最終更新日:2026年8月1日
この記事は、カナダへのペット輸送手続きと規制の最新動向に的を絞って解説しています。住居探しや生活準備を含むカナダ移住・赴任の全体的な流れは、ペットとカナダ移住・赴任の総合ガイドで詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
結論:日本からカナダへのペット輸送に何が必要?
先に押さえたい3点
- 日本は、カナダの検疫当局CFIA(カナダ食品検査庁)が定める狂犬病清浄国の一つです。清浄国からのペットは、カナダ入国時の条件が比較的シンプルになります(出典: CFIA、2026年7月確認)
- CFIAの輸入許可証(import permit)は、CFIAが公表する資料では生後8か月未満の商業目的の犬に関する要件として説明されています。個人で同伴するペット犬や猫にこの要件が適用されるかどうかは資料からは断定できないため、出発前に必ずCFIA公式サイトでご確認ください
- 猫については、狂犬病ワクチン接種証明書に関する案内があります。輸入許可証の要否も含め、最新の要件は出発前にCFIA公式サイトでご確認ください
規制は今後も見直される可能性があるため、出発前には必ずCFIA公式サイトで最新の要件をご確認ください。次の章から、犬・猫それぞれの要件を具体的に見ていきます。
犬をカナダに連れて行くには何が必要?
個人が同伴する犬の場合、必要になる書類は年齢や証明方法などの条件によって異なります。一般的なケースでは、マイクロチップと狂犬病ワクチンの証明書が中心になります。項目ごとの内容は次のとおりです。
| 項目 | 内容 | 一次情報 |
|---|---|---|
| マイクロチップ | ISO 11784/11785規格のマイクロチップは、渡航先での本人確認や航空会社の搭乗要件として広く使われています。カナダ入国そのものの一律義務としてマイクロチップ装着が明記されているかは資料からは確認できず、装着の要否や規格の条件は搭乗予定の航空会社によって扱いが異なることもあるため、事前にご確認ください | CFIA |
| 狂犬病ワクチン | 接種の要否や時期・証明方法の条件は、年齢や個体の状況によって扱いが変わることがあります。証明書の要否や有効期間などの細かい条件は出発前に必ずCFIA公式サイトでご確認ください | CFIA |
| 狂犬病清浄国証明書 | カナダ入国時には、日本が狂犬病清浄国であることの証明が求められる場合があります。日本の動物検疫所が発行する輸出検疫証明書(英文)がこの証明として扱われるかどうかはCFIAの判断によるため、出発前にCFIA公式サイトでご確認ください | 動物検疫所 / CFIA |
| CFIA輸入許可証 | CFIAの資料では、生後8か月未満の商業目的の犬に関する要件として説明されています。個人で同伴するペット犬に適用されるかどうかは資料からは断定できないため、出発前に必ず公式サイトでご確認ください | CFIA |
| 狂犬病抗体価検査 | 個人のペット犬に抗体価検査が求められるかどうかは、渡航状況や個体の条件によって変わることがあります。最新の要否は出発前に必ずCFIA公式サイトでご確認ください | CFIA |
上表の各項目は、表内の一次情報リンク(CFIA、動物検疫所)を出典とし、2026年7月に内容を確認しています。実際の要否は個体の状況によって変わることがあるため、渡航前に必ず最新の情報をご確認ください。
猫をカナダに連れて行くには何が必要?
猫の場合、狂犬病ワクチン接種証明書が中心的な書類になります。CFIA輸入許可証は資料では生後8か月未満の商業目的の犬に関する要件として説明されており、個人で同伴するペット猫への適用は資料からは断定できません。ワクチン証明の年齢・証明方法の条件も含め、最新の要件はCFIA公式サイトでご確認ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 狂犬病ワクチン | 接種の要否や時期・証明方法の条件は、年齢や個体の状況によって扱いが変わることがあります。詳細は出発前に必ずCFIA公式サイトでご確認ください |
| CFIA輸入許可証 | 資料では生後8か月未満の商業目的の犬に関する要件として説明されています。個人で同伴するペット猫に適用されるかどうかは資料からは断定できないため、出発前に必ずCFIA公式サイトでご確認ください |
| マイクロチップ | 義務ではありませんが、航空会社の搭乗要件や書類との照合のため、装着しておくと安心です |
猫・犬いずれの場合も、これらは2026年7月時点で確認できた一般的な整理です(出典: CFIA、2026年7月確認)。実際の要否は個体の状況によって変わることがあるため、渡航前にCFIA公式サイトで最終確認することをおすすめします。
日本からの輸出手続きはどんな流れで進む?
