ペットと一緒に海外旅行に行きたいと考えている方へ、安心して利用できる「ペットフレンドリー」な航空会社をランキング形式で15社ご紹介します。本記事では各社の公式ペットポリシーをもとに、受け入れ可能なペットの種類、機内持ち込みや貨物預けの条件、追加料金、特別サービスなどを詳しく解説します。
この記事を読めば「この航空会社ならペットと安心して飛行機に乗れる!」と思える情報がきっと見つかります。それでは、ペット連れ海外旅行におすすめの航空会社ランキングTOP15を見ていきましょう。
1. アメリカン航空(American Airlines)
世界最大手のアメリカン航空は、ペット受け入れにも比較的寛容な航空会社です。小型の犬や猫であれば機内キャビン内にキャリーケースごと持ち込むことが可能で、座席下に収まるサイズのソフトタイプのケージに入れて足元に置く必要があります。特に12時間以内の中・短距離路線であればペット同伴が許可されており、米国内線やカナダ・メキシコ・カリブ海路線など幅広い路線でペットと一緒に移動できます。
ペットの機内持ち込み料金は区間によりますが片道約125~200ドル程度が目安です(2024年4月現在、一律150ドルに改定)。一方、中・大型のペットは原則客室には同伴できませんが、アメリカン航空では専用の貨物輸送サービス「PetEmbark」により安全に預け入れることができます。
一般乗客の場合、受託手荷物(チェックイン荷物)扱いでペットを預けることはできず、サイズオーバーのペットは必ず貨物室輸送となります(軍関係者など一部例外を除く)。
機内同伴可のペットは犬・猫のみで、補助犬(サービスアニマル)は別途規定の書類提出により追加料金なしで搭乗可能です。ペット同伴の場合は通常の機内持ち込み手荷物の代わりにケージを1つ持ち込む形となるため、キャリーケース以外の手荷物制限に注意しましょう。
世界中に路線網を持つアメリカン航空は口コミでもペット連れ旅行者から高評価を得ており、安心して利用できる航空会社の筆頭と言えます。
2. ジェットブルー(JetBlue)
ジェットブルーは米国の航空会社ですが、ペットフレンドリーなサービスで有名です。犬や猫などの小型ペットのみ機内持ち込みが可能で、残念ながら貨物室でのペット輸送サービスは提供していません。
その代わり、「JetPaws(ジェットポーズ)」というユニークなペットプログラムを展開しており、ペット連れ搭乗者には機内で役立つトラベルタグやペット用お出かけバッグ、搭乗時のTipsリストが提供されます。さらにジェットブルーのマイレージプログラム「TrueBlue」では、ペット同行フライト1回ごとにボーナスポイント(300ポイント)が獲得できる特典もあり、ペットも「常連客」として歓迎されているのが魅力です。
ペット運賃は片道あたり約100~125ドルと比較的良心的で、予約時に席と一緒にペット枠を確保する必要があります。機内には一定数までしかペットを載せられないため、ジェットブルーを利用する際は早めの予約が肝心です!
アメリカ国内線が中心の航空会社ですが、一部中南米方面へも路線があり、小型ペットと気軽に空の旅を楽しみたい旅行者にとって人気の選択肢となっています。
3. エア・カナダ(Air Canada)
カナダのフラッグキャリアであるエア・カナダも、ペット同伴旅行に柔軟に対応してくれる航空会社です。生後10週齢以上の小型の犬・猫であれば機内キャビンに同伴可能で、座席下に入る大きさのキャリーケースに入れて足元に置く条件となっています。
機内持ち込みは乗客1人につき1ケージまでで、追加料金は北米路線なら片道50~59ドル、国際線は100~118ドル程度と比較的リーズナブルに設定されています。一方、中型~大型のペットや機内に入りきらないケージの場合でも、エア・カナダでは多くの機材で専用の与圧貨物室を備えており、チェックイン時に預けて同じ飛行機の貨物室でペットを輸送できます。
この場合も事前予約が必要ですが、機内同様しっかり温度管理された環境でペットを安全に目的地まで届けてくれますよ!
