最終更新日:2026年8月7日
日本から台湾へのペット輸送、まず何を知っておくべき?
日本は台湾において「狂犬病清浄国(Rabies-free Country)」に分類されており、決められた手順どおりに準備を進めれば、狂犬病の抗体価検査は不要です(出典: 台湾動植物防疫検疫署〈APHIA〉公式資料、確認日2026年7月)。最新の分類・要件は台湾当局の公式情報で必ずご確認ください。ただし、台湾側の輸入許可と日本側の輸出検疫、両方の書類をそろえる必要があります。
先に押さえたい基本3点
- 日本は台湾のルール上「狂犬病清浄国」の扱いのため狂犬病抗体価検査は不要。ただしマイクロチップ装着・狂犬病予防接種・清浄国での飼養期間の条件などがあり、条件の詳細は当局資料でご確認ください
- 早めの準備が大切。台湾側の「輸入許可(輸入同意書)」は輸送予定日の20日前まで、日本側の輸出検疫は出発10日以内に受ける
- 短頭種は航空会社の受け入れ制限が厳しく、Peach航空は犬猫の輸送自体を扱っていない。予約前に必ず直接確認する
最新の要件は台湾動植物防疫検疫署(APHIA)公式資料および日本の動物検疫所で必ずご確認ください。
台湾と日本、両方のルールを満たす必要がある
台湾へペットを連れて行くには、台湾側の輸入条件と日本側の輸出手続き、その両方を満たす必要があります。どちらか一方だけでは入国できません。
台湾側の主なルール
- マイクロチップ(ISO規格)の装着
- 狂犬病の予防接種
- 事前に台湾動植物防疫検疫署(APHIA)から「輸入許可(輸入同意書)」を取得(出典: 台北駐日経済文化代表処、確認日2026年7月)
- 日本は狂犬病清浄国に分類されているため、狂犬病抗体価検査は不要(出典: 台湾APHIA公式資料、確認日2026年7月)
日本側の主なルール
- 動物検疫所で輸出検査を受けて「輸出検疫証明書」を発行してもらう
- 検査の申請は希望日の14日前までにNACCS(動物検疫関連業務をオンラインで行うシステム)で行う
- 輸出検疫そのものは出発10日以内に実施
- 検疫を受けずに輸出すると法令違反となり、罰則の対象になり得る。適用される法令・罰則の内容は動物検疫所にご確認ください
この2つのルールは独立していて、どちらか片方だけをクリアしても不十分です。台湾側の輸入許可と、日本側の輸出検疫証明書、両方をそろえて初めて渡航できます。
見落としやすい「清浄国での飼養期間」という条件
来日したばかりの動物は要注意
台湾側の動植物防疫検疫署(APHIA)公式資料では、輸出する動物が清浄国(日本など)でどれだけの期間継続して飼養されているかについての条件が定められています(確認日2026年7月)。条件の内容は個体の状況によって変わるため、海外から来日して間もない動物や、短期間の滞在で台湾へ渡航する予定がある場合は、この要件を満たせるかどうかを、台湾動植物防疫検疫署(APHIA)の公式資料または窓口に早めに確認しておくことが大切です。
手続き・準備の流れは?(全体のスケジュール)
台湾側の輸入許可と日本側の輸出検疫、両方の期限を意識しながら、次の順序で準備を進めます。各手続きの詳細・最新情報は、台湾動植物防疫検疫署(APHIA)公式資料および日本の動物検疫所で必ずご確認ください。
準備開始(早めに着手)
台湾側の最新ルールを確認し、ISO規格のマイクロチップを装着します。
狂犬病の予防接種(輸送予定日の30日前〜1年以内)
不活化ワクチンを接種します。生後90日以上であることが条件です(出典: 台湾APHIA公式資料、確認日2026年7月)。最新の要件は必ず公式資料でご確認ください。
輸送20日前まで:輸入許可の申請(最重要)
台湾動植物防疫検疫署へオンラインまたは郵送で申請し、「輸入許可(輸入同意書)」を取得します(出典: 台北駐日経済文化代表処、確認日2026年7月)。申請方法・必要書類は最新の公式案内でご確認ください。
航空券・輸送スペースの予約
自身の航空券と同時に、ペットの輸送スペースを確保します。短頭種は受け入れ条件を事前に確認してください。
検査希望日の14日前まで:輸出検査の申請
日本の動物検疫所へ「輸出検査申請書」をNACCSで提出します。最新の申請要件は動物検疫所の公式サイトでご確認ください。
出発10日以内:輸出検疫
動物検疫所でペットの輸出検疫を受け、「輸出検疫証明書」を受け取ります。詳細は動物検疫所公式サイトでご確認ください。
出発当日:チェックイン
空港の航空会社カウンターで書類一式を提出します。
台湾到着後:検疫カウンター
書類提出と健康状態の確認が行われます。書類・健康状態に問題がなければ、長期間の隔離なく通関できます。実際の検疫措置は個別の状況によって異なるため、動植物防疫検疫署の最新案内でご確認ください(出典: 台湾APHIA公式資料、確認日2026年7月)。
費用の目安はどれくらい?
