海外からペットと日本へ帰国する手続き完全ガイド【2026年最新版】

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海外からペットと日本へ帰国する手続き完全ガイド【2026年最新版】

ペットの輸送手続き / 2024.12.25

最終更新日:2026年8月1日

海外から愛犬・愛猫と一緒に日本へ帰国したいけれど、手続きが複雑で何から手をつければいいかわからない——そんな方に向けたガイドです。帰国の手続きは、今住んでいる国が「指定地域」か「非指定地域」かで大きく変わります。本記事では、両方のケースの手続きの流れ、航空会社選びの注意点、日本到着後にやるべきことまで、動物検疫所の公式情報に基づいて順を追って解説します。
情報のご注意:動物検疫所の規制や航空会社のポリシーは随時見直されます。本記事は一般的な情報提供であり、個別の渡航可否や必要日数を保証するものではありません。帰国準備を始める前に、必ず動物検疫所・航空会社の最新の公式情報をご確認ください。

指定地域と非指定地域で何が変わる?

日本へのペット帰国で最初に確認したいのが、今ペットが滞在している国・地域が「指定地域」か「非指定地域」かという点です。この区分によって、必要な手続きも準備にかかる期間も大きく変わります。

指定地域(6地域)

  • アイスランド
  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • フィジー諸島
  • ハワイ
  • グアム

この6地域以外は、すべて「非指定地域」として扱われます。指定地域からの帰国では、在住条件を満たしていれば狂犬病予防注射そのものが求められません。一方、非指定地域からの帰国では、狂犬病予防注射を2回接種したうえで、抗体価検査と180日間の待機が必要になります(出典: 動物検疫所「犬、猫の日本への入国(指定地域以外編)」、2026年8月確認)。

項目 指定地域からの帰国 非指定地域からの帰国
主な手続き マイクロチップ装着 → 在住条件の確認 → 事前届出 → 出国前検査 → 証明書取得 マイクロチップ装着 → 狂犬病予防注射(2回)→ 抗体価検査 → 180日間の待機 → 事前届出 → 証明書取得
準備期間の目安 約2ヶ月 約7ヶ月半

※準備期間はいずれも目安です。個体の状況や航空会社の予約状況によって変動します。最新の要件は動物検疫所「指定地域一覧」でご確認ください。

次のような状況では、手続きが複雑になりやすいため早めの相談をおすすめします。

  • 経由便しか選択肢がない場合
  • 大型犬の輸送を予定している場合
  • 高齢のペットを連れて帰国する場合
  • 非指定地域からの帰国で、準備にかけられる期間が短い場合

指定地域から帰国する場合に必要な手続きは?

指定地域からの帰国は、非指定地域と比べると必要な手続きの数が少なく、準備期間も短めです。ただし、細かな条件を一つでも見落とすと係留検査の対象になり得るため、順を追って確認しましょう。

時期(目安) 手続き
Day 0 準備開始
Day 1〜7 マイクロチップ装着(ISO 11784及び11785に適合するもの)
Day 20 事前届出(日本到着の40日前までに、到着予定の空海港を管轄する動物検疫所へ)
Day 50 出国前検査(出発10日以内に実施)
Day 60 帰国

総所要期間の目安:約2ヶ月。※このスケジュールは目安です。実際の日程は個体の状況や予約状況で変わります。出典: 動物検疫所「犬、猫の日本への入国(指定地域編)」(2026年8月確認)。

在住条件(次のいずれかを満たす必要があります)

  • 出生以来、指定地域のみで飼養されていること
  • 日本へ輸出される直前の180日間以上、指定地域のみで飼養されていること
  • 日本から輸出されて以来、指定地域のみで飼養されていること
在住条件を満たさないまま帰国してしまう
在住条件を満たさない場合、不足日数分(180日から指定地域で飼養されていた日数を差し引いた日数)の係留検査が必要になります。
対策:帰国日を決める前に、ペットがいつから指定地域に滞在しているかを確認し、動物検疫所に相談する。

非指定地域から帰国する場合に必要な手続きは?