受け入れ対象の基本は犬と猫のみですが、航空貨物部門(AC Animals)を通じてその他の動物も輸送可能なケースがあります。エア・カナダは世界各地に路線網が広がっており、日本から北米・欧州への乗り継ぎ旅行でも利用しやすいため、ペット連れでも旅先の選択肢が広がる頼もしい航空会社です。
4. デルタ航空(Delta Air Lines)
デルタ航空はアメリカを代表する航空会社の一つで、ペット同伴での渡航にも幅広く対応しています。小型の犬・猫に加え、米国内線に限り小鳥(観賞用の家庭鳥)も機内キャビンに持ち込むことが可能なのが特徴です。
機内持ち込みできるペットはケージ込みの重量が8kg程度までに限られ、ペット運賃は路線によって片道75ドル(北米域内)から最大200ドル(国際線)程度となっています。生後10週齢以上で健康であること、ケージ内で立ち上がって方向転換できるスペースがあることなどが条件となります。
中型・大型のペットについては、デルタ航空の貨物部門「デルタカーゴ」にて有料輸送サービスを提供しています。デルタカーゴでは気圧・温度管理された専用車両や休憩施設を用意し、乗り継ぎ時にも安全にペットを扱う体制が整えられているため、長距離移動や大型犬の輸送でも安心感があります。
私は大型犬を飼っているのですが、デルタカーゴを利用して問題なく米国まで連れて行くことができました。温度管理された専用車両で空港まで送迎してくれて、とても安心でした。
ただし短頭種(鼻ぺちゃ犬猫)については健康上の理由から貨物室での輸送は受け付けない規定があるため注意が必要です。日本路線を含め世界60か国以上に就航するデルタ航空は、ペット連れ旅行でも多彩な行き先に連れて行ける利便性の高さから、ペットオーナーにも選ばれる航空会社と言えるでしょう。
5. エア・インディア(Air India)
インドのフラッグキャリアであるエア・インディアも、ペットの受け入れに対応しています。小型の犬や猫、条件を満たせば機内への持ち込みや貨物室での預かりが可能です。
機内に同伴できるのはペットとケージの合計重量が5kg以下の場合に限られ、それ以上の重さの場合は受託手荷物(貨物室)扱いでの輸送となります。32kg(ケージ含む)までは受託手荷物として預け入れ可能で、32kgを超える大型ペットは貨物便として扱われます。
機内持ち込み・貨物預けいずれの場合も事前に航空会社への申請と予約が必要で、各便あたり機内同伴できるペットは最大2頭までと制限されていますよ。
ペット料金はペットとケージを追加手荷物と見なして重量に応じて課金され、国内線では1kgあたり600インドルピー、国際線では距離に応じた定額料金帯(例:北米線では10ドル/kgなど)で計算されます。ペットは機内手荷物の一部としてカウントされるため、ペット同伴時には通常の預け荷物・機内持込手荷物とは別途料金が発生します。
また生後8週未満の幼いペットや妊娠中のペットは搭乗できない決まりです。エア・インディアはインド国内はもちろんヨーロッパや北米路線も運航しており、必要な書類(輸出入許可や予防接種証明)を揃えれば大切なペットと長距離フライトを共にすることも可能です。
6. エールフランス(Air France)
エールフランスはヨーロッパの大手航空会社で、ペット連れにも比較的手厚いサービスを提供しています。犬と猫であれば機内および貨物室のどちらでも受け入れており(規定サイズ・重量を満たす場合)、ヨーロッパ域内の短距離から長距離の国際線まで幅広くペット同伴渡航が可能です。
機内に持ち込めるのはケージ込みで6~8kg程度までの小型犬・猫で、許可されたソフトタイプのキャリーケース(防水性・通気性のあるもの)に入れる必要があります。一方で体重が8kgを超える中大型のペットは貨物室での輸送となり、最大75kg(ケージ含む)まで受託手荷物扱いが可能です(それ以上は貨物便扱い)。
ペット運賃は一律の固定料金制で、フライト距離によって異なります。例えばフランス国内線は20ユーロ、欧州内路線は75ユーロ、その他の長距離国際線では200ユーロと設定されています。
ビジネスクラスの座席(長距離線)では安全面から客室内へのペット持ち込みができないため、エールフランス利用時には座席クラスにも注意が必要です!
