最終更新日:2026年8月1日
このガイドでわかること
- インドネシアの検疫当局と手続きの基本的な流れ
- 犬・猫それぞれに必要な予防接種とマイクロチップの考え方
- 輸入許可証や必要書類の準備の進め方
- バリ島など一部地域への移住で注意したいポイント
- 準備の過程でよくある失敗と対策
- 帰国に向けて早めに知っておきたい注意点
インドネシアへのペット渡航で最初に確認すべきことは?
犬・猫をインドネシアへ連れて行く場合、まず確認したいのは「現地代理人を通じた輸入許可証の手続き」「マイクロチップの装着」「狂犬病ワクチンと関連する証明書」の3点です。インドネシアの検疫は2023年の組織再編により、大統領直属の政府非省庁機関「Badan Karantina Indonesia(Barantin)」が動植物・水産検疫を一元的に所管しています。
現地代理人・現地法人を通じた申請が一般的とされています。取得までには一定の期間がかかるとされているため、早めに現地代理人へ相談することをおすすめします。有効期間や必要書類の詳細は現地代理人・当局にご確認ください。
国際的に共通して求められる識別方法です。国際標準規格(ISO)11784及び11785に適合するマイクロチップの装着が基本的な要件とされています。
狂犬病ワクチンの接種と、接種歴を記載した証明書の準備が必要です。接種のタイミングや抗体価検査の要否は個体の状況によって異なるため、現地代理人・当局にご確認ください。
インドネシアの検疫当局は2023年に組織再編されました。旧・農業省傘下の「Badan Karantina Pertanian(Barantan)」は、大統領直属の政府非省庁機関「Badan Karantina Indonesia(Barantin)」に統合され、動植物・水産検疫を一元的に所管しています(出典: Badan Karantina Indonesia公式サイト、2026年8月確認)。手続き先や書式が変更されている可能性があるため、現地代理人・当局へ確認する際は現行の組織名でお問い合わせください。
渡航準備の流れは?
インドネシアへの渡航準備は、日本国内での書類・ワクチン準備と、現地代理人を通じた輸入許可証の手続きを並行して進める必要があります。おおまかな流れは次のとおりです。
早めの準備期間
- ペットの健康診断を実施し、狂犬病ワクチンの接種状況を確認
- マイクロチップが未装着なら病院を予約して装着
- 現地代理人・受け入れ先候補への相談を開始
出発が近づいてきたら
- 狂犬病ワクチンが未接種であれば接種
- 現地代理人を通じて輸入許可証を申請
- 動物検疫所への輸出手続き書類を準備
検査希望日の14日前まで
検査希望日の14日前までに、動物検疫所へNACCS(動物検疫関連業務)を利用して輸出検査を申請します。
出発10日以内
動物検疫所で輸出検査を受け、輸出検疫証明書を受け取ります。
出発当日
- 輸出検疫証明書・ワクチン証明書・輸入許可証を携帯
- ペットケージの最終確認(航空会社基準を確認)
- フライト情報の最終確認
インドネシア到着時
スカルノ・ハッタ国際空港(ジャカルタ)を中心とした窓口で輸入検疫の手続きが行われます。書類が整っていれば早期に通関できる場合がある一方、書類の不備や動物の健康状態によっては一定期間の検疫が課される場合があるとされています。具体的な運用は現地代理人・当局にご確認ください。
到着後〜新生活の定着まで
- 現地の動物病院を早めに見つけておく
- 居住地への届出やマイクロチップ情報の更新など、現地のルールを確認
- 環境の変化によるペットのストレスに注意し、徐々に慣らしていく
必要書類と輸入許可証は?
インドネシアへの持ち込みには、輸入許可証、健康証明書、ワクチン接種証明書、マイクロチップ登録証、フライト情報など複数の書類が必要とされています。書式や有効期間の細部は変更される可能性があるため、現地代理人・当局に最新の要件を確認することが重要です。
| 項目 | 内容の目安 | 確認先 |
|---|---|---|
| 輸入許可証 | 現地代理人・現地法人を通じた申請が一般的。有効期間や取得までの期間は状況により異なるとされています | 現地代理人・当局 |
| 健康証明書 | 出発前一定期間内に発行され、公的機関の認証を受けたもの | 動物検疫所・現地代理人 |
| ワクチン接種証明書 | 狂犬病ワクチンなどの接種歴と接種医師の署名を記載 | かかりつけ動物病院 |
| マイクロチップ登録証 | ISO 11784及び11785適合チップの番号・装着日を記載 | かかりつけ動物病院 |
| フライト情報 | 便名・到着予定時刻・輸送形態の詳細 | 航空会社・PetAir |
出典: 日本側の輸出手続きは動物検疫所、インドネシア側の検疫制度はBadan Karantina Indonesia公式サイト(いずれも2026年8月確認)。表の内容はあくまで目安のため、詳細は現地代理人・当局に必ずご確認ください。
犬・猫の混合ワクチンについては、インドネシアの輸入要件としての位置づけを一次情報で確認できていません。健康管理の観点から、渡航前にかかりつけの獣医師へ接種状況を相談しておくことをおすすめします。
検疫制度はどうなっている?