カナダ側の要件に加えて、日本を出国する際は動物検疫所での輸出手続きが必要です。おおまかな流れは次のとおりです。
マイクロチップを装着する
ISO 11784/11785規格のマイクロチップを動物病院で装着しておくと、航空会社の搭乗手続きや書類との照合がスムーズになります。装着の要否や規格の条件は搭乗予定の航空会社によって扱いが異なることがあるため、事前にご確認のうえ、渡航スケジュールに余裕を持たせて早めに済ませておくと安心です。
狂犬病ワクチンを接種する
接種の要否や時期・証明方法の条件は個体の状況によって変わる場合があるため、証明書を用意する場合は保管しておきましょう。最新はCFIA公式サイトや動物検疫所でご確認ください。
動物検疫所へ輸出検査を申請する
「輸出検査申請書」を管轄の動物検疫所に提出します。申請期限は検査希望日の14日前までで、NACCSにて輸出検査を申請します。詳細は動物検疫所「犬、猫を輸出するには」でご確認ください。
出発前の臨床検査を受ける
出発10日以内に、動物検疫所の家畜防疫官による輸出検査を受けます。これは渡航先によらず必須の手続きです。渡航先によっては、これとは別に獣医師(民間又は当局)による健康診断書の提出が追加で求められる場合があるため、詳細は動物検疫所公式サイトでご確認ください(出典: 動物検疫所、2026年7月確認)。
輸出検疫証明書を受け取る
出発10日以内に行われた検査を経て、動物検疫所から輸出検疫証明書(英文)が交付されます。
出発当日、空港でチェックインする
出発当日は航空会社のカウンターでチェックインを行います。輸出検疫証明書のほか、求められる書類は搭乗予定の航空会社によって異なるため、事前に各社へご確認ください。
カナダ到着後、CBSAに申告する
カナダ国境サービス庁(CBSA)にペットの入国を申告し、書類を提示します。最新の運用はCBSA公式サイトでご確認ください。
費用はどのくらいかかる?
ペット輸送にかかる費用は、動物病院や航空会社、時期によって大きく異なります。主な項目は次のとおりです。
| 項目 | 費用目安 | 備考 |
|---|---|---|
| マイクロチップ装着 | 内容により異なります | 動物病院により異なります |
| 狂犬病ワクチン接種 | 内容により異なります | 動物病院により異なります |
| 健康診断書・証明書発行 | 内容により異なります | 動物病院により異なります |
| 渡航用クレート | 内容により異なります | サイズにより異なります |
| 航空運賃(ペット) | 内容により異なります | 航空会社・路線・時期により異なります |
実際の金額は時期や動物病院・航空会社によって変動するため、具体的な金額はお問い合わせ時にご案内しています。渡航先と出発予定時期をお知らせいただければ、概算をお伝えします。詳しくは記事末尾のお問い合わせ先からご連絡ください。
航空会社はどこを選べばいい?