同社は「ペットもお客様の一員」という姿勢で、予約時に48時間前までに申告すればペット同伴手続きが可能であるほか、旅行前に必要なワクチン接種やマイクロチップ装着などの要件についても案内しています。欧州内乗り継ぎを含む旅程でも柔軟にペットを預けられるエールフランスは、ヨーロッパ方面へペットと旅行する際に心強い選択肢となるでしょう。
7. スイス国際航空(SWISS)
スイスのフラッグキャリアであるスイス国際航空(SWISS)も、「どの路線でもペット同伴可能」と公式に謳うほどペット受け入れに積極的です。基本的には犬と猫が対象ですが、同伴可能なペット数は乗客1人につき2頭までと緩和されており(例:小型犬2頭を1つのケージで機内持込可能)、路線を問わず世界中どこへでもペットを連れて行けます。
機内持ち込みはケージ込み8kg以下の犬・猫に限られ、9kg以上の場合は貨物室での輸送となります。ユニークなのはウサギやノウサギもペットとして受け入れている点で、これらは客室内には入れませんが適切なケージに入れて預ければ貨物室で輸送可能です。
ペット料金は路線によって異なり、機内同伴の場合でおおよそ60~130ドル程度、貨物室預けでは100~300ドル程度が目安です。また短頭種(パグやペルシャ猫など)はストレスや温度変化に弱いため客室内でのみ受付可とするなど、安全に配慮した運用を行っています。
私はペルシャ猫を連れてスイス国際航空を利用しました。短頭種は貨物室に預けられないと聞いていたので心配でしたが、SWISSは客室内なら受け入れてくれると知って安心しました。実際、機内でもスタッフの方が気にかけてくれて快適な旅になりました。
SWISSを含むルフトハンザグループでは、経由地としてフランクフルトやチューリッヒを利用する場合に一部追加手数料が発生しますが、それでも大切なペットと世界中を飛べる柔軟性は大きな魅力です。ヨーロッパ発着の旅程はもちろん、日本-ヨーロッパ間をペットと移動する際にも安心して利用できる航空会社の一つと言えるでしょう。
8. ターキッシュ エアラインズ(Turkish Airlines)
トルコのターキッシュ エアラインズ(トルコ航空)は、中東・ヨーロッパ系の航空会社の中でもペット受け入れに積極的なことで知られています。犬・猫に加え、カナリアやインコ等の小鳥(鳴き鳥)も客室内に同伴可能というユニークなポリシーを持っています。
機内持ち込み可能なのはケージ込み8kg以下までで、小鳥の場合もしっかり蓋のできる小型ケージに入れて足元に置けば一緒にフライトできます。犬・猫2匹を同じケージで飼っている場合などは、一緒のキャリーに入れられれば1頭分の扱いで機内に持ち込むことも認められており(互いによく馴染んでいる場合に限る)、多頭飼いにも配慮されています。
ペットの追加料金は路線やペットの重量によって細かく設定されていますが、たとえば機内同伴の場合、トルコ国内線で15ドル程度から、国際線でも70ドル程度からと比較的低価格です。
中型以上のペットは貨物室で輸送されますが、この場合も事前に必要書類(健康証明や輸出入許可)を用意すれば世界各国への旅が可能です。注意点として、機内へのペット持ち込み数には制限があり、犬・猫・鳥それぞれ同じ便に1ケージまでなどのルールが存在します。
そのため希望の便でペット同伴が可能かどうか、早めに航空会社へ問い合わせ・予約することが推奨されます。ヨーロッパとアジアを結ぶハブであるイスタンブール経由で、多くの国へペットと旅することを実現してくれる航空会社です。
