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アメリカから日本に犬・猫を連れて帰る|準備期間とUSDAの手続き

ペットの輸送手続き / 2026.10.21

最終更新日:2026年10月21日

アメリカから日本にワンちゃん・猫ちゃんを連れて帰る準備は、航空券や健康証明書だけでは終わりません。アメリカ本土は日本の「指定地域」ではないため、狂犬病抗体検査の採血日を起点にした待機期間と、日本到着前の事前届出を逆算して進める必要があります。

この記事の要点

  • 帰国までの期間:日本の入国条件をまだ何も満たしていない場合、動物検疫所の条件から組み立てた最短の目安は1回目の狂犬病予防注射からおおむね210日後以降の日本到着です(2回目の注射まで30日以上、その後の採血日から180日間以上の待機)。
  • アメリカ側の手続き:USDA認定獣医師(Accredited Veterinarian)による検査・証明書の作成と、USDA APHISによる裏書き(Endorsement)が必要です。
  • 日本側の事前届出:日本到着の40日前までに、到着空港を管轄する動物検疫所へ事前届出をします。届出後に到着日を早める変更は原則として認められないと案内されています。
  • ハワイ・グアムの注意:ハワイ・グアムはアメリカ本土と異なり、日本の「指定地域」です。この記事の手順をそのまま当てはめず、指定地域向けの公式案内を確認してください。

アメリカ本土から犬・猫を連れて帰る期間|最短は約210日が目安

ここでは、有効な狂犬病抗体検査の結果などをまだ持っていないワンちゃん・猫ちゃんを想定します。日本側の条件では、マイクロチップ装着後に狂犬病予防注射を2回以上行い、2回目は1回目から30日以上あけて接種します。採血は2回目の注射の後(同日可)に行い、採血日を0日目として日本到着まで180日間以上の待機が必要です。つまり最短でも「1回目接種→30日以上→2回目接種・採血→180日以上待機」という流れになります(出典:農林水産省 Animal Quarantine Service, "Entry of Dogs and Cats into Japan (outside of designated areas)" 、確認日 2026-10-21)。

時期の目安 行うこと ここで確認すること
0日目 ISO 11784/11785対応のマイクロチップを確認し、1回目の狂犬病予防注射 1回目は生後91日齢以降。マイクロチップ装着後であること(同日可)
30日目以降 2回目の狂犬病予防注射、採血 1回目から30日以上あけ、1回目の有効免疫期間内に接種。採血は2回目の後(同日可)
採血日から180日間以上 日本到着まで待機 抗体価が0.5IU/ml以上か。採血日から2年間の有効期間内に到着できるか
Up to 40 days prior to arrival in Japan 到着空港を管轄する動物検疫所へ事前届出 NACCS(インターネットの届出システム)で届出。到着日・空港・個体情報をそろえる
出国前10日以内 輸出前検査(臨床検査)と証明書の最終確認 輸出国政府機関(アメリカではUSDA APHIS)が裏書きした証明書を用意する
Arrival date in Japan 動物検疫所で輸入検査 条件を満たしていれば係留は12時間以内

上の日数は、動物検疫所が示す「30日以上」と「採血日から180日間以上」から組み立てた最短の概算です。抗体検査の結果が出るまでの日数、獣医師・USDA APHIS・航空会社の受付状況、希望便の空きは含めていません。出発日を固める前に、各機関の予定を照らし合わせてください(出典:同上 www.maff.go.jp 、確認日 2026-10-21)。

アメリカで用意する健康証明書|USDA認定獣医師とAPHIS裏書き

アメリカから日本へ向かう書類準備では、まずUSDA認定獣医師(USDA Accredited Veterinarian)に、日本向けの健康証明書について相談します。USDA APHISの日本向けページでは、ワンちゃん・猫ちゃんは出発前にUSDA認定獣医師の検査を受け、狂犬病などの感染症の症状がないことを確認されるよう求めています。

証明書は、認定獣医師がVEHCS(Veterinary Export Health Certification System=APHISの電子証明書システム)で電子的に発行でき、APHISが受け取った後に電子で裏書きすると案内されています。ただし、電子裏書きの扱いは動物の種類で異なるとも書かれており、APHISが裏書きした証明書を紙に印刷したものを同行させる必要があります(出典:USDA APHIS「Pet Travel From the United States to Japan」 、確認日 2026-10-21)。