主要3社(エア・カナダ、JAL、ANA)でペットの取り扱い条件は異なり、特に短頭種は制限が分かれます。搭乗予定の便が決まったら、必ず各社の最新情報を直接ご確認ください。
| 航空会社 | 機内持ち込み | 貨物室(受託手荷物) | 備考 |
|---|---|---|---|
| エア・カナダ | 小型犬・猫はキャリーに入れての機内持ち込みが可能とされていますが、サイズ・重量の条件は搭乗予定の便によって異なるため、事前確認が必要です | 貨物室での輸送も行われていますが、時期や機材によって取り扱いが制限される場合があります。詳細は搭乗予定の便で直接ご確認ください | 短頭種は貨物室での取り扱いを行っていないとされています(出典: エア・カナダ公式サイト、2026年7月確認) |
| JAL | 国際線では機内持ち込みを扱っていないとされています | 貨物室での輸送 | フレンチ・ブルドッグ、ブルドッグの国際線での取り扱いを中止しているとされています(出典: JAL公式サイト、2026年7月確認) |
| ANA | 国際線では機内持ち込みを扱っていないとされています | 受託手荷物としての貨物室輸送(ANA Cargoの貨物便とは別のサービスです) | 短頭種は夏季(5/1〜10/31)の受託を中止しているとされています。時期・対象犬種は変わることがあるため搭乗予定の便で事前確認が必要です(出典: ANA公式サイト、2026年7月確認) |
短頭種(フレンチ・ブルドッグ、パグなど)を検討している場合、エア・カナダの機内持ち込みが選択肢の一つになり得ます。ただし対象犬種や重量条件は変わることがあるため、必ず搭乗予定の便で直接ご確認ください。各社の運航状況や取り扱いポリシーは予告なく変更される場合があるため、最新情報は各航空会社の公式サイトでご確認ください。
よくある失敗・注意点は?
カナダから日本に帰国するときの注意点は?
カナダは動物検疫所が定める狂犬病清浄地域(指定地域)に含まれていないため、帰国時の手続きは渡航時よりも厳しくなります。日本の動物検疫所が案内する主な条件は次のとおりです(出典: 動物検疫所「指定地域以外からの犬、猫の輸入」、2026年7月確認)。
カナダから日本への帰国で必要になる主な条件
- ISO 11784/11785規格のマイクロチップ装着
- 狂犬病ワクチンを2回以上接種していること
- 農林水産大臣指定検査施設での狂犬病抗体価検査(0.5 IU/ml以上)
- 抗体価検査の採血日から180日間以上の待機
- 日本到着の40日前までに、到着予定の空海港を管轄する動物検疫所への事前届出
- 出国前10日以内の獣医師(民間又は輸出国政府機関)による臨床検査
180日間の待機を見落とすと、帰国のタイミングに影響します。カナダへ渡航する時点で、帰国の準備も並行して検討しておくと安心です。日本帰国の手続き全体はペットとカナダ移住・赴任の総合ガイドでも解説していますので、あわせてご確認ください。
よくある質問(FAQ)
まとめ:早めの準備と書類の正確さがカギ
日本はカナダの検疫当局が定める狂犬病清浄国の一つですが、個人でペットを連れて行く場合に必要な書類や手続きは、犬猫の年齢・証明方法・搭乗予定の航空会社によって扱いが変わることがあります。マイクロチップの装着状況、狂犬病ワクチン証明の準備、動物検疫所での輸出検査申請と輸出検疫証明書の取得は、早めに確認しておきたいポイントです。CFIAの輸入許可証についても、資料では生後8か月未満の商業目的の犬に関する要件として説明されていますが、個人のペットへの適用範囲は資料からは断定できないため、出発前に必ずCFIA公式サイトで最新情報をご確認ください。
そして、忘れずに準備しておきたいのが帰国です。カナダから日本へ戻る際は180日間の待機を含む手続きが必要になるため、渡航のタイミングで帰国スケジュールもあわせて検討しておくことをおすすめします。カナダ移住・赴任全体の準備についてはペットとカナダ移住・赴任の総合ガイドで解説していますので、あわせてご覧ください。
PetAirは、書類準備や手続きの流れのご案内、輸出入に関わる情報整理をサポートするサービスです。輸出入許可の取得やフライトの確約、ペットの健康状態を保証するものではありません。動物病院での処置、ワクチン接種、健康管理については、飼い主さまとかかりつけの獣医師にご相談ください。
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執筆: PetAirJPN 編集部(国際ペット輸送の実務チーム)
※この記事の情報は2026年8月時点のものです。各国の検疫規制・航空会社のポリシーは予告なく変更されることがあります。本記事は一般的な情報提供であり、個別の渡航可否・要件の確定判断は、各国当局・動物検疫所・航空会社の最新の公式情報を必ずご確認ください。