インドネシアの輸入検疫は、スカルノ・ハッタ国際空港(ジャカルタ)の窓口が中心となって行われます。書類が整っていれば検疫を経ずに通関できる場合がある一方、書類の不備や動物の健康状態によっては一定期間の検疫が課される場合があるとされています。検疫の日数や運用の詳細は状況によって異なるため、Badan Karantina Indonesia公式サイトや現地代理人・当局にご確認ください。
検疫期間中に体調不良や感染症が疑われる場合は、獣医師・現地当局の指示に従うことになります。追加の検査や治療が必要になる可能性もあるため、渡航前に想定される費用の範囲についても現地代理人に確認しておくと安心です。
バリ島など一部地域への移住で注意することは?
ジャカルタ以外の地域、特にバリ島などへの移住を予定している場合は、直接搬入ができない場合がある点に注意が必要です。インドネシアでは、狂犬病を媒介する動物について、一部地域への直接搬入が制限されているとされています。
この記事の調査時点では、対象地域を確定的にお伝えできるだけの一次情報を確認できていません。バリ島などへの移住を予定している場合は、ジャカルタで一度入国してから移動する必要があるかどうかを含め、搬入ルート・追加手続きの要否について、Badan Karantina Indonesiaバリ支局や現地代理人・当局に個別にご確認いただくことを強くおすすめします。
熱帯気候への対応は?
インドネシアは高温多湿の熱帯気候のため、ペットが環境に慣れるまで室内を涼しく保つ、こまめに水分補給をさせるなどの配慮が必要です。特に長毛種・短頭種・高齢のペットや持病のあるペットは、暑さの影響を受けやすいため注意しましょう。
エアコンなどで室温を管理し、散歩は気温の低い朝夕の時間帯を選ぶといった工夫が有効です。持病がある場合や、呼吸が荒い・ぐったりするといった熱中症を疑う様子が見られる場合は、早めにかかりつけ、または現地の動物病院に相談してください。長時間の移動そのものがペットの負担になりやすい点は長時間フライトの不安を和らげるガイドでも解説しています。
準備でよくある失敗・注意点は?
インドネシアへのペット渡航でよくある失敗は、輸入許可証の申請開始が遅れることと、現地代理人を通さずに個人で手続きを進めようとすることです。代表的な注意点は次のとおりです。
日本に帰国するときの注意点は?
インドネシアは動物検疫所が定める指定地域に含まれていないため、帰国の手続きには180日間以上の待機期間を含む準備が必要です。日本の動物検疫所が案内する主な条件は次のとおりです(出典: 動物検疫所「指定地域以外からの犬、猫の輸入」、2026年8月確認)。
インドネシアから日本への帰国で必要になる主な条件
- ISO 11784及び11785規格のマイクロチップ装着(狂犬病ワクチン接種より前に装着)
- 狂犬病ワクチンを2回以上接種(1回目から30日以上の間隔をあける)
- 指定検査施設での狂犬病抗体価検査(0.5 IU/ml以上)
- 抗体価検査の採血日から180日間以上の待機
- 日本到着の40日前までに、到着予定の空海港を管轄する動物検疫所への事前届出
180日間の待機を見落とすと、帰国のタイミングに大きく影響します。インドネシアへ渡航する時点から、帰国の準備もあわせて検討しておくことをおすすめします。帰国手続き全体の流れは日本帰国の完全ガイドで詳しく解説しています。
PetAirにできることは?
PetAirは、インドネシアへの渡航にあたって、書類準備の進め方のご案内や動物検疫対応に関する情報整理を行っています。現地の窓口・関係者と連携し、輸入許可証の手続きに関する情報整理もサポートします。また、航空会社の手配調整、通関対応のご案内、空港での引き渡しまで、渡航に関わる一連のサポートを行っています。渡航予定時期・ペットの状況をお知らせいただければ、必要な準備期間と進め方をご案内します。
書類の作成や各種申請そのものを代行するものではなく、必要な情報整理や手続きの流れのご案内が中心です。輸入許可証の取得やフライトの確約、ペットの健康状態を保証するものでもありません。動物病院での処置やワクチン接種、健康管理については、飼い主さまとかかりつけの獣医師にご相談ください。料金は渡航先・時期・ペットの状況により異なるため、お問い合わせの際に概算をお伝えします。
よくある質問(FAQ)
まとめ:早めの情報収集と現地代理人との連携がカギ
インドネシアへペットを連れて行く場合、鍵になるのは「現地代理人を通じた輸入許可証の手続き」「マイクロチップと狂犬病ワクチンの準備」「移住先地域ごとの搬入条件の確認」の3点です。インドネシアの検疫当局は2023年に「Badan Karantina Indonesia(Barantin)」へ再編されており、手続き先や書式が変更されている可能性があります。出発前に必ず現地代理人・当局へ最新情報をご確認ください。
そして、バリ島などジャカルタ以外の地域への移住を予定している場合は、直接搬入の可否を早めに確認しておくことが安心につながります。日本への帰国時には180日間以上の待機を含む手続きが必要になるため、渡航のタイミングから帰国スケジュールもあわせて検討しておくことをおすすめします。
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執筆: PetAirJPN 編集部(国際ペット輸送の実務チーム)
※この記事の情報は2026年8月時点のものです。インドネシアの検疫規制・輸入手続きは変更される可能性があり、特に地域ごとの搬入条件や検疫の運用については一次情報の確認が難しい部分があります。本記事は一般的な情報提供であり、個別の渡航可否・要件の確定判断は、現地代理人・インドネシアの検疫当局・航空会社の最新の公式情報を必ずご確認ください。