9. フロンティア航空(Frontier Airlines)
フロンティア航空はアメリカのLCC(格安航空会社)ですが、ペットの機内持ち込みに関しては大手にも負けない柔軟さを持っています。米国内線に限定されますが、犬、猫、ウサギ、モルモット、ハムスター、そして小鳥まで、多彩な小動物の客室内持ち込みを許可している点が大きな特徴です。
他社では断られることの多い小型哺乳類や小型の鳥類でも、フロンティアなら一緒に座席に着くことができます。ただし国際線では犬と猫以外は同伴不可となるため、注意が必要です。
ペットは機内持ち込みのみで、フロンティア航空は貨物室でのペット輸送サービス(AVIH)は一切行っていません。従って中型以上のペットは利用できませんが、小型ペットにとっては車内同伴前提のシンプルなルールと言えます。
ペット料金は2022年現在、片道99ドルに設定されています。機内持ち込み手荷物1個分として扱われますが、LCCでありがちな機内持込手荷物料金を支払えばペット分は含まれる形です。
フロンティア航空は米国国内の主要都市や観光地を幅広く結んでいるため、ペットと一緒に全米各地を旅したい方にとってコストパフォーマンスの高い選択肢となるでしょう。
10. ルフトハンザ ドイツ航空(Lufthansa)
ドイツの大手航空会社ルフトハンザ航空も、ペット連れ旅行者に寄り添ったサービスを提供しています。犬と猫であれば機内持ち込み・貨物預けともに可能で、ケージ込み体重8kg以下の小型ペットは客室内、それ以上の中大型ペットは貨物室で安全に輸送されます。
特筆すべきはウサギやノウサギも受託手荷物扱いで輸送を受け付けている点で、こちらは客室には入れられませんが事前相談の上で貨物室に預けることができます。ペット同伴の追加料金は路線距離に応じて定められており、欧州域内なら55ユーロ程度から、長距離国際線では125ユーロ程度が目安です(※2024年9月以降の料金体系)。
ケージ内であれば2匹の小型ペットを一緒に入れて1つの手荷物として扱うことも認められており(例:仲の良い猫2匹を同じケージで機内持込可)、追加料金なしで同一ケージでの同伴ができます。
ただしルフトハンザでは犬・猫以外の動物(ウサギ等含む)は機内持ち込み不可というルールがあるため、たとえ8kg以下でもウサギなどは貨物室のみの対応となります。ペット受け入れ数には便ごとに上限があるため、ルフトハンザを利用する際もできるだけ72時間以上前までの予約申請が推奨されていますよ!
ヨーロッパ最大級のネットワークを持つルフトハンザ航空なら、ペットと共に世界各国への旅を快適にサポートしてくれるでしょう。
11. アエロフロート・ロシア航空(Aeroflot)
ロシアのアエロフロート航空は、その包括的すぎるペットポリシーである意味有名です。他社では見かけないようなエキゾチックペットまで受け入れており、フェレットやミーアキャット、キツネ(フェネック)、ロリス(曲鼻猿の一種)、ハリネズミ、小型サルなど「人に馴れている愛玩動物」であれば搭乗が認められる場合があります。
基本的には犬・猫・鳥類が機内および貨物室での輸送対象ですが、それ以外の動物も「家庭で飼育されている馴化済みペット」であれば受託手荷物として預け入れ可能と規定されています。機内に持ち込めるのはケージ込み8kg以下の小動物で、それを超える場合やケージが大型の場合は50kg未満まで貨物室での同伴輸送が可能です。
猛獣や爬虫類、齧歯類の一部(リス・モルモットなど)は安全上受け入れ不可とされていますが、それでも受け入れ対象種の幅広さは世界トップクラスです!
