「タイ赴任が決まったけど、愛犬・愛猫も一緒に連れて行きたい」「でも手続きが複雑で何から始めればいいのかわからない」そんな不安を抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
ペットとの海外渡航は確かに複雑な手続きが必要ですが、正しい情報と適切な準備があれば、大切な家族と一緒にタイでの新生活をスタートできます。この記事では、タイ政府の公式資料に基づいて、日本からタイへのペット渡航について最新かつ正確な情報をお伝えいたします。
📅 2024年5月24日現在の最新情報
タイ政府公式資料によると、スワンナプーム空港からの入国の場合、現地申請と事前申請の2種類から選択できるようになりました。ただし、スワンナプーム空港以外からの入国は事前申請が必要です。
🔄 ペット渡航手続きの全体フロー
手続きの流れ
事前準備
書類確認
予防接種
英文証明書取得
事前申請
7日間で審査
日本出国
証明書取得
タイ入国
完了
✈️ 渡航方法の選択肢
タイへのペット渡航には、大きく分けて3つの方法があります。それぞれにメリットと注意点があるため、あなたの状況に最適な方法を選択することが重要です。
方法 | 事前申請 | 対象空港 | メリット | 注意点 |
---|---|---|---|---|
ハンドキャリー(現地申請) | 不要 | スワンナプーム空港のみ | 事前手続き不要で簡単 | 書類不備時のリスク |
ハンドキャリー(事前申請) | 必要 | 全空港 | 事前確認で安心 | 7日間の審査期間 |
貨物輸送 | 必要 | 全空港 | 飼い主同伴不要 | 手続きが最も複雑 |
ペットの輸送方法については以下の記事で詳しく解説しています。
💉 必要な予防接種と健康要件
タイ入国に必要な予防接種は、動物の種類によって異なります。入国365日~21日前までに以下の予防接種を完了させる必要があります。
🐕 犬の場合
🐱 猫の場合
🐰 うさぎの場合
🌟 うさぎの特別措置
日本は狂犬病清浄国であるため、うさぎの狂犬病ワクチン接種は免除されます。ただし、出国時の輸出検疫証明書に「日本は狂犬病清浄国」と明記してもらう必要があります。
狂犬病については、以下の記事で詳しく解説しています。
予防接種については以下の記事で詳しく解説しています。
予防接種のスケジュール管理でお困りではありませんか?
PetAirJPNでは、ペット渡航の専門スタッフが最適なスケジュールをご提案いたします。ワクチン接種のタイミングや必要書類の準備まで、きめ細かくサポートします。
📋 手続きの詳細スケジュール
🎯 なぜ事前申請がおすすめ?
現地申請も可能ですが、書類に不備があった場合のリスクを考慮すると、事前申請で確実に許可を得てから渡航することをお勧めします。審査期間は7日間以内です。
📅 推奨:ハンドキャリー(事前申請)の場合
準備スケジュール表
マイクロチップ装着、動物検疫所への連絡、必要書類の確認
必要なワクチン接種、英文接種証明書の取得、航空会社予約
タイ政府への申請書類送付、Notification for Importation取得
日本での輸出検査、タイでの入国手続き完了
📝 事前申請に必要な書類
必要書類チェックリスト
📋 R1/1申請書(輸入許可申請書)記入例
記入例
以下は一般的な記入例です。実際の申請時は最新のフォームをダウンロードしてご使用ください。
例:TANAKA TARO申請者住所(日本):
例:1-2-3 Shibuya, Shibuya-ku, Tokyo, Japan申請者住所(タイ):
例:123 Sukhumvit Road, Watthana, Bangkok 10110, Thailand動物の種類:
例:Dog / Cat / Rabbit
品種:
例:Golden Retriever / Persian Cat
性別:
例:Male / Female
年齢:
例:3 years old
毛色:
例:Golden / Black / White
マイクロチップ番号:
例:392143002345678
入国予定日時:
例:15 August 2025, Flight TG677
出発空港:
例:Narita International Airport (NRT)
申請書のダウンロード先:
https://www.opsmoac.go.th/tokyo-news-files-421491791810
🏢 タイ入国時の手続きと費用
🛬 スワンナプーム空港での手続き場所
到着ゲート
大型荷物
動物検疫所
24時間対応
税関
出口
✅ 重要な情報
動物検疫オフィスは24時間対応しているので、到着時間を気にする必要はありません
📋 スワンナプーム空港での手続き手順
- ペットの受け取り
到着後、大型荷物カウンターでペットを受け取ります - 動物検疫オフィスへ移動
手荷物受取ターンテーブル8番付近の動物検疫オフィス(24時間対応)に向かいます - 書類提出・検査
必要書類を提出し、ペットの健康検査を受けます - 手数料支払い・許可取得
問題がなければ輸入が許可されます
💰 かかる費用一覧
⚠️ 重要な訂正
タイ政府公式資料によると、動物検疫手数料は500バーツ/1件です。また、タイ到着時に必要な書類は輸出検疫証明書とNotification for Importation Animal(s)です(事前申請の場合)。
