空の旅を実現しやすくなります。短頭種犬の受け入れ状況は航空会社別の受け入れ状況まとめ、輸送手続き全体にかかる時間の目安はペット輸送手続きにかかる時間のガイドもあわせてご覧ください。

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犬種・サイズ・渡航先と出発希望時期をお知らせください。
クレート選びから必要な手続きまでまとめてご案内します。

完全無料|オンライン対応可|土日祝も受付

執筆: PetAirJPN 編集部(国際ペット輸送の実務チーム)

※この記事の情報は2026年7月時点のものです。各国の検疫規制・航空会社のポリシーは予告なく変更されることがあります。本記事は一般的な情報提供であり、個別のクレート適合性・搭乗可否の確定判断は、利用予定の航空会社・IATAの最新の公式情報を必ずご確認ください。

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