非指定地域からの帰国は、より慎重な準備が必要です。特に狂犬病予防注射と抗体価検査の手順は、一つのミスが数ヶ月単位の遅れにつながります。

時期(目安) 手続き
Day 0 準備開始・マイクロチップ装着
Day 1 狂犬病予防注射 1回目(生後91日齢以降、マイクロチップ装着後)
Day 31 狂犬病予防注射 2回目(1回目の接種日を0日目として、30日以上の間隔をあける)
Day 45 狂犬病抗体価検査のための採血。血液の抗体価測定は動物検疫所が指定する検査施設で実施します
Day 185まで 事前届出(日本到着の40日前までに。180日間の待機期間中に並行して手続きでき、待機終了を待つ必要はありません)
Day 225 待機期間終了(採血日から180日間以上)。条件を満たしていれば帰国可能

総所要期間の目安:約7ヶ月半(事前届出は180日間の待機期間中に並行して進められます)。※このスケジュールは目安です。証明書・検査結果の有効期限にご注意のうえ、余裕を持った準備をおすすめします。出典: 動物検疫所「犬、猫の日本への入国(指定地域以外編)」(2026年8月確認)。

抗体価検査で押さえておきたいポイント

  • 採血はかかりつけの動物病院などで行えますが、血液の抗体価測定は動物検疫所が指定する検査施設で実施する必要があります
  • 基準値は0.5IU/ml以上
  • 検査結果の有効期間は採血日から2年間
  • 採血後、日本到着まで180日間以上の待機が必要です
採血した血液の測定を指定検査施設以外に依頼してしまう
採血自体はかかりつけの動物病院などで行えますが、その血液の抗体価測定を動物検疫所が指定する検査施設以外に依頼すると、結果が認められません。検査のやり直しが必要になり、大幅な遅延につながります。
対策:採血を依頼する前に、どの検査施設で測定してもらう必要があるかを動物検疫所に確認する。
抗体価検査の結果が基準値をわずかに下回る
基準値(0.5IU/ml以上)に届かない場合、条件を満たすまで再検査や追加の待機が必要になり、帰国予定が大きくずれ込むことがあります。
対策:採血のタイミングに余裕を持たせ、結果が出た段階で早めに動物検疫所へ相談する。

指定地域か非指定地域か、まず一緒に確認しませんか?

今の滞在国と帰国予定時期をお知らせください。必要な手続きと準備期間の目安をご案内します。

航空会社選びと輸送で気をつけることは?

JAL・ANAをはじめ、日本発着の主要国際線の多くでは、ペットは旅客機の貨物室で輸送され、機内への持ち込みは認められていません。航空会社ごとに預け入れの重量・サイズ制限や気温による輸送制限が定められているため、予約前に必ず確認しましょう。

項目 JAL(国際線) ANA(国際線)
機内持ち込み 不可(貨物室での輸送) 不可(貨物室での輸送)
預け入れの制限 ケージ込みの重量・サイズ制限があります。詳細はJAL公式サイトでご確認ください ケージの3辺合計が292cm、または総重量が45kgを超えると預けられません
気温による制限 気温の影響を受けやすいため、状況により輸送を制限する場合があります 同上
予約 事前予約が必要です 事前予約が必要です

出典: ANA公式サイト(2026年8月確認)。JALの重量・サイズ基準を含め、予約の締切は変更されることがあるため、予約前に必ずJAL公式サイト・ANA公式サイトでご確認ください。最新の運航状況についても各社公式サイトでご確認ください。

そのほかの航空会社のペット対応については、以下の記事でまとめて解説しています。

▶︎ 世界のペットフレンドリー航空会社ランキング10選

夏と冬、季節ごとに注意することは?