アメリカ本土から日本へ向かうワンちゃん・猫ちゃんの書式は、Form AC を使う方法と、Form A と Form C を組み合わせる方法があります。

書式 中身 記入する人 APHISの裏書き
Form AC 飼い主の申告と健康証明書をまとめた書式。これ1枚で両方を満たす 認定獣医師 Required
Form A 輸出者(飼い主)の申告書。Form Cとセットで使う 飼い主が認定獣医師の手助けを受けて用意 Required
Form C 輸出用の健康証明書。Form Aとセットで使う 証明書を出す認定獣医師 Required

日本の動物検疫所も、指定地域以外からの入国では Form AC を推奨様式とし、民間獣医師が必要事項を記入したうえで輸出国政府機関の裏書き証明を取る流れを示しています(出典:USDA APHIS「Pet Travel From the United States to Japan」 /農林水産省 Animal Quarantine Service, "Entry of Dogs and Cats into Japan (outside of designated areas)" 、いずれも確認日 2026-10-21)。

また、APHISのページには、日本が出発前(搭乗の4日前以内)の寄生虫の駆除を推奨している旨が載っています。どの処置をいつ行うかは、認定獣医師と相談してください。APHISのページは要件が予告なく変わることがあるとも明記しているので、提出方法や原本の扱いは出発前にもう一度確認しましょう(出典:USDA APHIS「Pet Travel From the United States to Japan」 、確認日 2026-10-21)。

アメリカ本土から日本への検疫条件|指定地域以外の事前届出

日本の指定地域は、アイスランド、オーストラリア、ニュージーランド、フィジー諸島、ハワイ、グアムの6か所です。アメリカ本土はこの一覧に入っていないため、指定地域以外からの入国条件で準備します(出典:農林水産省 Animal Quarantine Service: "Bringing Dogs and Cats into Japan (Designated Regions)" 、確認日 2026-10-21)。

日本側で確認する順番は次のとおりです。まずマイクロチップの規格と番号を記録します。次に、狂犬病予防注射の接種日・ワクチン情報・有効免疫期間が条件に合うかを確認します。その後、日本の農林水産大臣が指定する検査施設の抗体検査結果を確認し、180日の待機が終わる日をカレンダーに入れます。最後に、日本到着の40日前までに届出を出せる便と空港を選びます。

届出はNACCSで行う方法が案内されており、NACCSを使えない場合は「輸入の届出書」を電子メールに添付して提出する方法が示されています。届出後に到着日を早める変更、頭数の追加、個体の変更は原則として認められないと案内されているため、届出前に便・到着空港・マイクロチップ番号を照らし合わせましょう(出典:農林水産省 Animal Quarantine Service, "Entry of Dogs and Cats into Japan (outside of designated areas)" 、確認日 2026-10-21)。

狂犬病抗体価検査の詳しい見方は狂犬病抗体価検査の準備・結果の確認ガイドも参考にしてください。国を問わない全体像は、ワンちゃん・猫ちゃんの日本帰国総合ガイドI've summarized them here.

検疫全体の流れは、海外渡航・日本帰国の動物検疫ガイドSee also.

アメリカで受ける狂犬病抗体検査|日本の指定検査施設

狂犬病抗体検査は、どの検査施設でもよいわけではありません。日本の農林水産大臣が指定する検査施設以外の結果は認められません。動物検疫所の一覧に載っているアメリカの施設は、2026年10月21日時点で次の2つです。

  • Kansas State University Rabies Laboratory
  • US Army Public Health Command, region-South, Diagnostic Laboratory(米陸軍公衆衛生部隊南部地域隊診断研究所。旧名称 DOD Veterinary Food Analysis and Diagnostic Laboratory で、移行が終わるまで両方の名称が使われるようだと注記あり)

2つ目の米陸軍の施設は、アメリカ合衆国軍隊関係者のみが対象と注意書きされています。また、採血と送付の前には、検査施設に連絡して検査申請書、血清の容器の表示方法、血清分離の要否、保存・輸送方法の情報を入手するよう案内されています(出典:農林水産省 動物検疫所「指定検査施設」 、確認日 2026-10-21)。

抗体価は0.5IU/ml以上が必要で、有効期間は採血日から2年間です。抗体価が基準に届かない、指定外の施設で検査した、予防注射の順序に不備がある、といった場合は計画を組み直すことになりかねません。採血日、検査結果、検査施設名、マイクロチップ番号は、証明書へ書き写す前に原本と見比べてください(出典:農林水産省 Animal Quarantine Service, "Entry of Dogs and Cats into Japan (outside of designated areas)" 、確認日 2026-10-21)。