ペット料金は国際線でおおよそ83ドル、ロシア国内線では57ドル程度と公表されています。アエロフロートを利用すれば、「この動物はさすがに飛行機は無理かな?」と思うようなペットでも、一緒に空の旅を楽しめる可能性があります。ただし渡航先の各国の動物検疫規定には従う必要がありますので、事前に輸送可否を確認し必要書類を準備しておきましょう。
12. TAPポルトガル航空(TAP Air Portugal)
ポルトガルのTAPポルトガル航空も、ペット連れ旅行者に親しまれている航空会社です。犬と猫であれば機内持ち込み・貨物室預けの両方に対応しており、必要な書類(ワクチン接種証明や輸出入許可など)が揃っていれば愛犬・愛猫とともにヨーロッパ内外へ飛ぶことができます。
機内に持ち込めるのはケージ込みで8kg程度までの小型ペットのみで、それ以上のサイズの場合は貨物室での輸送となります。ペット料金は路線によって異なりますが、例えばポルトガル国内線なら35ユーロから、ヨーロッパ域内や北米線では150ユーロ前後が目安です。比較的安価な料金設定のため、特に欧州内をペットと移動したい旅行者にとって利用しやすいと言えます。
私はポルトガル国内を旅行する際にTAPを利用しました。チワワを連れていましたが、手続きも簡単で、料金も35ユーロと良心的でした。ポルトガル国内の移動ならとてもおすすめですよ。
搭乗当日は通常より少し早めに空港に到着し、チェックインカウンターでペット受け入れ手続きを行う必要があります。TAPでは「ペットが快適に過ごせるように」との配慮から、係員が事前にキャリーの安全性やペットの体調を確認してくれるため安心です。南欧から南米・アフリカ路線までネットワークを広げるTAPポルトガル航空は、大西洋をまたぐペット同伴旅行でも心強いパートナーとなってくれるでしょう。
13. SASスカンジナビア航空(Scandinavian Airlines)
北欧のSASスカンジナビア航空は、ペット連れサービスにおいても安定した評価を得ています。犬と猫であれば機内および貨物室での輸送が可能で、搭乗の24時間以上前までに予約しておけばスムーズに対応してもらえます。
小型の犬・猫は機内持ち込みでき、追加料金は北欧域内線で60ドル程度、欧州線で80ドル、北米線では105ドルほどに設定されています。ペットとケージの合計8kgを超える場合は貨物室での預かりとなり、この場合の料金は路線に応じ100~300ドル程度です。
受け入れ可能なペット種は基本的に犬・猫ですが、詳細は問い合わせれば柔軟に対応してくれる場合もあり「特殊なペットの場合は事前に確認してください」と公式にも記載があります。
機内へのペット同伴は座席配置の関係でエコノミークラスに限定され、非常口席やバルクヘッド席では利用できない点に注意が必要です。また機材によって貨物室に載せられるケージサイズや重量に制限があるため、大型犬を伴う際は事前に充分な打ち合わせが推奨されます。
SASは北欧諸国のみならずヨーロッパ各地やアジア・北米にも路線を持っているため、ペットと一緒にスカンジナビアから世界へ旅立つ際の心強い味方になってくれるでしょう。
14. ブリティッシュ・エアウェイズ(OpenSkies)
イギリスのブリティッシュ・エアウェイズ(BA)本体は客室内へのペット持ち込みを原則認めていませんが、かつて同社の子会社として運航されていたOpenSkies(オープンスカイズ)航空では小型ペットの機内同伴が可能でした。OpenSkiesは主にパリ=ニューヨーク間で運航されていたため、現在は路線統合により名前が聞かれなくなりましたが、そのペットポリシーはユニークです。
体重6kg(13.2ポンド)以下の犬・猫であれば機内持ち込み可としており、それ以上のサイズのペットは貨物室で輸送するというシンプルな基準でした。機内同伴・貨物預けともに一律料金で、当時は一律196ドルの追加料金が設定されていました。ペットを機内に連れていく場合には健康証明書や旅行証明書の提示が必要で、安全に飛行できる状態であることを確認するルールでした。
私はOpenSkiesが運航していた頃、パリからニューヨークへ愛猫と旅行しました。機内持ち込みできたのでとても安心でしたが、現在のブリティッシュ・エアウェイズでは客室内に連れて行けないのが残念です。