夏は気温上昇による輸送制限、冬は防寒対策が主な注意点です。それぞれの具体的な対策を以下にまとめます。

夏季の輸送で気をつけること

気温が高い時期は、航空会社が定める気温条件によって輸送そのものが制限される場合があります。予約時に案内される条件を確認したうえで、次のような対策を検討しましょう。気温による制限の有無・時期は各社で異なるため、JAL公式サイトANA公式サイトなど予約する航空会社の公式ページで必ずご確認ください。

早朝・夜間便の利用を検討する
空調設備の整った専用車両を手配する
予備の便やスケジュールに余裕を持たせる

冬季の輸送で気をつけること

防寒対策を徹底する(キャリーの中の保温グッズなど)
できるだけ直行便を選ぶ
経由地がある場合は、経由地の気温も事前に確認する

日本到着後は何をすればいい?

日本に到着すると、まず動物検疫所での手続きがあります。

  1. 動物検疫所での検査
  2. 書類の確認
  3. マイクロチップによる個体識別の照合

事前届出や必要書類に不備があった場合、条件を満たすまで最長180日間の係留検査、または輸入ができないことがあります(出典: 動物検疫所「犬、猫の日本への入国(指定地域以外編)」、2026年8月確認)。書類や条件に不安がある場合は、渡航前に動物検疫所へ相談しておくと安心です。

到着後に必要な手続き(犬のみ)

犬を連れて帰国した場合、狂犬病予防法に基づき、犬を新たに飼い始めた日(=輸入した日)から30日以内に市区町村への登録が必要です。狂犬病予防注射は登録とは別に、毎年1回接種させることが法律上の義務です。帰国前の抗体価検査のために2回接種を済ませている場合、帰国後すぐに追加の接種が必要になるとは限りません。次回の接種時期は、お住まいの自治体やかかりつけの動物病院にご確認ください。

手続き 費用の目安 備考
市区町村での登録 3,000円程度 犬を飼い始めてから(輸入した日から)30日以内が期限です。金額・必要書類は自治体により異なります。登録後は鑑札が交付されます
狂犬病予防注射(国内分) 3,000〜4,000円程度 毎年1回の接種が法律上の義務です。帰国直前の接種状況によっては帰国後すぐの追加接種が不要な場合もあります。時期はかかりつけの動物病院にご確認ください

※費用は複数の市区町村公式サイトを参照した目安です(2026年8月確認)。全国一律の金額ではないため、お住まいの市区町村窓口で最新の金額をご確認ください。

帰国準備でよくある失敗パターンは?

帰国準備で特につまずきやすいのは、抗体価検査のスケジュール管理、指定検査施設の確認漏れ、事前届出の期限管理、航空会社の輸送条件の確認不足の4つです。それぞれの内容と対策を以下にまとめます。抗体価検査や事前届出の最新の要件は、動物検疫所「犬、猫の日本への入国(指定地域以外編)」で必ずご確認ください。

抗体価検査の結果を確認せずにスケジュールを組んでしまう
検査結果が基準値をわずかに下回っていたことに直前で気づき、再検査と待機のやり直しで帰国が大幅に遅れるケースがあります。
対策:採血から結果判明までの期間も見込んで、余裕を持ったスケジュールを組む。
採血した血液の測定を指定検査施設以外に依頼してしまう
採血自体は現地の動物病院などで行えますが、その血液の抗体価測定を動物検疫所が指定する施設以外に依頼すると、結果が認められない場合があります。
対策:採血を依頼する前に、どの検査施設で測定してもらう必要があるかを動物検疫所に確認する。
事前届出の期限(40日前)を逃してしまう
事前届出は日本到着の40日前までに必要です。渡航日程が決まってから慌てて準備すると、期限に間に合わないことがあります。
対策:帰国予定が固まったら、できるだけ早く動物検疫所への事前届出を済ませる。
航空会社の輸送条件を渡航直前まで確認していない
重量・サイズ制限や気温による輸送制限は航空会社ごとに異なり、直前に条件を満たせないことが判明する場合があります。
対策:航空券の予約と同時に、ペット輸送の予約・条件を航空会社に確認する。

空港の動物検疫所の問い合わせ先は?