アメリカから日本へ犬・猫を連れて帰る飛行機と州間移動の注意

住んでいる州から別の州の空港へ移動して出発する場合は、州をまたぐ移動の条件も見落とさないようにします。USDA APHISは、飼い主による州間のペットの移動をAPHISは規制しておらず、受け入れ側の州・準州がそれぞれ条件を定めていると案内しています。健康証明書、予防注射の更新、検査、処置を求める州もあるため、不明な点は受け入れ側の州・準州の動物衛生担当者に確認してください(出典:USDA APHIS「Take a Pet From One U.S. State or Territory to Another (Interstate)」 、確認日 2026-10-21)。

航空会社の受託条件は、航空会社、運航会社、機材、季節、ワンちゃん・猫ちゃんの種類や状態で変わります。たとえばJALの国際線の案内では、貨物室は空調で温度・湿度を管理しているものの、季節や搭載・取り卸しの間に変化し得ること、夏(5月1日〜10月31日)は日中の移動を避けるよう勧めていること、暑さに弱い子犬・高齢犬・短頭種に特に注意するよう書かれています。同社はフレンチ・ブルドッグとブルドッグを受託していません。これはJALの案内で、他社の扱いを示すものではありません(出典:日本航空「Traveling with pets」 、確認日 2026-10-21)。

同じページでは、貨物室の空きを確保するために事前予約が必要なこと、機材ごとに受け付けられるクレートのサイズ・数が違うこと、予約時にクレートの寸法、ペットとクレートの合計重量、種類・年齢を聞かれること、コードシェア便は運航会社の規定で条件が変わり得ることが案内されています。航空券の予約前か直後に、実際に運航する航空会社へ受託条件を確認してください(出典:同上 www.jal.co.jp 、確認日 2026-10-21)。到着地が羽田の場合は、羽田空港での帰国・到着後の検疫ガイドも読んでおくと当日の動きがイメージしやすくなります。

ハワイ・グアムから日本への帰国はアメリカ本土と手続きが別

ハワイとグアムは日本の指定地域で、アメリカ本土とは入国条件が違います。APHISの日本向けページでも、ハワイ・グアムから日本へ向かう場合は日本の動物検疫所の案内を見るよう案内しており、Form AB はハワイ・グアムから日本へ向かうワンちゃん・猫ちゃん向けの書式とされています(出典:USDA APHIS「Pet Travel From the United States to Japan」 /農林水産省 Animal Quarantine Service: "Bringing Dogs and Cats into Japan (Designated Regions)" 、いずれも確認日 2026-10-21)。ハワイについてはハワイへワンちゃんを連れて行く総合ガイドSee also.

日本からアメリカへ短期滞在後に帰国する場合の準備

日本からアメリカへ出国し、短い滞在の後に戻る予定なら、アメリカに着いてから帰国準備を始めるより楽になる場合があります。動物検疫所の「犬、猫の旅行・短期滞在編」は、日本出発前にマイクロチップ、複数回の狂犬病予防注射、採血、抗体価の確認を済ませておけば、海外で180日間待機する必要なく、日本帰国時の係留期間を12時間以内にできると案内しています。この場合も、日本到着の40日前までの届出と、出発前の検査を経た輸出国政府機関発行の健康証明書が必要です。日本到着までに予防注射の有効免疫期間や抗体価検査の有効期間(採血日から2年)が切れる場合は、追加の接種や再検査が必要になります(出典:農林水産省 Animal Quarantine Office: “Travel and Short-Term Stays for Dogs and Cats” 、確認日 2026-10-21)。

日本を出国する時の輸出検査は、輸出日の14日前までに申請し(NACCSが推奨、使えない時は電子メール)、予約は申請時に受け付けられます。電話での予約は受け付けていません。検査は出発の10日以内に受けることとされています(出典:農林水産省 Animal quarantine office "to export dogs and cats." 、確認日 2026-10-21)。処置の履歴や証明書の内容で必要な準備が変わるので、詳細はAnimal Quarantine Office: “Travel and Short-Term Stays for Dogs and Cats”please check there.