🚫 入国できないペット・制限事項
🚨 入国禁止犬種一覧
これらの犬種は法律により入国が禁止されています
⚠️ その他の入国制限
- 生後4ヶ月未満の犬・猫
- 短頭犬種の航空会社制限(ブルドッグ、フレンチブルドッグなど)
- 妊娠中のペット
📦 貨物輸送について
貨物輸送は事前申請のみの対応となります。ハンドキャリーの書類に加えて、以下の追加情報が必要です:
- 日本国内の住所とタイ国内の住所
- 動物の個体情報(種類、性別、年齢、色、マイクロチップ番号など)
- ペットの写真
- 入国の日時と便名
- 出国する空港名
📞 重要な連絡先
メール: qsdm_bkk@dld.go.th
メール: qscm_cmi@dld.go.th
💡 専門家からのアドバイス
✅ 成功のポイント
- マイクロチップ装着のタイミング:ワクチン接種前に装着必須
- ワクチン接種期間:入国365日~21日前の期間を厳守
- 英文書類の準備:すべての証明書は英文で用意
- 事前申請の活用:現地申請も可能だが、事前申請で確実性を確保
- 最新情報の確認:規制は変更される可能性があるため、渡航直前にも確認
- バックアップ書類:重要書類は複数コピーを準備
⚠️ 絶対に避けたいミス
- マイクロチップ装着前のワクチン接種:装着前の接種は無効になります
- ワクチン接種期間の誤算:入国365日~21日前の期間外は無効
- 英文書類の不備:日本語の書類は使用できません
- 禁止犬種の確認不足:事前に必ず確認が必要
🇯🇵 日本帰国時の準備も重要です
🔄 帰国時の注意点
タイは日本の「指定地域以外」に分類されるため、日本帰国時には非常に複雑な手続きが必要です。マイクロチップ装着、予防接種、血液の抗体価検査、証明書交付等が必要で、10ヶ月未満の犬・猫は原則として輸入できません。帰国予定がある場合は、少なくとも帰国7ヶ月前からの準備が必要です。
📋 帰国時に必要な主な手続き
- マイクロチップ装着(ISO規格)
- 狂犬病予防接種(2回以上)
- 狂犬病抗体価検査(指定検査施設)
- 待機期間(抗体価検査から180日以上)
- 輸入事前届出(日本到着40日前まで)
- 出国前臨床検査
💡 帰国計画のアドバイス
タイ赴任時から帰国時の手続きを視野に入れた準備をすることで、将来の帰国をスムーズに進められます。特に抗体価検査と180日間の待機期間は、計画的な準備が不可欠です。
❓ よくある質問
Q: スワンナプーム空港以外から入国する場合はどうなりますか?
A: スワンナプーム空港以外(ドンムアン空港、チェンマイ空港など)からの入国は、事前申請が必要です。現地申請は選択できません。
Q: 事前申請の審査にはどのくらい時間がかかりますか?
A: タイ政府公式資料によると、返信の目安は7日間以内です。余裕を持って10日前には申請することをお勧めします。
Q: うさぎの狂犬病ワクチンは本当に不要ですか?
A: はい、日本は狂犬病清浄国のため免除されます。ただし、輸出検疫証明書に「日本は狂犬病清浄国」と明記してもらう必要があります。
Q: ペットの年齢制限はありますか?
A: 生後4ヶ月未満の犬・猫は入国できません。また、タイ国際航空では生後4ヶ月以上のペットのみ預かり可能です。
🤝 PetAirJPNのサポート内容
🛠️ 私たちができること
📝 まとめ
日本からタイへのペット渡航は、タイ政府の公式ガイドラインに沿って正確に手続きを進めれば、確実に実現できます。重要なポイントは以下の通りです:
🎯 この記事の重要ポイント
- スワンナプーム空港なら現地申請も可能(ただし事前申請推奨)
- ワクチン接種は入国365日~21日前の期間に実施
- マイクロチップはワクチン接種前に装着必須
- 事前申請の審査期間は7日間以内
- 動物検疫手数料は500バーツ/1件
- 生後4ヶ月未満と特定犬種は入国不可
- 日本帰国時は7ヶ月前からの準備が必要
- すべての証明書は英文で準備
最も重要なのは、マイクロチップ装着とワクチン接種のタイミングです。装着前の予防接種は無効になるため、必ずマイクロチップ装着後にワクチン接種を行ってください。
また、現地申請も可能になりましたが、書類不備のリスクを考慮すると事前申請で確実に許可を得てから渡航することを強くお勧めします。
📅 更新情報
2024年5月24日時点の情報
この記事はタイ政府農務担当官事務所の公式資料(2024年5月24日現在)に基づいて作成されています。規制は変更される可能性があるため、渡航前には必ず最新情報をご確認ください。
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PetAirJPNは、ペット渡航の専門チームとして、書類作成から現地サポートまで、すべての手続きを責任を持ってサポートいたします。大切な家族との新しい章を、私たちと一緒に始めましょう。
出典・参考資料
日本政府公式資料
外務省・安全情報
本記事は2024年5月24日時点のタイ政府公式資料および各種公的機関の情報に基づいて作成されています。ペット渡航に関する規制や手続きは頻繁に変更される可能性があるため、実際の渡航前には必ず最新の公式情報をご確認ください。本記事の内容に基づく行動により生じた損害について、当サイトは一切の責任を負いません。
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