手続きについて直接相談したい場合は、到着予定の空港を管轄する動物検疫所の支所に問い合わせることができます。

支所 問い合わせ先
成田空港支所 旅具検疫第1課(第1旅客ターミナル)0476-32-6510/旅具検疫第2課(第2旅客ターミナル)0476-34-2342/旅具検疫第3課(第3旅客ターミナル)0476-34-4260
羽田空港支所 電話番号は変更される場合があるため、動物検疫所 羽田空港支所の公式ページでご確認ください
関西空港支所 072-455-1956

出典: 動物検疫所「成田支所」(2026年8月確認)ほか。上記以外の空港・港も含めた全国の連絡先は動物検疫所 問い合わせ先一覧でご確認ください。

よくある質問(FAQ)

Q. 指定地域と非指定地域はどう見分ければいいですか?
指定地域はアイスランド、オーストラリア、ニュージーランド、フィジー諸島、ハワイ、グアムの6地域です。これ以外の国・地域からの帰国はすべて非指定地域の手続きが対象になります。詳しくは動物検疫所の指定地域一覧ページでご確認ください。
Q. 抗体価検査の結果が基準値を下回ったらどうなりますか?
基準値(0.5IU/ml以上)に達しない場合は、条件を満たす結果が得られるまで再検査や日程の見直しが必要になります。渡航スケジュールに影響するため、結果が判明した時点で早めに動物検疫所へご相談ください。
Q. 妊娠中のペットは輸送できますか?
個体の状態によって判断が異なるため、事前にかかりつけの獣医師にご相談ください。輸送の可否や適した時期について、PetAirとして医学的な判断をお伝えすることはできません。
Q. 子犬・子猫はいつから帰国の手続きができますか?
狂犬病予防注射の1回目は生後91日齢以降に接種できます。これは輸送そのものが可能になる年齢ではなく、非指定地域からの帰国に必要なワクチン接種スケジュールに関わる条件です。実際の輸送可否は体力面の考慮も必要なため、動物検疫所やかかりつけの獣医師にご確認ください。
Q. 非指定地域からの帰国準備には、どのくらいの期間がかかりますか?
狂犬病予防注射を1回目から30日以上あけて2回接種したあと、抗体価検査の採血から180日間以上の待機が必要です。事前届出(40日前まで)はこの待機期間中に並行して行えるため、準備開始から帰国まで最短でも約7ヶ月(210日)程度が目安になります(動物検疫所の要件に基づく目安)。
Q. 手続きについて相談できる窓口はありますか?
はい。動物検疫所の各支所で電話相談を受け付けているほか、PetAirJPNの公式LINE・WhatsApp・お問い合わせフォームでも、滞在国・帰国予定時期・ペットの状況をお伺いしたうえで、必要な手続きの流れをご案内しています。

まとめ:帰国を成功させるために

ペットの日本帰国は、慎重な準備と正確な手続きが欠かせません。特に次の点を意識しておきましょう。

  1. 指定地域・非指定地域を確認し、十分な準備期間を確保する
  2. マイクロチップ・ワクチン・抗体価検査の順番と期限を正確に守る
  3. 事前届出(40日前)などの期限管理を徹底する
  4. 季節に応じた輸送対策を検討する
  5. 不安な点は早めに動物検疫所や専門家に相談する

帰国の要点だけを短時間で確認したい方は、ペットと一緒に海外渡航する際の注意点もあわせてご覧ください。

執筆: PetAirJPN 編集部(国際ペット輸送の実務チーム)

※この記事の情報は2026年8月時点のものです。各国の検疫規制・航空会社のポリシーは予告なく変更されることがあります。本記事は一般的な情報提供であり、個別の渡航可否・必要書類・所要期間の確定判断は、動物検疫所・航空会社の最新の公式情報を必ずご確認ください。

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