よくある失敗|帰国前に確認する日付・書類・航空便

1. マイクロチップより先に狂犬病予防注射をしてしまう。 日本側の条件では、1回目の狂犬病予防注射はマイクロチップ装着後(同日可)であることが求められます。装着日・接種日・番号を原本で確認します。

2. 180日の数え始めを取り違える。 180日の待機は2回目の接種日ではなく、狂犬病抗体検査の採血日を0日目として数えます。

3. 40日前の届出を後回しにする。 日本到着の40日前までに届出が必要です。届出後に到着日を早める変更や個体の変更は原則として認められないため、到着空港を含めて先に固めます。

4. 証明書と検査結果・ワクチン記録の数字を突き合わせない。 Form AC などの証明書には、マイクロチップ、狂犬病予防注射、抗体検査、輸出前検査の情報が載ります。書類ができたら、番号・日付・表記を1項目ずつ原本と見比べてください。

(1〜4の出典:農林水産省 Animal Quarantine Service, "Entry of Dogs and Cats into Japan (outside of designated areas)" 、確認日 2026-10-21)

5. 航空会社の受託条件を前回の経験だけで判断する。 季節、運航会社、機材、クレート、種類で条件が変わり得ます。乗り継ぎやコードシェアがある場合は特に、予約便の運航会社に最新条件を確認します(出典:日本航空「Traveling with pets」 、確認日 2026-10-21)。

FAQ

Q. アメリカから日本に犬・猫を連れて帰るには、最短で何日かかりますか?
日本の条件をまだ満たしていない場合、1回目から2回目の狂犬病予防注射まで30日以上、採血日から日本到着まで180日間以上が必要です。そこから組み立てた最短の目安はおおむね210日ですが、抗体検査の結果待ち、証明書、航空会社の手配にかかる日数は別に見込んでください(出典:農林水産省 Animal Quarantine Service, "Entry of Dogs and Cats into Japan (outside of designated areas)" 、確認日 2026-10-21)。
Q. アメリカから日本への航空券は、検疫の届出より先に予約してもよいですか?
事前届出は日本到着の40日前までで、到着日と到着空港を伝えます。届出後に到着日を早める変更などは原則として認められないため、航空会社の受託可否と検疫の締め切りを照らし合わせてから旅程を固めるのが安心です(出典:同上 www.maff.go.jp 、確認日 2026-10-21)。
Q. アメリカから日本への帰国に必要な健康証明書は、かかりつけの獣医師に頼めますか?
USDA APHISは、日本向けの検査と証明書をUSDA認定獣医師が行い、APHISが裏書きする流れを案内しています。かかりつけの獣医師が認定獣医師か、Form AC または Form A・Form C の準備に対応できるかを確認してください(出典:USDA APHIS「Pet Travel From the United States to Japan」 、確認日 2026-10-21)。
Q. 狂犬病抗体検査は、アメリカのどの検査施設でも受けられますか?
いいえ。日本の農林水産大臣が指定する検査施設の結果だけが認められます。2026年10月21日時点の一覧ではアメリカの施設は2つで、うち1つは米軍関係者のみが対象です。一覧は変わることがあるので、採血前に動物検疫所の指定検査施設のページを確認してください(出典:農林水産省 動物検疫所「指定検査施設」 、確認日 2026-10-21)。
Q. ハワイ・グアムから日本へ犬・猫を連れて帰る場合も180日待機が必要ですか?
ハワイ・グアムは日本の指定地域で、アメリカ本土とは入国条件が違います。この記事の最短スケジュールはアメリカ本土向けです。最新は動物検疫所「犬、猫の日本への入国(指定地域編)」(www.maff.go.jp )で確認してください(確認日 2026-10-21)。
Q. 日本からアメリカへ短期滞在して帰国する場合も180日待機が必要ですか?
日本出発前に必要な処置を済ませ、輸出検疫証明書を取得していれば、海外での180日待機をせずに帰国時の係留を12時間以内にできると案内されています。処置の履歴や証明書の内容で変わるため、最新は動物検疫所「犬、猫の旅行・短期滞在編」(www.maff.go.jp )で確認してください(確認日 2026-10-21)。

PetAir JPNへのご相談

アメリカからの帰国は、予防注射と検査の日程、USDA APHISの書類、航空便、日本側の届出を1本の時系列で管理すると、確認漏れを減らしやすくなります。PetAir JPNでは、渡航準備の流れや必要書類の整理をお手伝いしています。官公署への申請は提携の行政書士が担当します。

いまの処置の履歴から帰国できる時期を整理したい場合は、PetAir JPNの相談フォームからお気軽にどうぞ。料金はPricing pageYou can check it at

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