「カナダ赴任が決まった。愛犬も一緒に連れて行きたいけど、手続きはどうすればいいの?」
「カナダのペット輸入ルールが最近変わったって聞いたけど、最新情報が分からない…」
カナダへのペット輸送は、2024年9月の規制強化で手続きが大きく変わりました。この記事では、最新のCFIA(カナダ食品検査庁)の規定に基づいて、日本からカナダへ犬・猫を連れて行くための手順を徹底解説します。
💡 結論:日本からカナダへのペット輸送は比較的スムーズ
日本は狂犬病清浄国として認定されているため、カナダ入国時の条件が大幅に緩和されています。
- 狂犬病清浄国からの犬:マイクロチップ+狂犬病ワクチン証明書(英文)が必要。個人ペットのCFIA輸入許可証は通常不要。
- 猫:狂犬病ワクチン接種証明書があればOK(輸入許可証は不要)。
- 書類の正確さが命:1箇所でもミスがあると入国拒否のリスク。
基礎知識:2024年9月の規制変更で何が変わった?
⚠️ 重要な変更点
- 犬のカナダ輸入にはCFIA発行の輸入許可証が必須に(2024年9月26日以降)
- 狂犬病清浄国(日本含む)からの犬は、狂犬病抗体価検査が免除される
- 猫については従来通り、輸入許可証は不要
🇨🇦 カナダ側の要件(犬)
- マイクロチップ:ISO 11784/11785規格
- 狂犬病ワクチン:生後12週以上で接種、渡航の28日前までに接種完了
- CFIA輸入許可証:商業目的・繁殖・展示等の犬には必要。個人のペット犬は通常不要(最新要件はCFIA公式サイトで要確認)(My CFIA)
- 狂犬病清浄国証明書:日本の動物検疫所が発行する輸出検疫証明書で代替可能
🇨🇦 カナダ側の要件(猫)
- 狂犬病ワクチン接種証明書:生後3ヶ月以上、渡航の28日前までに接種
- 輸入許可証は不要
- マイクロチップは推奨だが義務ではない
手続き・準備の手順(犬の場合)
- 【3ヶ月前〜】マイクロチップ装着:ISO規格のマイクロチップを装着。
- 【渡航28日前まで】狂犬病ワクチン接種:生後12週以上で接種。接種証明書を保管。
- 【渡航前】CFIA輸入許可証の申請 ← 最重要:My CFIAポータルからオンラインで申請。処理に数週間かかる場合があるため、早めに申請。
- 【出発7日前まで】輸出検査の申請:日本の動物検疫所に「輸出検査申請書」を提出。
- 【出発前】輸出検疫:動物検疫所で検査を受け、「輸出検疫証明書」を受け取る。
- 【出発当日】チェックイン:航空会社カウンターで書類一式を提出。
- 【カナダ到着】CBSA(税関)で申告:ペットの入国を申告。書類を提示。
費用の目安
| 項目 | 費用目安 | 備考 |
|---|---|---|
| マイクロチップ装着 | 5,000円〜10,000円 | 動物病院による |
| 狂犬病予防接種 | 5,000円〜8,000円 | 1回あたり |
| 健康診断書・証明書 | 5,000円〜20,000円 | |
| IATA基準クレート | 10,000円〜50,000円 | サイズによる |
| 航空運賃(ペット) | 50,000円〜300,000円 | 航空会社・路線による |
| 合計(自分で手配) | 約10万円〜40万円 | あくまで目安 |
| 輸送代行サービス | +20万円〜50万円(PetAirなど) | |
航空会社の比較
| 航空会社 | 機内持ち込み | 受託手荷物(貨物室) | 備考 |
|---|---|---|---|
| エア・カナダ | 小型犬・猫OK(機内持ち込み可) | 貨物輸送あり | 機内持ち込みはソフトキャリア、合計10kg以下。短頭種は機内持ち込みのみ推奨。 |
| JAL | 不可 | 受託手荷物として預け入れ | フレンチ・ブルドッグ、ブルドッグは通年預かり中止。 |
| ANA | 不可 | ANA Cargoで貨物輸送 | 短頭種13犬種は国際線で通年受託停止。 |
💡 ポイント:エア・カナダは小型犬・猫の機内持ち込みが可能な数少ない航空会社です。短頭種の飼い主さんには特に有力な選択肢になります。
よくある失敗・注意点
❌ CFIA輸入許可証を取得していない
2024年9月以降、犬のカナダ輸入にはCFIA発行の輸入許可証が必須です。これがないとカナダに入国できません。処理に時間がかかるため、早めの申請が必要です。
❌ 書類の記載ミス