自分で手続きを進める場合、マイクロチップ装着から航空運賃まで、複数の項目で費用が発生します。動物病院・航空会社・時期によって金額差が大きいため、総額を一律の目安としてお伝えすることは難しく、下表は費用の内訳をイメージするための参考としてご覧ください。輸出検疫にかかる手続き自体の詳細は動物検疫所の公式サイトでご確認いただけます。
| 項目 | 費用の傾向 | 備考 |
|---|---|---|
| マイクロチップ装着 | 動物病院ごとに異なる | 事前に動物病院へご確認ください |
| 狂犬病予防接種 | 動物病院ごとに異なる | 事前に動物病院へご確認ください |
| 健康診断書・証明書発行 | 病院・必要書類数により異なる | 複数の証明書が必要になる場合があります |
| 航空運賃(受託手荷物) | 航空会社・重量により異なる | 予約時に各社へご確認ください |
| 輸送用クレート | サイズ・仕様により異なる | IATA(国際航空運送協会)が定める規格に適合するもの |
| 台湾側の現地窓口手数料 | 変動あり | 現地窓口で発生する場合があります(要確認) |
実際の費用は動物病院・航空会社・時期によって変動するため、正確な金額は各窓口に直接ご確認ください。国際ペット輸送の専門会社に手続きを依頼する場合は、これとは別に事務手数料がかかります。金額は依頼内容によって変わるため、無料相談でお問い合わせください。
航空会社を比較すると何に注意すべき?
台湾路線で犬猫を運べる航空会社は限られます。特に短頭種は季節や機材によって受け入れ自体ができない場合があるため、予約前の直接確認が欠かせません。
| 航空会社 | 輸送方法 | 短頭種の対応 | 備考 |
|---|---|---|---|
| チャイナエアライン | 受託手荷物(貨物室) | 台湾・北東アジア・中国路線では1・2・3・12月のみ受付 | 機内持ち込み不可。一部の機材では貨物室の温度管理上ペットを預けられない場合があります。対象機材は公式サイトでご確認ください。闘犬種など一部犬種は運送不可(出典: チャイナエアライン公式サイト、確認日2026年7月) |
| エバー航空 | 受託手荷物(貨物室) | 北半球発着地点では4月1日〜11月30日は受付不可(南半球発着地点は10月1日〜3月31日) | 機内同伴は身体障害者補助犬のみ。一般のペットは機内持ち込み不可 |
| Peach | — | — | 犬猫を含むペットの機内持ち込み・受託手荷物のいずれも取り扱いなし |
Peachのように犬猫のペット輸送を扱っていない航空会社もあります。台湾路線を検討する際は、各社が犬猫の輸送に対応しているか、予約前に必ず公式サイトで確認しましょう。短頭種は季節による受け入れ制限がある点にも留意が必要です。運航状況や受付条件は変更されることがあるため、予約前に必ず各社の公式サイトで最新情報をご確認ください。短頭種の国際線対応をより詳しく知りたい方は短頭種の航空会社制限まとめもあわせてご覧ください。
よくある失敗・注意点は?
準備を進めるうえでのポイントは?
よくある質問(FAQ)
まとめ
日本から台湾へのペット輸送は、やるべきことは多いものの、順序を守って一つずつ進めれば道は開けます。大切なのは、余裕を持った準備と、公式情報にもとづく正確な確認、そして一人で抱え込まないことです。
短頭種の航空会社対応をより詳しく知りたい方は短頭種の国際線対応まとめ、狂犬病ワクチンの基礎知識はワクチン解説記事をあわせてご覧ください。
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執筆: PetAirJPN 編集部(国際ペット輸送の実務チーム)
※この記事の情報は2026年8月時点のものです。各国の検疫規制・航空会社のポリシーは予告なく変更されることがあります。本記事は一般的な情報提供であり、個別の渡航可否・要件の確定判断は、各国当局・動物検疫所・航空会社の最新の公式情報を必ずご確認ください。