2024.06.19

ペットの飛行機輸送に適したペット用クレート（キャリー）の選び方

大切なペットと一緒に旅行に行きたい、引っ越しのためペットを飛行機で輸送したい。そんな場面で欠かせないのが、ペットにとって安全で快適な専用クレートの選択です。

この記事では、ペットの飛行機輸送に最適なクレートの選び方を、押さえておくべき5つのポイントに分けて詳しく解説します。ペットのサイズの測り方から、クレートの規格、おすすめの材質、ちょっとした工夫まで、ペット輸送を成功させるためのノウハウが満載です。

ペットのサイズを正確に測定しよう

適切なクレートを選ぶ第一歩は、ペットのサイズを正確に測ることです。以下の4つの寸法を測定しましょう。

POINT– A：鼻先から尻尾の付け根までの長さ
– B：地面から肩までの高さ
– C：肩幅
– D：地面から頭の一番高い部分までの高さ（立ち耳の場合は耳先まで）

クレートのサイズ基準を知ろう

ペットのサイズに合わせてクレートの寸法を決めます。国内線と国際線では基準が異なるので注意しましょう。

国内線の場合

– 長さ：A + 1/2B
– 幅：C × 2
– 高さ：D

国際線の場合

– 長さ：A + B
– 幅：(C + 2.54 cm) × 2
– 高さ：D + 7.62 cm

実際の商品選びには、以下のサイズ一覧表を参考にしてください。

SIZE	IATA TYPE	クレート重量	寸法 (L×W×H)	ペットのサイズ目安 (L×W×H)
Small	0	3.4 kg	53.3 cm × 40.6 cm × 38.1 cm	43.2 cm × 30.5 cm × 33 cm
Medium	200	5.1 kg	71.1 cm × 52.1 cm × 54.6 cm	58.4 cm × 40.6 cm × 49.5 cm
Intermediate	300	6.8 kg	81.3 cm × 53.3 cm × 55.9 cm	71.1 cm × 40.6 cm × 52.1 cm
Large	400	7.7 kg	91.4 cm × 63.5 cm × 68.6 cm	81.3 cm × 55.9 cm × 66 cm
Extra Large	500	12.2 kg	101.6 cm × 71.1 cm × 76.2 cm	91.4 cm × 61 cm × 66 cm
Giant	700	19.5 kg	121.9 cm × 81.3 cm × 88.9 cm	109.2 cm × 78.7 cm × 86.4 cm

クレートの材質と構造をチェックしよう

耐久性と通気性を備えたクレートを

輸送中の安全性を考慮すると、ハードプラスチック製クレートが最も一般的でおすすめです。適切な通気口の数や配置にも気を配りましょう。ペットの脱出を防ぐため、扉の固定方法もしっかりチェックを。

国際規格をクリアしたものを

国際航空運送協会（IATA）の基準をパスしたクレートを選ぶのが賢明です。特に短頭種の犬の場合、通常より10%大きいサイズが必須とされています。

快適&安全度をUPするアクセサリーを上手に使おう

ベッドやマット、固定式の水飲みボウルを

クレート内にペット用ベッドやマットを敷けば、ペットも快適に過ごせます。長旅で水分補給も欠かせませんが、移動中にこぼれにくい固定式の水飲みボウルがおすすめ。クレートにはペットの名前と連絡先を大きく明記しておきましょう。

事前のクレート練習と健康チェックを忘れずに

飛行機に乗る前に、ペットをクレートに慣らしておく練習が大切です。また、出発前にはかかりつけの獣医師でペットの健康状態を念入りにチェック。必要な健康証明書なども準備しておきましょう。

使用可能なクレートの条件を押さえよう

こんなクレートなら使用OK

ペットが無理なく立ち上がり、向きを変え、楽に横になれるサイズ
頑丈なプラスチック、木材、金属製で強い圧力に耐えられる素材
上面が一枚板で扉や換気口がないタイプ
金属製の扉が1つだけで確実にロックできるもの
全てのナットとボルトがしっかり固定されている

以下のクレートは使用NG

上面に扉がある、または扉が複数あるタイプ
材質が段ボール、溶着、ワイヤー、バスケット、折り畳み式のもの
扉やロック部分の材質がプラスチックやグラスファイバー
車輪付きのクレート（取り外すかロック、テープ固定が必要）

まとめ

ペットの飛行機輸送を安全かつ快適に行うためには、適切なクレート選びが欠かせません。ペットのサイズを正確に測り、クレートのサイズ・規格・材質をしっかりと吟味しましょう。さらに、ペットの快適さを高めるアクセサリーを上手に活用し、事前のクレート練習や健康チェックも忘れずに。

この記事で紹介した5つのポイントを押さえれば、ペットにとって最適なクレートを選ぶことができるはずです。飛行機輸送の際は、ペットにとってもストレスの多い環境となります。しかし、事前の備えを万全にすることで、ペットのストレスを最小限に抑え、安全に目的地へ連れていくことが可能となるでしょう。

ペットとの旅行や引っ越しを控えている飼い主の皆様は、ぜひこの記事を参考に、愛するペットのためにも最善のクレート選びに取り組んでみてください。きっと、ペットとの素敵な思い出づくりに役立つことでしょう。

2024.04.19

2024.09.30

ペットと一緒に海外渡航する際の注意点

ペットと一緒に海外旅行を計画する際、帰国時の手続きを事前に入念に準備することが非常に重要です。日本は狂犬病清浄国であるため、ペットの入国時には厳格な検疫条件が設けられています。出国前に必要な手続きを滞りなく済ませることで、飼い主とペットの双方にとってストレスの少ない円滑な渡航が実現できます。出国...