現在のブリティッシュ・エアウェイズ本体では、一般のペット(盲導犬などの補助犬以外)はすべて提携貨物会社(IAGカーゴ)経由での輸送となり、客室内には同伴できません。そのため英国発着路線でペットと旅行する際は事前に貨物便予約が必要ですが、ヨーロッパ大陸側からOpenSkies便を利用すれば客室内に一緒に搭乗できるというメリットがありました。ブリティッシュ・エアウェイズはペット輸送専用チームも抱えており、安全面の評価は高いです。英国路線をペットと利用する際は、最新の規定を公式サイトで確認し計画を立てましょう。
15. KLMオランダ航空(KLM Royal Dutch Airlines)
オランダのKLMオランダ航空は、ペット同伴サービスにおいて長年の実績とノウハウを持つ航空会社です。愛称「ブルーの飛行機」で知られるKLMでは、犬と猫の機内持ち込みおよび貨物室預け入れが可能で、その柔軟性から世界中のペットオーナーに利用されています。
ペット連れの予約はオンラインでは完結せず、電話での事前申し込みが必要と案内されており(日本からの場合はコールセンターに問い合わせ)、その際にペットのサイズや重量、渡航先の条件など細かな相談に乗ってもらえます。
機内に持ち込めるペットはキャリーケース込みで8kg程度までの小型犬・猫で、1人の乗客が機内に持ち込めるケージは1つまでです。9kg以上のペットや、ケージサイズが大きく機内に適さない場合は、与圧・空調管理された貨物室に預けて同じ便で輸送してもらえますよ!
ペット料金は体重や路線によって異なり、公式サイト上で料金シミュレーターが提供されていますが、概ね欧州内で70~100ユーロ台、長距離路線では200~400ユーロ程度の範囲です。KLMは提携するエールフランスと並び、ペット輸送実績が豊富であるため、長時間フライトでも安心感があります。
チェックイン時にはペット受け入れカウンターで書類確認やケージの最終チェックが行われ、到着地では空港スタッフが直接ペットを引き渡してくれるなど、きめ細かなサービスも好評です。ヨーロッパと世界各地を結ぶKLMなら、ペットとの空の旅を快適にサポートしてくれることでしょう。
航空会社選びのポイント
海外旅行でペットに最適な航空会社を選ぶ際には、いくつか注目すべきポイントがあります。以下に初めてペットと飛行機に乗る方が押さえておきたい基準をまとめました。
比較項目 | 機内持ち込み向き | 貨物室輸送向き |
---|---|---|
おすすめ航空会社例 | ジェットブルー、フロンティア航空、ターキッシュ エアラインズ | デルタ航空、エア・カナダ、ルフトハンザ航空 |
ペットサイズの目安 | 5〜8kg以下の小型犬猫 | 中・大型犬(〜32kg、航空会社により異なる) |
料金相場(片道) | 北米国内:75〜150ドル 国際線:100〜200ドル |
北米国内:100〜200ドル 国際線:200〜400ドル |
長所 | ・常にペットの様子を確認できる ・ペットへのストレスが少ない ・短頭種(パグなど)でも安全 |
・大型ペットでも輸送可能 ・専用の温度管理設備 ・一部の航空会社は専門スタッフ常駐 |
注意点 | ・小型ペットのみ ・座席下に収まるケージサイズに制限 ・一部の航空会社はビジネスクラス不可 |
・ペットとの接触不可 ・気温条件や季節によって制限あり ・短頭種は一部航空会社で制限 |
受け入れ可能なペットの種類・大きさ
航空会社ごとに同伴できるペットの種類やサイズは異なります。小型犬・猫であれば機内持ち込みできる会社が多いですが、ウサギや鳥類まで許可する会社(例:フロンティア航空やターキッシュ エアラインズ)もあります。一方、大型犬の場合は貨物室での輸送設備が整ったフルサービス航空会社(例:ルフトハンザ航空やエア・カナダ)を選ぶと安心です。
機内同伴か貨物扱いか
ペットを機内の客室に同伴できるか、それとも貨物室預けのみかは重要な分かれ目になります。長時間フライトでも常にそばに置いておきたい場合は機内持込可能な航空会社を、サイズ制限で機内に入らない場合はペット輸送の評判が良い航空会社(専用スタッフや設備があるかどうか)を選びましょう。
短頭種(鼻ぺちゃ犬猫)は呼吸器系のリスクがあるため、一部の航空会社では貨物室での輸送を禁止しています。パグやブルドッグなどの犬種、ペルシャ猫などをお持ちの方は、客室内持ち込みができる航空会社を選ぶことをおすすめします!