マイクロチップ番号の転記ミス、ワクチン接種日の記載間違い、飼い主の名前のスペルミス。こんな単純なミスが入国拒否につながります。全書類のダブルチェックは絶対に怠らないでください。
❌ 冬季の極寒対策を忘れる
カナダの冬は-20℃以下になることも珍しくありません。貨物室は空調管理されていますが、地上での待機中は外気温の影響を受けます。極寒期の輸送は避けるか、防寒対策を万全にしてください。
カナダから日本に帰国する場合の注意
🚨 帰国の方が手続きが厳しい
カナダは狂犬病の発生国です。そのため、カナダから日本にペットを連れて帰る場合は、以下の条件を全て満たす必要があります。
- マイクロチップ装着
- 狂犬病ワクチン2回以上接種
- 狂犬病抗体価検査(指定検査施設で0.5 IU/ml以上)
- 抗体検査の採血日から180日間の待機
- 輸出前検査(カナダの政府獣医師による)
- 日本の動物検疫所への事前届出(到着40日前まで)
180日間の待機を知らずに帰国しようとして、空港で足止めされるケースが非常に多いです。カナダに渡航する時点で、帰国の準備も始めてください。
よくある質問(FAQ)
Q1: 日本からカナダへ犬を連れて行く場合、狂犬病の抗体検査は必要ですか?
いいえ。日本は狂犬病清浄国として認定されているため、カナダ入国時の狂犬病抗体価検査は免除されています。ただし、マイクロチップと狂犬病ワクチン接種は必須です。
Q2: CFIA輸入許可証の申請にはどのくらい時間がかかりますか?
通常数週間程度ですが、混雑状況によってはそれ以上かかる場合があります。余裕を持って、渡航の2ヶ月前には申請を開始することをお勧めします。
Q3: 猫もCFIA輸入許可証が必要ですか?
いいえ。猫の場合、CFIA輸入許可証は不要です。狂犬病ワクチン接種証明書があれば入国可能です。
Q4: カナダ到着後に隔離はありますか?
書類が全て揃っていれば、通常は隔離なしでそのまま入国できます。ただし、CBSAの判断で追加検査が求められる場合もあります。
Q5: カナダから日本に帰る時の手続きは?
カナダは狂犬病発生国なので、帰国時の方が手続きが厳しくなります。マイクロチップ、狂犬病ワクチン2回以上、抗体価検査、180日間の待機が必要です。カナダ渡航時点で帰国準備も始めてください。
Q6: 短頭種の犬をカナダに連れて行けますか?
航空会社によります。エア・カナダは小型犬なら機内持ち込みが可能なので、短頭種にとっては最も安全な選択肢です。JAL・ANAは短頭種の受託に制限があるため、事前に確認が必要です。
まとめ
日本からカナダへのペット輸送は、日本は狂犬病清浄国としてカナダに認定されているため、個人ペットのカナダ輸送は比較的シンプルです(狂犬病ワクチン証明書が主要書類)。ただし規制は随時変更されるため、出発前にCFIA公式サイトで最新要件を確認してください。
大事なのは「早めの準備」と「書類の正確さ」。そして、帰国時の手続きも忘れずに。一人で抱え込まず、プロの力を借りるのも賢い選択です。
免責事項
PetAirは手続き準備サポートサービスであり、輸出入許可の取得、フライトの確約、ペットの健康状態を保証するものではありません。動物病院での処置、ワクチン接種、空港搬入、健康管理は飼い主様の責任となります。
参考情報・出典
- CFIA(Importing or travelling with a personal pet): https://inspection.canada.ca/en/importing-food-plants-animals/pets
- 農林水産省 動物検疫所(犬、猫を輸出するには): https://www.maff.go.jp/aqs/animal/aq12-1.html
- エア・カナダ(ペットとのご旅行): https://www.aircanada.com/jp/ja/aco/home/plan/special-assistance/travelling-with-pets.html
- 在カナダ日本国大使館: https://www.ca.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html


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