追加料金やサービス内容
ペット料金は航空会社によって様々です。費用を重視するならフロンティア航空のように片道99ドルと安価な会社や、エールフランスのように明瞭な定額制の会社が魅力です。またジェットブルーのJetPawsのようにペット連れ乗客向けキットやマイレージ特典があるケースもあります。料金だけでなく付帯サービスにも注目しましょう。
路線ネットワークと渡航先規制
行き先によってはペットの機内持ち込み自体を禁止している国もあります(例:イギリスやオーストラリア行きは客室内NGで貨物扱い必須)。そのため渡航先の規制に詳しく、必要書類や手続きサポートをしてくれる航空会社を選ぶことも大切です。自分の旅行プランに合った路線網を持つ航空会社を選ぶことで、乗り継ぎも含めてスムーズに移動できるでしょう。
渡航先によっては、入国に際して特別な検疫条件や手続きが必要な場合があります。例えば:
- EU諸国:マイクロチップ装着、狂犬病ワクチン接種、EU動物健康証明書が必要
- イギリス:ペットパスポート、指定された時間内の寄生虫駆除が必要
- 日本:事前の輸入許可と到着時の検疫手続きが必須
- オーストラリア/ニュージーランド:厳格な検疫制度あり、事前の許可と検疫施設での滞在が必要
渡航先の動物検疫所や大使館のウェブサイトで最新情報を確認しましょう!
予約と事前準備
ペット同伴可能な席数・頭数には限りがあるため、希望の便が決まったらできるだけ早めに航空会社へ予約問い合わせをすることが重要です。また各社とも健康証明書や予防接種証明などの提出を求めるため、出発日から逆算して準備を整えましょう。初めてのペットフライトでは、ペットを慣れさせるために事前にケージに入る練習をしたり、当日は搭乗前によく運動させておくなどの工夫も有効です。
初めて愛犬と国際線に乗る際、出発の2週間前からキャリーケースに慣れさせる練習をしました。最初は嫌がっていましたが、少しずつケージ内でおやつをあげたりすることで徐々に慣れてくれて、フライト当日も落ち着いて過ごせました。事前準備は本当に大切だと実感しました。
以上のポイントを踏まえて、ご自身のペットにとって最適な航空会社とフライトプランを選んでください。初めてのペットとの空の旅でも、事前によく調べて準備することで不安を減らし、安心してフライト当日を迎えられるでしょう。
- 航空会社指定のサイズ・タイプのキャリーケース
- 健康診断書・予防接種証明書(英文または現地語)
- 輸出入許可証(必要な国の場合)
- リード・首輪(空港内での移動用)
- ペットの食事・水・おやつ(フライト中に与えられるよう少量)
- 排泄物処理用品(ペットシーツ、ビニール袋など)
- お気に入りのおもちゃ(不安を和らげるため)
- 常備薬(持病がある場合)
- ペットの写真(万が一はぐれた場合に備えて)
まとめ&行動喚起
ペットと一緒に海外へ行けるペットフレンドリーな航空会社トップ15をご紹介しました。それぞれの航空会社に特色があり、受け入れ可能なペットの種類やサービス内容もさまざまです。ぜひ本記事を参考に、ペットに優しい航空会社選びと入念な準備を行ってください。大切な家族であるペットとの空の旅は、きっとかけがえのない思い出になるはずです。
ペットとの飛行機旅行で一番大切なのは事前の準備と早めの予約です。特に人気の高いペットフレンドリーな航空会社は、ペット同伴枠がすぐに埋まってしまうことも!少なくとも出発の1〜2ヶ月前には予約を確保することをおすすめします。
「ペットと海外旅行」という夢を実現するために、まずは航空会社の公式サイトで最新のペットポリシーを確認し、必要に応じて予約時に問い合わせてみましょう。分からない点や不安があれば、お気軽に各航空会社のペット受付窓口や専門のペット輸送サービスに相談してみてください。
万全の準備を整えて、「この航空会社ならペットと安心して飛行機に乗れる!」という信頼できるパートナーとともに、ペットとの素敵な旅を楽しんでください。行動あるのみです。あなたとペットの快適なフライトを応援しています!
機内持ち込み可能なペットの種類比較
航空会社によって機内持ち込みできるペットの種類は異なります。以下の図表では、各航空会社で客室内に持ち込める動物の種類を比較しています。
注目ポイントほとんどの航空会社が犬と猫の機内持ち込みに対応
- 小鳥類は一部の航空会社(デルタ航空、ターキッシュ エアラインズ)のみ許可
- フロンティア航空は米国内線に限り、ウサギ・モルモット・ハムスターなどの小型哺乳類も許可
- アエロフロート航空は特殊なエキゾチックペット(フェレット、ハリネズミなど)も場合により許可
- 短頭種(鼻ぺちゃ犬猫)は多くの航空会社で客室内のみ可能で貨物室は制限あり
ペットと一緒の海外渡航を、安全に実現する。
各国の規制や必要書類、輸送手続きなど、準備することが多く不安になるものです。
PetAir JPNは、そんな飼い主様の不安に寄り添い、渡航計画から到着までしっかりとサポートいたします。
■ 必要な手続きと書類の準備サポート
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安心のサポート体制✓ 経験豊富なスタッフによる丁寧な対応
✓ 各国の最新規制情報の把握と対応
✓ 輸送時の安全管理の徹底
皆様の体験やご意見をお聞かせください!
ペットと一緒の海外渡航について、あなたの経験や疑問点はありますか?
実際に経験された方は、準備で気をつけたポイントや、移動中に困ったことなど、ぜひシェアしてください。また、これから渡航を考えている方からの質問もお待ちしています。
「この国への移動は可能?」「必要な準備期間は?」
など、気になることがありましたら、お気軽にコメントしてください。
みなさまのコメントは、同じように悩んでいる方々の大きな参考になります。ぜひ下のコメント欄に、あなたの思いや疑問をお寄せください!
参考文献
- The 20 Most Pet-Friendly International Airlines Ranked – Days to Come
- American Airlines Pet Policy | Pet Friendly Travel
- Flying with pets on American Airlines just got easier
- Air Canada – Travelling with your Pet
- Air Canada Cargo – AC Animals
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- Delta Airlines Pet Travel: A Comprehensive Guide | PetRelocation
- Planning to fly with your dog on Air India? | EconomicTimes
- Pet Travel FAQs: Guidelines, Restrictions, Health and Permits
- Air India Pet Travel Policy
- Air India Airlines Pet Travel Policy – AirPets
- Air France: Pet Policy – SeatGuru
- Travel with your pet | Air France, United States
- Air France Pet Travel Policy
- Travelling with animals | SWISS
- Turkish Airlines Pet Policy – PetTravel.com
- Aeroflot Russian Airlines | The Dog People by Rover.com
- Turkish Airlines Pet Travel Policy – Bring Fido
- Frustrated for booking with a Pet : r/TurkishAirlines – Reddit
- Frontier Airlines’ pet policy | The Points Guy
- Travelling with animals | Lufthansa
- Aeroflot Airlines Pet Policy | Pet Friendly Travel
- Tap Air Portugal Pet Travel Policy – Bring Fido
- TAP Portugal: Pet Policy – SeatGuru
- Scandinavian Airlines Pet Travel Policy – Bring Fido
- Scandinavian Airlines (SAS) flying with pets – SeatMaestro
- British Airways Pet Policy | The Caribbean Pet
- Air France Pet Policy: How To Travel With Your Furry Friend?
- Flying with a dog or cat in the cabin or hold – KLM United States
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